【ガンプロ】勝村周一朗、SOG王者・望月成晃と壮絶死闘もドローで王座奪還ならず!「俺の40代最後の目標はあんたに勝つことだ」

 ガンバレ☆プロレスが10月13日、東京・高島平区民館で『バッド・ルーテナント2025』を開催した。勝村周一朗がスピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界無差別級王者・望月成晃(ドラゴンゲート)に挑むも、壮絶死闘の末、両者KOのドローとなり、1年半ぶりの王座奪還はならなかった。

 8・26後楽園で望月が今成夢人を破り、同王座を奪取。望月は初防衛戦の相手に勝村を指名するも、大家健が名乗りを挙げた。9・15高島平では勝村と大家による挑戦者決定戦が行われ、勝村が勝利して挑戦権を手にした。ルーツをたどれば、望月は空手の士道館出身、勝村は総合格闘技で世界の頂点を極めた男で、格闘家同士としてのリスペクトをもっての一戦となった。

 序盤はグラウンドでのレスリングの攻防。場外に出た望月は勝村の足を鉄柱にぶつけ、足に集中砲火。

勝村がマウントポジションからエルボーを連打すると、望月は体勢を入れ替えるが、勝村は三角締めで締め上げた。勝村が腕を蹴っていくと、望月はドラゴンスクリュー。さらにミドルキックからツイスターもカウントは2。コーナーでの攻防から勝村が雪崩式で腕十字を決めるも、望月は切り返してアンクルホールドで締め上げた。勝村はグーパンチ、フィッシャーマンズ・バスターも2カウント。

ミドルキックの応酬から、勝村が飛びつき腕十字。抜け出した望月はドラゴン・スープレックスも決められず。蹴り合いで両者ダウンも、起き上がると壮絶な張り合い、ヘッドバットの打ち合いに発展。勝村がハイキックを放てば、望月は真・最強ハイキックを繰り出した。勝村がヒザを叩き込むと、望月は強烈な張り手を見舞い、再度両者ダウン。2人ともダメージが大きく、立ち上がることができず、両者KOとなった。

 ガンプロのメンバー、レギュラー参戦選手がエプロンに上がると、望月は「勝村さん、俺が知り得た以上の男だったね。初防衛戦でキッチリ勝てない俺もどうかと思うけど、勝村さんは49、俺は55。こんなオッサンどもが殴って蹴って、張り合って極め合って、おまえらにそういう試合できんのか? おまえら勝村周一朗という男がいることを誇れよ。俺は誰の挑戦でも受けるよ。あとはおまえらが決めとけ!」と言うとリングを降りた。

 ここで、大家が「勝村周一朗がこんなに頑張ったんだ。俺が行くべきだろ!」と発言すると、選手たちが詰め寄って自己主張を始める。すると、大家は「俺は挑戦しないけど、おまえら俺を納得させるようなものをもって、ガンバレ☆プロレスを納得させるようなものをもって! それでいいだろ? 絶対に誰かがベルトを獲り返す」とマイク。結局、この日、次期挑戦者は決まらなかった。

 望月は「初防衛戦が引き分け。珍しい結果になったけど、相手が勝村周一朗だから。勝村周一朗がいるからこそ、この団体には芯があると思う。勝てはしなかったけど、負けもしなかった。勝村選手が49、俺は55。こんなオッサン2人が顔面張り合って、蹴り合って、締め合って。今の若い子にこんな試合できんのか? やる覚悟あるんなら、誰の挑戦でも受ける。勝村周一朗を誇れよ。この後、誰が来るか分かんないけど、勝村周一朗とはもう1回やらなきゃいけないと思ってる。久々に変な意味じゃなく、楽しかったよ。勝村さん、ありがとうございました」と勝村との決着戦を希望した。

 勝村はコメントしなかったが、試合後、自身のX(旧Twitter)で「望月さん、俺の40代最後の目標はあんたに勝つことだ。50になる前にもう1度やりましょう」とポストした。

 

ガンバレ☆プロレス『バッド・ルーテナント2025』
10月13日(月・祝)東京・高島平区民館(18時) 観衆129人

1.20分1本勝負
〇中村宗達(9分15秒、バックロール式ジャーマン・スープレックス・ホールド)元島仙多郎●

2.30分1本勝負
大家健&〇趙雲子龍(12分0秒、包子)和田拓也&前口太尊●

3.30分1本勝負
〇渡瀬瑞基(10分50秒、片エビ固め)瑠希也●
※ベアエルボー

4.30分1本勝負
〇今成夢人&冨永真一郎(11分47秒、片エビ固め)まなせゆうな●&YuuRI
※ラリアット

5.スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
<王者>中津良太&〇塚本拓海(14分40秒、体固め)石井慧介&川上翔大●<挑戦者>
※ずどん。第4代王者組が初防衛に成功

6.スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権試合 60分1本勝負
<王者>▲望月成晃(17分45秒、両者KO)勝村周一朗▲<挑戦者>
※第9代王者が初防衛に成功

〈写真提供:ガンバレ☆プロレス〉

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