【新日本】EVIL、H.O.T.総出の蹂躙でNEVER王座強奪!試合後には柔道金メダリスト・ウルフ アロンがボルチンを救出「1月4日デビュー戦、EVILとやらせてください」
新日本プロレス10月13日の東京・両国国技館大会『KING OF PRO-WRESTLING 2025』で行われたNEVER無差別級選手権試合は、挑戦者のEVILが、王者ボルチン・オレッグを破り、新王座に戴冠。
しかし、その結末は、HOUSE OF TORTURE(H.O.T.)総出の非情なまでの介入と、鉄パイプ攻撃によるものであった。
そして、試合後には、柔道金メダリストのウルフ アロンがボルチンを救出。
H.O.T.を一人で蹴散らし、EVILに対し、来年1月4日の東京ドーム大会でのデビュー戦を要求するという、衝撃的な展開が待っていた。

9.28神戸大会で、王者ボルチンを襲撃し、一方的に挑戦を表明したEVIL。
その前哨戦から、H.O.T.は一貫してボルチンを標的にし、この日の王座戦もまた、試合の範疇を完全に逸脱した、一方的な蹂躙劇となった。

ゴング前からH.O.T.は総出でボルチンを襲撃。リング内外で繰り広げられる非情な攻撃に、若き王者は防戦一方。
それでも、ボルチンは驚異的なパワーでH.O.T.のメンバーを次々と蹴散らし、反撃の狼煙を上げる。

しかし、H.O.T.の悪意は、その希望を無慈悲に打ち砕いた。レフェリーのブラインドを突き、SHO、そしてDOUKIが次々と乱入。
最後は、DOUKIが鉄パイプでボルチンの膝と急所を殴打。
この一撃で意識が朦朧となったボルチンに対し、EVILが必殺のEVILを決め、非道の限りを尽くしてベルトを強奪した。

試合後も、H.O.T.の暴挙は止まらない。東郷がスポイラーズチョーカーでボルチンの首を締め上げる。
その時、リングに駆け上がったのは、新日本プロレスでプロレスラーデビューを目指し、練習生としてセコンド業務についていた、東京五輪柔道金メダリストのウルフ アロンであった。

ウルフは、H.O.T.のメンバーを次々と柔道技で投げ飛ばし、一人で悪の軍団を制圧。
そして、マイクを握ったEVILが「オイ!テメー、誰に手を出してんだ、コノヤロー!潰すぞ、コノヤロー、オッ!?」と威嚇し、一触即発の睨み合いを展開した。

この衝撃的な行動の裏にあったのは、プロレスラーとしての覚悟であった。
バックステージでウルフは、その胸の内を明かした。

「まだ練習生っていう立場だったんで、リングの上で止めるっていうことはしてこなかったんですけど、まぁ今日は頭で考える前に本当に体が動いてしまっていて。正直今の立場で僕が言っていいことではないと思うんですけど、1月4日、デビュー戦、EVILとやらせてください。以上です」

一方、ベルトを強奪したEVILも、「ウルフアロン、一練習生の分際で生意気な真似してくれたな、この野郎。死ぬ覚悟があるなら叩き潰してやるからな」と、これを受諾する構えを見せた。

ベルトを失ったボルチンは、「諦めずにここから頑張って頑張ってもっと強くなって、とりあえずEVIL倒して、レスリングの世界で自分の夢は獲れなかったけど、プロレスの世界で絶対獲れるように頑張りたい」と、この敗北を糧に、さらなる成長を誓った。
H.O.T.の非道な策略によってベルトは移動した。
しかし、その代わりに、新日本プロレスのリングには、ウルフアロンという、あまりにも大きな“希望の光”が灯された。
来年の1.4東京ドーム。柔道金メダリストのプロレスラーとしての物語が、ここから始まる。
<写真提供:新日本プロレス>
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