【マリーゴールド】ビクトリア弓月、桜井麻衣との死闘を制しUN王座初戴冠!“勢い”ではなく“情熱”で掴んだ新時代の象徴「今度は私が受け継いでいきます」
女子プロレス団体マリーゴールドは10月26日、年間最大のビッグマッチ『MARIGOLD GRAND DESTINY2025』を東京・両国国技館で開催した。
ユナイテッド・ナショナル(UN)選手権試合で、挑戦者のビクトリア弓月が、王者・桜井麻衣を20分を超える死闘の末に破り、UN王座の初戴冠を果たした。
“スーパールーキー”と期待されてきた弓月が、デビュー1年11ヶ月にして早くもシングル二冠目を達成。
試合後には、このベルトを「赤いベルト(ワールド王座)よりも上」の存在にすると、新女王として高らかに宣言した。

王者・桜井は、今年1月の戴冠以来、6度の防衛に成功。団体の“白いベルト”の歴史を、その手で創り上げてきた絶対的な存在であった。
対する弓月は、夏のリーグ戦「ドリーム・スターGP」で準優勝という結果を残し、その勢いのまま、王者の首を狙いにきた。

試合は、王者の貫禄と挑戦者の勢いが激しくぶつかり合う、まさに王座戦にふさわしい激闘となった。
弓月が序盤から攻勢に出るも、王者・桜井は、強烈な顔面への蹴りやSTFといった非情なまでの攻撃で、挑戦者の勢いを完全に殺しにかかる。

終盤、桜井がリストクラッチ式の開脚ドライバー、そしてタイガースープレックスと、必殺の大技を立て続けに繰り出し、弓月は意識が朦朧とする、絶体絶命のピンチに陥った。
しかし、新世代の旗手の心は折れていなかった。

その猛攻を耐え抜いた弓月は、変型ブルーサンダーで強引に流れを引き寄せると、最後は必殺のビクトリア・シューティングからのビクトリア・サンセット(きりもみ式ダイビング・ボディープレス)を完璧に決め、粘る王者から3カウントを奪取。
白いベルトの歴史に、新たな1ページを刻んだ。

リング上で、涙を浮かべながらベルトを受け取った新王者。その口から語られたのは、単なる勝利の喜びではなかった。
「この結果は私が勢いだけで勝ち取ったベルトじゃなくて、これまでのプロレスに対する思いと、プロレスに対する情熱を誰よりも注ぎ込んできたからだと思ってます」 そして、その“情熱”をぶつけ合った前王者に対し、こう誓った。
「桜井さんが築いてきたこのUNのベルトの歴史を、今度は私が受け継いでいきます!」

その覚悟は、バックステージで、さらなる野望へと変わった。
「これから私がこのベルトをさらにさらに輝かせて、赤いベルト(ワールド王座)よりもこの白いベルトが一番上のベルトだと言われるようにしていきたいと思います」

桜井が築き上げた“歴史”を受け継ぎ、そして、団体の“頂点”を超えることを宣言したビクトリア弓月。
その“情熱”が、マリーゴールドの勢力図を、大きく塗り替えていくことは間違いない。















