【新日本】石森、体調不良から執念の復帰で『SJTL』2勝目「俺は超人だから」タイガー＆YAMATOは泥沼3連敗

新日本プロレス“ジュニアタッグの祭典”『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2025』第4戦が10月26日、新潟・魚沼市堀之内体育館で開催された。

Bブロック公式戦では、体調不良で2大会を欠場していた石森太二が執念の復帰。

ロビー・エックスとのタッグで、タイガーマスク＆YAMATO組を破り、リーグ戦2勝目（2勝1敗）を挙げた。

対するタイガー＆YAMATO組は、これでまさかの開幕3連敗。ベテランコンビが早々と崖っぷちに立たされた。

体調不良による欠場で、前日の公式戦（対KUSHIDA＆吉岡組）が不戦敗となり、1勝1敗の五分に戻されてしまった石森＆エックス組。

対するタイガー＆YAMATO組も、開幕2連敗と後がない。互いに“崖っぷち”の状況で迎えた一戦は、序盤から激しい攻防となった。

試合は、石森＆エックス組が、YAMATOのパワーやタイガーの老獪なサブミッションに苦しめられる展開。

タイガーがリバースダブルアームバーや三角絞めでエックスを追い込めば、YAMATOも「四代目、アレいきましょう！」と、謎の連携技を匂わせるなど、ベテランコンビが意地を見せる。

しかし、終盤、石森がYAMATOをハンドスプリング式のスクリューキックで分断すると、戦況は一変。

石森のアシストを受けたエックスが、タイガーに串刺しラリアットから旋風脚。

最後は、必殺の合体技「X EXPRESS」を完璧に決め、3カウントを奪取。

苦しみながらも、リーグ戦生き残りへ向けた、2勝目をもぎ取った。

試合後、バックステージで石森は、その“超人”ぶりをアピールした。

「オイ、まぁ一昨日、昨日と欠場してロビー・エックスには本当申し訳ないことしたけど、もう大丈夫だからよ。まぁ欠場しといてこういうこと言うのもなんなんだけどよ、俺は超人だから。体の一つや二つどうってことねぇよ。こっから見してやるよ。ということで、これはまさしく神の恵み、グレースだ！」

一方、泥沼の開幕3連敗を喫したタイガー＆YAMATO組。

タイガーは「YAMATO、ごめん……。（中略）オッサンだからさ、勝てないみたいだ」と、弱音を漏らす。

しかし、パートナーのYAMATOは、「いやいや、そりゃそりゃ二人のタッグなんですよ。タッグなんで二人の責任です」と、その敗北を二人で受け止め、前を向いた。

「でもね、やっぱり日に日にコンビネーションはドンドンドンドンね、連携、凄く上手くなってると思うんですよ。（中略）次、次は俺ら誰とやんの？」 次戦の相手が前年度覇者のイーグルス＆藤田組であると聞かされると、「そん時は僕らが好き勝手にやりましょう。ボッコボコにしてやるよ」と、逆襲を誓った。

執念の復帰で勝ち点を4に伸ばした“超人”タッグと、3連敗の泥沼の中でも“阿吽の呼吸”を深めるベテランタッグ。

対照的な両チームが、Bブロックの行方を大きく左右していくことになりそうだ。

＜写真提供：新日本プロレス＞