【ノア】岩谷麻優が『MONDAY MAGIC』に電撃登場!王者・彩羽匠と睨み合い「GHCのベルト、そりゃ欲しくないわけない」
プロレスリング・ノア10月27日の東京・新木場1stRING大会『MONDAY MAGIC XTREME SEASON epFinal』は、その大会名通り、予測不能な“魔法”が二重で仕掛けられていた。
セミファイナルでGHC女子王者の彩羽匠が世羅りさを相手に4度目の防衛を果たした直後、マリーゴールドの“アイコン”岩谷麻優がリングに電撃登場。
団体の垣根を越えた二人の“絶対王者”が、リング中央で一触即発の視殺戦を繰り広げ、女子プロレス界の頂上対決実現へ向け、大きな火種が投下された。
前日26日のマリーゴールド両国国技館大会で、WWEのイヨ・スカイと7年半ぶりの死闘を繰り広げたばかりの岩谷。その岩谷が、わずか24時間も経たずにノアのリングに姿を現したことで、新木場の観客は驚きと熱狂の渦に包まれた。
リング上で、防衛を果たしたばかりの彩羽の前に立ちはだかった岩谷は、言葉を発することなく、彩羽が持つGHC女子王座のベルトを2、3度、指で叩く。
そして、ニヤリと笑みを浮かべると、そのままリングを後にした。それは、言葉以上の重みを持つ、あまりにも雄弁な“宣戦布告”であった。
バックステージで、岩谷はその真意を、独特の“岩谷節”で語った。
「皆さん、こんばんは。マリーゴールドの岩谷麻優です。ええとさ、NOSAWAさんが毎回毎回MONDAY MAGICに来てくれって、毎回言われてたから、今日も試合あるんだろうなと思って来たんですけど、うん?なんで試合が組まれてないんだろう?おかしいよね。おかしいですよね。普通にだって、あんだけ来てくれって。それで『はい、行きます』って来てたのに、なんでいざ来たら、試合がないんだろうなあ。まあ、せっかく来たんだったら、試合を全部見ようと思って、今見てたんですけど」 と、この日の登場が、NOSAWA論外の“ブッキングミス”であったかのように嘯く。
しかし、その本心はすぐに明らかとなった。
「まあ、自分もGHCのベルト、そりゃ欲しくないわけないでしょう。今後どうなるかわからないですけど、いろんなことに挑戦していきたいなと思ったし、NOSAWAさん、本当に来てくれって来て、今日はなに?来てくれって言われなかったら、来なくていいの?ちょっとなんだろうね。でも、この大会は個人的に好きなんで、いろいろチェックしていきたいなと思っています。今日は昨日のコスチュームを洗濯して来たんですけど、使う時がなかったなあ。残念」 “アイコン”の視線は、確かにGHCの至宝を捉えていた。
一方、その“無言の挑戦状”を受け取った王者・彩羽もまた、王者としての覚悟を示した。
「岩谷麻優。昨日、自分は観に行ってたんですよ、お客さんとして。まさか本当は今日絶対休みたいだろうに、こうやって来て、何も言葉は言わなかったけど、このベルトと自分に指差していったってことは、まあ、そういうことでしょう。自分はそう捉えてます。これがどう動くかわからないですけど、自分はいつでもGHC女子チャンピオンとして、何でも受けて立ちます」
マリーゴールドの“アイコン”と、GHC女子の“絶対王者”。女子プロレス界の頂点に君臨する二人の天才が、ついに交錯した。
この日の“月曜の魔法”は、女子プロレス界の歴史を動かす、あまりにも大きな物語の序章となった。
<写真提供:プロレスリング・ノア>
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