【スターダム】星来芽依、月山を退けハイスピードV8「葉月さんの壁を壊さないと上にいけない」と、11.3大田区での“決着戦”を要求

女子プロレス団体スターダム10月27日の東京・後楽園ホール大会で行われたハイスピード選手権試合で、王者・星来芽依が挑戦者・月山和香を破り、8度目の防衛に成功した。

試合後、星来は現在メキシコ遠征中の葉月を次期挑戦者に指名。11月3日の大田区総合体育館大会での王座戦を熱望した。


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この日の王座戦は、星来が提唱した「10分3本勝負」ルールがファンの支持を得られず、「15分1本勝負」へと再改定されてから、初のタイトルマッチとなった。

挑戦者の月山は、これが悲願のシングル王座初挑戦。一方の星来は、「30秒以内での決着」を宣言し、王者としての格の違いを見せつける構えであった。


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しかし、その宣言とは裏腹に、試合は月山の執念が王者をとことん追い詰める、大激戦となった。

ゴングと同時に丸め込みの応酬が始まると、月山は場外プランチャやヒップバットの連打で王者を圧倒。


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さらに、星来のお株を奪うかのようにお尻を蹴り上げ、エルボーの打ち合いでも一歩も引かない気迫を見せた。

王者の焦りが見え隠れする中、最後は星来がその“意地”で上回った。


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月山の猛攻を耐え抜くと、ジャーマンスープレックス、顔面へのドロップキックと畳み掛け、最後は必殺のチェックメイト(変型ドライバー)を完璧に決め、熱戦に終止符を打った。


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試合後、マイクを握った星来は、「自分が思ってた以上にケツヤマがハイスピードすぎて、30秒以内に仕留めることができなかったけど、月山のいろいろなところが吸収できたから、それだけはありがとう」と、挑戦者を称えた。


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そして、王者として、次なる“壁”の打倒を宣言した。 「防衛したということは、次の防衛戦の相手気になりますよね。(中略)芽依、どうしてもやりたい選手、やらなきゃいけない選手がいるから。葉月さん。いまメキシコ行ってていないけど、芽依ちゃんとベルトずっと防衛したくて、約束守ったからあの続き、やりたい。葉月さんと11月3日大田区で、シングルさせてください」

バックステージでも、星来はその想いを語った。 「葉月さん、まだ決着ついてないから、ここで憧れの葉月さんの壁を壊さないと、このハイスピードチャンピオンとしても上にいけないと思っているので。ここでメキシコプロレスをたくさん吸収しているいまの葉月さんと試合したいです」

一方、王座奪取はならなかったものの、その実力を十二分に発揮した月山は、「初めてハイスピードベルト挑戦したんですけど、負けちゃいました。でも、この日のために私、走り込みとかいっぱいして。頑張って臨んだから…いや、もっとできるなと自分ではわかったし、まだ年齢とかそういうのを理由にする段階じゃないんだなっていうのがわかっただけでも、自分にとっては大きい収穫だったので。挑戦できてよかった。でもやっぱり、悔しいです…。ただ私はまだNEW BLOODタッグベルトがあるんで、このベルトを10・30のNBを神田明神大会で防衛する」と、涙ながらにその胸の内を明かした。

自らルールを元に戻すという大きな決断を下した王者・星来。その再出発の相手として、これ以上ない“壁”を指名した。

ハイスピードのベルトを巡る物語は、新旧の実力者が交錯する、最も熱い戦いへと突入する。

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