【アイスリボン】王者・勝愛実、松下楓歩との死闘制しICE王座V6! 試合後は疲労困憊で医務室直行
女子プロレス団体アイスリボンは26日、東京・後楽園ホールで「Oktober Iceribbon Fest2025」を開催。
メインイベントで行われたICEx∞選手権試合は、王者・勝愛実が挑戦者の松下楓歩を18分28秒、必殺のバイオレットドライバーで下し、6度目の防衛に成功した。しかし、試合後は疲労困憊で自力でコメントを残せず、医務室へ直行するほどの壮絶な死闘となった。
いぶきの欠場によって一度は宙に浮いたICE×∞戦。当初、楓歩はノンタイトルでのシングルマッチを要求したが、これに対して勝は楓歩には挑戦者としての資格は十分とし、いぶきの代打ではなく、勝から指名する形で楓歩を挑戦者として6度目のICE×∞王座戦に臨んだ。

ゴングと同時にコーナーを飛び出した楓歩がエルボーのラッシュで勝をコーナーに追い込み膝を立てる。対角コーナーに勝を振ろうとするが、勝が切り返し、楓歩をコーナーに振り、串刺し攻撃を狙うが楓歩がかわす。楓歩が飛び込むが勝が足を挙げてけん制。これを無視して楓歩が飛び込みエルボーのラッシュ。
楓歩がソバット。ロープに飛ぼうとするが、勝が髪を掴んで押し倒す。勝がフットスタンプも楓歩がかわす。楓歩が勝の足を払って倒すと飛び込みニーアタック。カバーもカウント2。楓歩がはりつけドロップキック。エプロンに上体で出た勝に、エプロンに出た楓歩がニーアタックを決めカバーもカウント2。

楓歩がフェイスロック。勝がロープに逃れる。楓歩の飛び込みをかわした勝が楓歩の背中に飛び込みニー。勝がロープに飛ぶが楓歩が足払いで倒し、四つん這いの勝のボディを蹴り上げる。さらに顔面への低空ドロップキックでカバーもカウント2。勝が串刺しエルボーからダブルアーム式フェイスバスター。
ロープ際の楓歩を勝が蹴りまくる。さらに飛び込み顔面ウォッシュ。勝がミサイルキックでカバーもカウント2。勝が楓歩を引き起こしてのエルボーもかわした楓歩がエルボーからのドラゴンスリーパー。さらにグランドに持ち込んでの胴締めドラゴンスリーパー、スリーパーホールドへ。勝がロープに逃れる。

楓歩がミサイルキック。カバーもカウント2。楓歩がエルボー連打。膝を衝いた勝にエルボー、さらに顔面蹴り連打。楓歩が飛び込みニーアタック、勝の腕を取ってのニーでカバーもカウント2。コーナーに上がった楓歩を勝がコーナーに乗ってのスタナー。勝がコーナーに上がると、今度は楓歩が雪崩式ブレーンバスター。
再度、楓歩がコーナーに上がる、勝が下から張り手。楓歩も返す。勝がコーナーに上がったところ、楓歩がコーナーを降りてパワーボムの形で叩きつけ、楓歩がコーナーからの旋回式ボディプレス。楓歩がカバーも反転した勝がカバー。再度、楓歩が反転してカバー。カウントは2。

楓歩がバズソーキック、ハイキックも勝が飛び込みラリアット、イナズマバスター、ダイビングエルボードロップでカバーもカウント2。勝がバックを取る。なんとか逃れた楓歩に勝が蹴りを狙うが、楓歩がかわし丸め込み。カウントは2。楓歩が延髄ハイキックからいぶきのフィニッシュホールドのグッドいぶニングを決めるもカウントは2。
楓歩のバズソーキックをかわした勝がエルボースマッシュ。楓歩がハイキック、バズソーキック、バックキック、バズソーキックを続けてヒットしカバーもカウント2。楓歩が変形ブロックバスターの体勢からサイドに勝を投げる。引き起こしてバックドロップの体勢に入るも勝がこらえる。勝が飛び込みラリアットでカバーもカウント2。
勝がイナズマバスターでカバーもカウント2。勝がダイビングエルボードロップからカバーもカウント2。勝がバックドロップの体勢で楓歩を抱え上げ、バイオレットドライバーを決め楓歩からカウント3を奪い、王座V6に成功した。
<試合結果>
▼第6試合 ICE×∞選手権試合 30分1本勝負
[王者]〇勝愛実(18分28秒 エビ固め)松下楓歩×[挑戦者]
※バイオレットドライバー
※第40代王者が6度目の防衛に成功
〈試合後のリング上〉
※3カウントを取ったあと、その場で大の字に倒れた勝にレフェリーとセコンドが駆け寄る。「防衛したの?」「勝ったの?」とうつろな表情で問う勝。ベルトを受け取り起き上がった勝だが、ベルトを掲げることもなく、リングを降りるとレフェリーとセコンドが肩を貸して引き揚げ、そのまま医務室へ直行した。勝が引き上げる姿を見つめながらマイクを手にした楓歩が語り始めた。

楓歩「私はこのタイトルマッチが決まってから、今日まで1週間だったけど、(当初予定していたリボンタッグ王座戦の)前哨戦で勝さんと何度も試合をして、何度も向き合っていくうちに、私は勝さんのファイトスタイルが大好きだったけど、勝さんの人間性、勝さん自身がすごく大好きになっていて、だから今日のタイトルマッチ、勝さんからICEのタイトルマッチやりたいって言ってもらって、それを引き受けました。勝さんは、楓歩はいぶきの代わりじゃなくて、立派なメインイベンターだよって言ってくれて、私は自分自身にすごく自信を持てないタイプだったけど、勝さんのその言葉や試合を通じて、私に伝えたい思いをすごく感じ取って、今日は負けたけど、勝さんのおかげでちょっと自信を持つことができました。だから、勝愛実が今はアイスリボンの絶対王者かもしれないけど、私はアイスリボンでICE×∞も、ずっと狙ってきたリボンタッグも、絶対に戴冠したいと思っています。だから今日は獲れなかったけど、これからも松下楓歩を応援してくれますか?(観客から歓声が起こる)ありがとうございます。皆さんが応援してくれるから、私はこれからもこのリングで頑張れそうです。今日は本当にありがとうございました。」
※楓歩のコールで握手回りへ。リングに選手が戻ったところでトトロがマイクを手にする。
トトロ「2月に勝愛実のベルトに挑戦したとき、勝愛実は私(の存在)がアイスリボンで戦う意味になると言ってくれました。次にシングルする日を楽しみにここまで走ってきた。だから私が勝愛実に、ベルトに挑戦するぞーっ!」

きらり「ちょっと待ったーっ!トトロさん、一度シングルで負けたあなたは下がっていてください。私がアイスリボンを引っ張っていくんです。だから私にシングル、挑戦させろーっ!」
トトロ「おい、今日、七番勝負の最終戦やったよな?団体に期待されて組んでもらった七番勝負、1回でも勝った?」
きらり「全部負けました。」
トトロ「私、今日、アメリカのモンスターにしっかりリベンジ果たして勝ったから、私が挑戦する。」
きらり「わかりました。実績を作ればいいんですよね?11月3日、インイタでシングルしようや!」
トトロ「…関西弁に染まっている時点で、きらりの負けやで。いいよ。どっちが挑戦者にふさわしいか、シングルでケリつけようや。」
きらり「望むところだ。」
※きらりが締める流れになるが、楓歩がマイクを手にし「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。

〈試合後の松下楓歩〉

――チャンピオンから指名されての挑戦となりましたが、その辺の踏ん切りはついての挑戦となりましたか?
「横浜のときはまだリボンタッグの意気込みで勝さんとの前哨戦に挑んで、次の日にいぶさんが欠場になって、その3日後かな。勝さんにノンタイトルのシングルマッチをお願いしますって言って。私はいぶさんの欠場が発表されてから、勝さんにシングルマッチをお願いするまでの間に、すごくいろんなことを考えたんです。今、私が勝さんとシングルで向き合わなくてもよかったし、タイトルマッチ受けなくてもよかったけど、私が勝さんと向き合うことに意味を感じていて、だからちょっと言ったら悪いですけど、私はICEはあわよくばって感じですかね。まず、私は今日は勝さんとのシングルをすごく楽しみにしていたし、決まってから1週間だったけど、この日のために、その試合だけを思ってやってきました。」
――かなりスタートから攻め込んでいきましたけど、あの辺は考えていた?
「はい。私はつい様子をうかがってしまうところがあるので、今日は全部、攻めにいく気でいようと思っていましたし、勝さんもそんな松下楓歩で来てほしかったのかなって思っています。」
――改めてチャンピオンの勝愛実はどうでしたか、シングルでタイトル戦をしてみて。
「ある意味、変わらなかったですね。勝さんはずっとそのままだし、絶対王者と言われているからこそ、私は自分が超えたい。他の誰かじゃなくて、私が勝さんを超えたいとすごく思いますね。」
――今日、藤本選手から受け継いだコスチュームを着てきましたが、どういう思いでこのコスチュームにしたんですか?
「これは、勝さんが新コスを用意していて、他の選手に、こんな感じなんだーって言っているのを、私はこっそり聞いていて、今度は青なんだって。なんかすっかりイメージ変わったじゃないですか?今回、青なら、私は赤でいってやるって思ったし。つっかさんがこの試合、すごく背中を押してくれた。楓歩、今、行きなよって、何度も言ってくれたから…(少し涙ぐむ)勝さんに向けてと、つっかさんに向けて、このコスチュームにしました。」
――藤本選手は知らなかったみたいですけど。
「はい!もちろん言わないですよ(笑)」
――今後は改めて、今まで言っていたようにタッグを狙っていきますか?
「パートナーいないから…でも新しいパートナーは今はいらないので。どうしようかな。ちょっと考えます。」
――最後、チャンピオンがしゃべれないくらいに追い込んだことは自信になりましたか?
「自信になりました、すごく。勝さんは私に自信を持ってほしいって、試合でも控室でも常々言われていて、だからすごく今日は自信を持って挑んだし、勝さんはもうなんでもしてくれって。私はなんでも受けるって言われたから、すごく今日の試合は自信になりました。」
<写真提供:アイスリボン>
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