【大日本】園田競馬場がリングに、メインは大門寺が快勝!セミは“5秒殺”からの異例の再試合に
大日本プロレスは10月29日、兵庫県尼崎市の園田競馬場内特設リングにて、イベントプロレスを開催した。
普段は競走馬が駆ける場所にリングが組まれ、大日本プロレスの選手を中心に、激しい戦いが繰り広げられた。メインイベントでは大門寺崇組が勝利を収めた一方、セミファイナルではわずか5秒で決着がつくという異例の事態が発生、そのまま再試合になだれ込むなど、競馬場に集まったファンにプロレスの多様性とカオスな一面を強烈に印象付けた。
■セミで珍事、星野が小林を5秒で一蹴
この日、最も会場がどよめいたのはセミファイナルのタッグマッチ。伊東竜二&星野勘九郎組と、アブドーラ・小林&菊田一美組が対峙したが、ゴングが鳴るや否や、星野が小林に奇襲のランニングネックブリーカードロップを敢行。これが完璧に決まり、レフェリーがわずか5秒で3カウントを叩いた。
あまりにもあっけない幕切れに、当然のごとく収まりがつかない小林組。この結果を受け、両軍は即座に再試合を行うという異例の展開となった。仕切り直しの一戦では、怒りに燃える小林組も反撃を見せたが、最後はデスマッチドラゴンの伊東竜二がドラゴンキッカーで菊田を沈め、伊東&星野組が“2連勝”を飾るという結果に終わった。
■メインは迫力の肉弾戦、大門寺が締める
セミの混乱冷めやらぬ中で行われたメインイベントでは、大門寺崇&中之上靖文組と、青木優也&森廣祐基組による、ストロングスタイルの激しい肉弾戦が展開された。一進一退の攻防の末、最後は大門寺が必殺のブラックレイン(変形ラリアット)で森廣をマットに叩きつけ、勝利。特設リングの大会を、迫力ある戦いで見事に締めくくった。
■女子戦、外国人戦も開催
また、第2試合では女子プロレス提供試合として、世羅りさと尾﨑妹加がシングルマッチで激突。尾﨑が世羅の得意技を切り返し、回転十字固めで丸め込み勝利した。オープニングマッチでは、外国人選手のレイトン・バザードが、若手の関茂隆真を下している。
競馬場という非日常空間で繰り広げられたプロレス。わずか5秒の瞬殺劇から、迫力あるメインイベントまで、その振り幅の広さで、集まった観客を大いに沸かせた。
大会名:兵庫・園田競馬場イベントプロレス
日時:2025年10月29日(水)
会場:兵庫・園田競馬場内特設リング
【試合結果】
▼メインイベント タッグマッチ 10分1本勝負
大門寺崇○ 中之上靖文 VS青木優也 森廣祐基●
9分33秒 ブラックレイン→片エビ固め
▼セミファイナル(再試合) タッグマッチ 10分1本勝負
伊東竜二○ 星野勘九郎 VSアブドーラ・小林 菊田一美●
4分55秒 ドラゴンキッカー→体固め
▼セミファイナル タッグマッチ 10分1本勝負
伊東竜二 星野勘九郎○ VSアブドーラ・小林● 菊田一美
5秒 ランニングネックブリーカードロップ→片エビ固め
▼第2試合 女子プロレス提供試合 シングルマッチ 10分1本勝負
世羅りさ● VS尾﨑妹加○
5分18秒 羅紗鋏を切り返しての回転十字固め
▼オープニングマッチ 10分1本勝負
レイトン・バザード○ VS関茂隆真●
7分11秒 バズキラー→片エビ固め














