【新日本】YOH、王者組を「極楽送り」予告。10.30福井Aブロック全勝首位決戦を前に、DOUKI&SHOをパラダイスロック葬
新日本プロレスは10月29日(水)、新潟・サン・ビレッジしばたにて『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2025』第6戦を開催した。
『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2025』
日時:2025年10月29日 (水) 17:30開場18:30開始
会場:新潟・サン・ビレッジしばた
観衆:1,001人(満員)
第4試合では、翌10月30日の福井大会でAブロック公式戦(4勝0敗=8点同士)の全勝対決を控えるYOH&マスター・ワト組と、IWGPジュニアタッグ王者DOUKI&SHO組が、それぞれ棚橋弘至、高橋裕二郎をパートナーに激突。
Aブロックの天王山とも言える首位決戦、唯一の前哨戦は、YOHの常軌を逸したパフォーマンスがリング上を席巻し、王者組が試合内外で屈辱を味わう異様な展開となった。
決戦を翌日に控え、リング上は試合開始前から不穏な空気に包まれた。SHOがマイクを握り、新潟のファンと対戦相手を罵倒する。

SHOが「ボコボコにしてやる!」と叫んだ瞬間、隣にいたYOHも全く同じタイミングで「ボコボコにしてやる!」とシャウト。
まさかの「コラボレーション」に激高したSHOがYOHに襲いかかり、ゴングを待たずに乱闘が始まった。

試合が始まると、H.O.T.はIWGPジュニアタッグ王者としての非情な一面を剥き出しにする。
ワトを金具むき出しのコーナーに叩きつければ、場外戦ではDOUKI&SHOがワトを鉄柱に激突させる拷問攻撃を見舞う。

裕二郎もタッチロープでワトの首を絞め上げるなど、反則ギリギリのラフファイトで棚橋組を蹂躙した。
しかし、NEVER6人タッグ王者チームも黙ってはいない。
ワトがゼロ戦キックで活路を開くと、YOHがSHOとDOUKIに連続ドロップキックを決め、ハーフハッチスープレックスホールドで王者を追い込む。

最後は、棚橋がリングイン。H.O.T.のトレイン攻撃や裕二郎の急所ヘッドバットに苦しめられるも、YOH&ワトのアシストを受け、棚橋組がトリプルのドラゴンスクリューを敢行。
分断されたリング上で、棚橋が地元・新潟出身の裕二郎にスリングブレイドから、必殺のハイフライフローを完璧に決め、前哨戦は棚橋組に軍配が上がった。
だが、この日の主役はYOHであった。試合が決着した後も、YOHの怒りはおさまらない。

リングから転がり落ちたDOUKIとSHOを場外で捕獲すると、二人まとめてパラダイスロックで拘束。
身動きが取れなくなったIWGPジュニアタッグ王者の上にYOHが座り込み、次々とお茶目なポーズを決めるという、前代未聞の屈辱的なパフォーマンスを披露した。
明日の全勝対決を前に、YOHが王者組に対し、試合の勝敗以上の精神的ダメージを与えた形である。
【試合後バックステージコメント】
バックステージでも、両チームの舌戦は続いた。
▼YOH&マスター・ワト&棚橋弘至

YOH「(※ささやくように)2人とも、行先は、地獄じゃないの。極楽へ。楽園へ。連れて行ってあげる」

ワト「全勝……全勝優勝まであと一つ。しっかりYOHさんと栄冠をつかむためにも、やられた借りはね、返さないといけないと思ってるからね。DOUKI、SHO、しっかりこのタッグリーグでお前らから勝って、その持ってるIWGPジュニアタッグのベルトにもう1度挑戦して、奪い取ってやる。全勝優勝、そしてIWGPジュニアタッグ、そしてIWGPジュニアヘビーのベルト、たどり着いてやるよ」

棚橋「さ、調子は上がってきてますよ。気持ちが引き締まると、お腹も引き締まるって。連動してるから。ね? (※自身の腹回りに視線を落としてから目を上げ)今日も、対戦相手の裕二郎、新潟出身に声援が集まって。こういった状況は、何度も経験してるし、そっからどう逆転するかっていうのをなんかこう、思い出したね。
今、こうして棚橋があるのも、いろんな山越え、谷越え……谷と山しかなかったけど、ヘヘッ(※照れ笑い)……そんなレスラー人生って、最高じゃないですか。ねえ。平坦な道よりも、ずっと面白かったから。まだでも、終わりじゃないから。こっから、最後の最後。僕はね、ウィニングランじゃないスよ、加速して、全力疾走で、ゴールテープ切りますから」
--棚橋選手、IWGPグローバルのベルトを獲れば、(レスラー人生で新日本プロレスが管理していた)ヘビー級(王座)グランドスラムにまた一歩近づきますが……。
棚橋「そう、(あと巻いてないのは)世界ヘビーとね、グローバル。(※ニヤついた表情を隠しきれず)またそんなこと言うと、僕に邪念、邪心がわいてきちゃうから。(※脇目もふらずまっすぐ前を見て突き進む仕草をしながら)今は1個。今は1個です(※でも笑みはこぼれたまま。質問した記者に“余計なことを言わないように”という仕草をしながら控室へ)」
▼DOUKI&SHO

一方、パラダイスロックの屈辱を受けた王者組であったが、その口調は余裕綽々であった。
DOUKI「まあ、そうだよなあ。お前らみたいな弱いヤツは、こういう卑怯な手を使わないと、まあ俺らに相手してもらえないもんな。よかったよ、公式戦最後の試合、一番弱いYOHとワトでよかったな」
SHO「そういうことよ。楽勝じゃ、オラ。オイ、アイツらそれによ、全勝しとんやろ。そんなんおかしいやろうが。ああ? どうせよ、対戦相手からよ、勝ち点譲ってもらったか、セコい勝ち方しとんやろうが、オイ。そんなんで、俺らには通用しねえんじゃ、オラ。格が違うんじゃ、このクソッタレが、オラ。な?」
DOUKI「ここのな、2人と、アイツら2人。同じカードで、すでにな、今年2回、勝ってんだよ。どのチームよりも、楽勝だよな、SHO?」
SHO「そういうことよ。格が違うんじゃ、オラ」
DOUKI「なあ、YOHはともかく、なあ、ワト、どうした? お前、最近よ、元気がねえんじゃないのか? なあ、去年まで、ライバルみたいに扱われてたけどずいぶん、差が開いちまったな。俺はよ、メキシコで“神”になり、そしてジュニア(ヘビー級)のすべて(のベルト)を持つ、ジュニアの王になった。
まあ、それに比べて、ワト、お前はどうした? ただのジュニアの1選手か? これで終わるんじゃないのか、お前? まあ俺たちには、関係のないことだ。ほな、また……」
SHO「そういうことじゃ、オラ。お前ら、本隊じゃなくて変態だろうが。格が違うんじゃ、オラ」
※裕二郎はノーコメント
YOHの不気味な「極楽送り」予告と、王者組の絶対的な自信。
Aブロックの行方を占う全勝対決は、リング内外で不穏な空気を充満させたまま、10.30福井決戦を迎えることとなった。
<写真提供:新日本プロレス>
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