【新日本】石森太二&ロビー・エックスが激闘を制し『SJTL』Bブロック突破!DOUKI&SHOの奇襲に怒号渦巻く大阪決戦「明日、オマエらを仕留めてやる」
新日本プロレスは11月1日、大阪・大阪府立体育館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)にて『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2025』第8戦を開催した。
『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2025』
日時:2025年11月1日 (土) 17:00開場18:00開始
会場:大阪・大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)
観衆:977人(札止め)
満員の観衆が見守る中、メインイベントではBブロックの最終公式戦、すなわち優勝決定戦進出を懸けた大一番が行われた。
対峙したのは、開幕4連勝(8点)で首位を独走し、2連覇に王手をかけていたロビー・イーグルス&藤田晃生組と、石森太二の欠場による不戦敗がありながらも3勝1敗(6点)で猛追してきた石森太二&ロビー・エックス組。

引き分け以上で決勝進出が決まるロビー&藤田組に対し、石森&エックス組は勝利が絶対条件。加えて、両チームは今年4月4日のIWGPジュニアタッグ王座戦で激突し、その際は王者であったロビー&藤田組が勝利しており、石森&エックス組にとってはリベンジマッチの側面も併せ持つ一戦となった。
大阪の地で4月の雪辱を果たし、Bブロックの頂点に立ったのは、執念の連携で王者を上回った石森太二&ロビー・エックス組であった。

先発はロビー・イーグルスとロビー・エックス。「ロビー」コールが二分する中、両者はハイスピードなリストの取り合い、アームホイップの応酬を展開。互いのキックを読み合う緊迫した立ち上がりは、Bブロックの雌雄を決するにふさわしい空気を生み出した。
続いてリングインした藤田晃生と石森太二は、ゴングと同時に激しい逆水平チョップ合戦を展開。意地をむき出しにして打ち合う両者の姿は、単なるリーグ戦の一戦を超えた激闘を予感させた。

先手を取ったのは、4月の勝者であるロビー&藤田組であった。石森&エックス組が狙ったブラディキラーの連携をロビーが阻止すると、ダブルのティヘラ(頭部回転投げ)で二人を場外に放り投げ、ダブルのラ・ケブラーダ(ノータッチ式場外弾)を炸裂させ、大阪の観衆の度肝を抜いた。
しかし、石森&エックス組も黙ってはいない。藤田をリングに引き戻すと、ダブルのバックエルボーから連携のボディプレス、ロビー・エックスによる弓矢固め、シルバーブレッド(その場飛びムーンサルトプレス)と、的確な連携で藤田を攻め立てる。

一進一退の攻防が続く中、ロビーが石森とエックス二人まとめてトペ・コンヒーロ(場外弾)を放てば、ロビー&藤田組がミサイルキックの合体攻撃を見舞う。対する石森&エックス組も、石森のスライディングジャーマンスープレックスからエックスがその場飛びシューティングスタープレスを繰り出すなど、両チーム一歩も引かない総力戦となった。
終盤、石森&エックス組が必殺のブラディキラーを狙うが、これはロビーが阻止。逆にロビー&藤田組がマキシボム(合体パワーボム)を狙うが、今度は石森が阻止。両チームのパートナーが互いの必殺技を寸前でカットし続ける、決勝進出への執念がぶつかり合う死闘となった。

激戦に終止符が打たれたのは、息をもつかせぬ攻防の末であった。ロビー&藤田組がマキシボム、ダブルのサッカーボールキックと怒涛の猛攻を見せるが、石森はこれをカウント2で返す。
ロビーがターボ・バックパック(変型ドライバー)で石森を突き刺し、ワープ4.5(450°スプラッシュ)で勝負を決めにいくが、石森はこれを両膝で迎撃。
すかさずロビー・エックスがコーナーからX EXPRESS(変形シューティングスタープレス)をロビーに叩き込む。最後は石森がロビーを完璧に捕らえ、ブラディークロス(変型フェイスバスター)を炸裂させ、3カウントを奪取した。

この結果、両チームが4勝1敗(8点)で並んだが、直接対決を制した石森太二&ロビー・エックス組が、Bブロック代表として優勝決定戦進出を決めた。

4月の雪辱を果たし、歓喜に沸く石森&エックス組の背後から、Aブロック代表のDOUKI&SHOが襲いかかった。明日の決勝戦を待たずにIWGPジュニアタッグ王者組がリングを占拠し、石森&エックス組をストンピングで蹂躙。

場内がブーイングと「帰れ」コールに包まれる中、SHOがトーチャーツール(拷問器具)で石森を殴打しようとした瞬間、エックスがこれを奪い取り、王者組は場外へ退散した。

マイクを握った石森は、引き上げる王者組の背中に向かって言い放った。
「オイ、DOUKI、SHO、優勝決定戦は、明日だぜ?そんなアセッてんじゃねえよ。明日、オマエらを仕留めてやるからよ。」
その後、石森は大阪の観衆に対し「どうだ、楽しかったか!?」「うるせえよ、騒ぐなよ」とお馴染みのコール&レスポンスで会場を一つにすると、最後にこう締めくくった。
「今日の出来事もな、すべて巡り合わせ。自然とこうなる運命、オレに必要なものを与えてくれてる。オマエら、わかるか、これが!?これがまさしく、神の恵み、そう! グレイスだ!!」
【試合後バックステージコメント要約】

石森太二&ロビー・エックス エックスは「マジでやったぞ!! 初日から言ってただろ、『俺たちは決勝に行く』って!」と興奮を隠せない。石森も「4月のタイトルマッチで負けて、ぶっ倒すチャンスがスッゲーいい場面で回ってきて、最高の気分だった」と、リベンジ達成と決勝進出の喜びを語り、「これぞ『SUPER Jr. TAG』っていうのを見してやる」と、翌日の決勝戦へ向けて意気込んだ。

ロビー・イーグルス&藤田晃生 ロビーは「ワルイ、クソーッ! ミナサーン! ゴメンナサーイ!」と日本語で謝罪。藤田は「『俺たちに勝ったんだから、お前たちが優勝しろ』。俺はそんなこと言えない」「このタッグリーグに懸けてきた思いが今日砕かれて、そんな1分、2分前のことすぐに切り替えれると思わねぇ」と、無念の敗退に悔しさを滲ませた。ロビーは石森を「俺の“クリプトナイト”かもしれない」と評し、1対1でのリベンジを誓った。

DOUKI&SHO 一方、決勝の相手を襲撃したDOUKI&SHO組は、「今のメインはオイ、最弱決定戦か」(SHO)、「しょっぱい試合しやがってよ」(DOUKI)と、Bブロックの死闘を酷評。「格が違うんじゃ、オイ!」(SHO)、「神である俺がグレイスを与えてやろう!」(DOUKI)と、明日の優勝決定戦での圧勝を予告した。
<写真提供:新日本プロレス>
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