【新日本】1.4東京ドームで“IWGPダブル王座戦”！世界王者TAKESHITA vs GLOBAL王者・辻陽太が二冠かけて激突！辻「IWGPヘビー級の復活、それが俺の使命です」

新日本プロレスは11月4日、東京・六本木のテレビ朝日内で「WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム」対戦カード発表会見を開催。

来年1月4日に東京ドームで行われるビッグマッチに向け、注目のIWGP世界ヘビー級＆IWGP GLOBALヘビー級のダブル選手権試合、そしてIWGP女子＆STRONG女子のダブル選手権など、話題のカードが正式発表された。

会見にはIWGP世界ヘビー級王者KONOSUKE TAKESHITA、IWGP GLOBALヘビー級王者・辻陽太、そしてIWGP女子＆STRONG女子王者の朱里、挑戦者・上谷沙弥が登壇。

さらに既報となっていたウルフ・アロンのデビュー戦（vs EVIL）の両者も顔を揃え、東京ドーム決戦に向けた火花が激しく散った。

■IWGP GLOBALヘビー級王者・辻陽太

「IWGPヘビー級の復活。それが俺の使命です」

マイクを握った辻は静かに、しかし確かな決意をにじませた。

「自分にはやらなきゃいけないことがあります。それはIWGPヘビー級の復活です。正直、二冠戦という響きにファンの皆さんがあまりいいイメージを持っていないのはわかっています。自分もそうです。ですが、IWGPヘビー級を取り戻すためには、GLOBALヘビー級という同等のベルトを持つ必要がある。だからこの二冠戦を受けました。いや、やらなければならないと思っています」

辻は続けて、今の新日本に再び「黄金時代」をもたらすと力強く宣言した。

■IWGP世界ヘビー級王者・KONOSUKE TAKESHITA

「夢を見せたい。親から子、子から孫へ語り継がれる大会に」

続いて登壇したKONOSUKE TAKESHITAは、普段の挑発的な姿勢を封じ、まっすぐな言葉を紡いだ。

「IWGPのベルトを持って東京ドームに立つ。それはボクにとっても特別なことです。子どもの頃、アントニオ猪木さんの引退をテレビで観た。その瞬間、プロレスという世界に惹かれ、夢を追いかけてきました。その東京ドームでIWGP王者として戦える。これほど光栄なことはありません」

アメリカを主戦場とする竹下は、日本プロレス界への想いを込めて語った。

「日本のプロレスは技術も精神も、どこの国にも負けていません。いまもこの世界が残っているのは、闘うレスラー、支えるスタッフ、そして信じて応援してくれるファンのおかげ。だからこそ、1.4東京ドームを“誇れる一日”にしたい。親も子も、孫の世代も、『あの日、あの会場にいたんだ』と胸を張って言えるような大会にしたい。そして、それを辻陽太となら見せられると信じています」

試合への覚悟を問われると、竹下はこう断言した。

「ボクが勝って二冠王者になれば、タイトルマッチが2倍になる。日本に戻る機会も増え、最高峰の闘いを見せる機会も増える。ベルトを統一するつもりはありません。どちらの価値も高めていく。それがIWGP王者としての責任だと思っています」

■辻「統一ではなく“復活”」

一方の辻は、「統一ではない」と明確に線を引いた。

「自分がやりたいのは統一ではなく、“IWGPヘビー級の分解”、つまり復活です。いまはGLOBALのチャンピオンとして話していますが、世界ヘビーを獲ってから、その先のことを口にしたい。まずはIWGPヘビー級を取り戻すこと、それだけです」

試合順について問われると、両者の意見が交錯した。

竹下は「試合順にこだわらない」とした一方、辻は「IWGPヘビー級は常にメインであるべき」と信念を口にした。

「IWGPヘビー級は、すべてのレスラーが目指す場所。そのベルトがメインであることは当然。ただ、どの位置でもやるべきことは変わらない。自分の全てをリングで見せるだけです」

■辻から竹下へ“苦言”も

会見終盤、辻は竹下の3団体所属に言及し、静かに苦言を呈した。

「『新日本のオファーを断ったことがない』って言ってましたけど、3団体所属を選んだのはアンタです。『このベルトのために人生を懸けてきた』って言うなら、新日本にもっと集中しても良かったんじゃないかと。もちろん、彼のスケールの大きさは尊敬しています。ただ、少し残念な気持ちもあります」

それでも辻は、最後にこう締めくくった。

「俺は新日本プロレスが世界一だと思っています。この闘いで竹下選手もそのことを感じてくれるはず。そう信じています」

『WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退』
日時：2026年1月4日(日) 16:00試合開始
会場：東京・東京ドーム

【決定対戦カード】

▼IWGP女子＆STRONG女子ダブル選手権試合
（IWGP女子王者）朱里 vs （STRONG女子王者）上谷沙弥

▼IWGP世界ヘビー級＆IWGP GLOBALヘビー級ダブル選手権試合
（IWGP世界王者）KONOSUKE TAKESHITA vs （IWGP GLOBAL王者）辻陽太

▼ウルフアロン デビュー戦 スペシャルシングルマッチ
　ウルフアロン vs EVIL

＜写真提供：新日本プロレス＞