【JBエンジェルス】山崎五紀&立野記代が世界を獲った日「私たちは当たり前だと思ってた」 伝説のWWF世界女子タッグ王座戴冠秘話と未来へのエール

■世界を目指す後輩たちへ「アピールしろ。ただし、潰される覚悟で」

――そうした、お二人が切り拓いた道を、今、ASUKA選手、イヨ・スカイ選手、カイリ・セイン選手、ジュリア選手など、多くの後輩たちが、WWEで活躍しています。その姿はどうご覧になっていますか?

立野: いや、もう本当に頑張ってほしいですよね。実際にすごい人気があるわけですから。

山崎: 私のお店(ニューヨークで経営)にも、たまに、プロレスファンの方が来てくれて、YouTubeで、昔の、私たちの試合を流してたりするんですよ。そうすると、観光客の人が、「オー! ジャンピング・ボム・エンジェルス! 俺、サバイバー・シリーズで見てたよ!」って、声をかけてくれたりして。

立野: そうそう。10歳とか、12歳だった、って。そういうのを聞くと、嬉しいよね。

――お二人の功績が、今もちゃんと息づいている証拠ですね。これから世界を目指そうとする若い日本人レスラーたちへ何かアドバイスを送るとしたら、どんなことでしょうか。

山崎: うーん、時代が違うからね。でも、あえて言うなら、「もっと、主張していった方がいい」ってことかな。日本人は、どうしても、控えめだから。

立野: そうね。グレーゾーンが、多すぎる。

山崎: アメリカは、イエスか、ノーか、はっきりしてるから。「これが、できる。だから、これを、やらせてくれ」っていう、交渉力。コミュニケーション。それは、絶対に必要だと思う。

立野: でも、それと同時に、覚悟も必要だよね。

山崎: そう。日本でどれだけの実績があっても、向こうに行けばチャレンジャーだから。向こうの選手だって自分たちのポジションを守るために、必死なわけじゃないですか。「道場破り」みたいなもんだから。潰しに来るぐらいの気持ちで、ぶつかっていかないと。

立野: だから、リスペクトされるぐらいの、圧倒的な技術とコミュニケーション能力。それがあれば道は開けるんじゃないかな。

■「これが最後かもしれない」 60歳の今、伝えたいこと

――それでは、最後に。この『KANREKI CARNIVAL』を通じて、ファンや今の女子プロレス界に伝えたいメッセージをお願いします。

山崎: もう本当にこれがこの先ないかもしれないから。私たちのこの60歳の姿を皆さんの目にしっかりと焼き付けて、ただ楽しんでもらいたい。それだけです。 あと今アメリカでJBエンジェルスと、全日本女子プロレスをテーマにした、ドキュメンタリー作品を撮影してもらっているんです。まだ、撮影は進行中なんですけど、そういう企画も動いているので、そちらも楽しみにしていてほしいですね。

――それは、素晴らしいニュースです! では立野さん、お願いします。

立野: はい。もう山崎と全く同じです。とにかく私たちがまず、楽しんでやる。そして、それを見てお客様にも楽しんで帰ってもらいたい。みんながハッピーになる。それが一番です。12月1日、ぜひ新宿FACEで私たちと一緒に最高の一日を過ごしましょう!

――本日はありがとうございました。

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

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