【新日本】ゲイブが“大巨人”石川修司のテーブル葬から生還し、流血の逆転勝利! 辻「素直に喜べねぇ」とパートナーの狂気に苦言
新日本プロレスは12月2日、山梨・アイメッセ山梨にて『WORLD TAG LEAGUE 2025』第9戦を開催した。
セミファイナルで行われたAブロック公式戦では、共に3勝1敗で首位を走るエル・デスペラード&石川修司組と、辻陽太&ゲイブ・キッド組が激突。
リーグ戦の行方を占う大一番は、凶器と鮮血が飛び交う壮絶な死闘となった。

試合はゴング前から異様な空気に包まれた。
ゲイブ・キッドが入場と同時にパイプイスをリングへ投げ入れると、デスペラードと石川修司も呼応し、開始直後からハードコアマッチの様相を呈した。

石川の規格外のパワーとデスペラードの老獪なテクニックに対し、辻陽太とゲイブは若さと狂気で対抗。
場外戦ではゲイブがデスペラードを本部席のゴングに打ち付ければ、石川は辻をフェンスへ叩きつけるなど、荒々しい攻防が続いた。

戦慄の瞬間が訪れたのは試合中盤である。
場外に設置されたテーブルを巡る攻防で、石川がエプロンサイドからゲイブを捕獲。
デスペラードのイス攻撃のアシストを得た石川は、そのまま場外のテーブルめがけて断崖式のジャイアント・ドライバーを敢行した。
テーブルは真っ二つに砕け散り、ゲイブは轟音と共に崩れ落ちた。

リング上では孤軍奮闘する辻をデスペラードと石川が追い詰める。
合体パワーボムが決まり万事休すかと思われたが、頭部からおびただしい鮮血を流したゲイブが執念のカットイン。
“マッドマン”と化したゲイブは、石川のカミゴェをキャッチしO-KNEE(ニーリフト)を炸裂させる驚異的なタフネスを発揮。

さらにデスペラードのロコ・モノ(ナックル)を食らいながらもカウンターのO-KNEEを見舞う。
最後はゲイブのアシストを受けた辻が、強烈なジーンブラスター(スピアー)をデスペラードに突き刺し、大逆転の3カウントを奪取した。
これで辻&ゲイブ組は4勝1敗(勝ち点8)とし、単独首位へ浮上。敗れたデスペラード&石川組は3勝2敗(勝ち点6)へと後退した。
試合後、血まみれのゲイブは狂気じみた笑みを浮かべ、自身のファイトスタイルを誇示した。

ゲイブ「アァ、生きてるって感じだ! 体から血が噴き出るのは久しぶりだな。どうやらみんな、俺が何者か忘れちまったようだな。俺は“マッドマン”だ!何度言わせんだよ。正真正銘、政府公認のイカレ野郎だ!(※遅れてやって来た辻に向かって)なんだ?さっきリングで聞いただろ?今日勝ったのは誰だ?誰が勝った?」
一方、勝利を収めたものの、パートナーの常軌を逸した戦い方に辻は複雑な表情を浮かべる。
新日本プロレスのリングにおける“在り方”について、辻はゲイブに苦言を呈した。

辻「分かってるよ。俺とお前はライバルかもしれない。でも、俺には譲れないことがある。ここは新日本のリングだ。俺はお前とのタッグが楽しい。でも、こういうやり方はあんまり好みじゃねぇんだよ。 確かによ、お前のおかげで今日は勝てたよ。俺たちが勝ったよ。でもよ、素直に喜べねぇよ。譲れないもんが俺にもあんだよ…」
辻の言葉を聞かずに引き上げようとする辻の背中に向かい、ゲイブは自身の信念をぶつけた。
ゲイブ「オイ、ちゃんと聞けよ。英語が上手いかどうかは関係ない。オイ、聞けよ!もしお前が『新日本プロレスはこうあるべきだ』なんてイメージを持ってるなら、俺は自分のやり方でやる!他のやり方なんかクソ食らえだ! ルールブックに従うためにここにいるんじゃねぇ。先人たちに従うためにいるんじゃねぇ。そんなもんはクソだ!俺は俺のやり方で、この団体を大きくしてやる! クソッ!」
勝利したチーム内に走る亀裂とは対照的に、敗れたデスペラード&石川組の控室は混沌としていた。

敗れたデスペラード&石川組の控室は混沌としていた。脳天へのイス攻撃など激しいダメージを受けたデスペラードは、記憶が飛んでいる様子で「試合しましたっけ?」と呆然と床に倒れ込んだ。
介抱する石川は、辻&ゲイブ組の反則行為に怒りを爆発。「あいつら反則ばっか使って許せねぇよ! こっちは体一つでやったっつうのに」と激昂し、デスペラードに状況を説明した。
記憶はおぼろげながらも闘争本能を呼び覚まされたデスペラードと、巨体を震わせて怒る石川は「もう1回だ! どんな形でもいいからやってやる!」と再戦を強く要求。
「テメーら許さねぇ!」と叫び、因縁の深まりを決定づけた。
首位攻防戦は決着したが、両チームの因縁はさらに深まった形だ。
Aブロックの覇権争いは、血と怒りをまといながら終盤戦へと突入する。
<写真提供:新日本プロレス>
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