【HEAT-UP】秦野友貴が3度目の防衛戦で迎える聖地・後楽園のメイン「僕が堂々たるチャンピオンになるまでの“過程”を楽しんでほしい」
その男は今、進化の過程にある。 2022年4月のデビューからわずか3年弱。プロレスリングHEAT-UPの至宝・ユニバーサル王座をその腰に巻き、団体の顔としてリングに立つ男、秦野友貴。
学生プロレスのトップスターからプロのリングへ。順風満帆に見えるキャリアの裏で、彼はずっと「自分は何者なのか」を問い続けてきた。そして今、団体の聖地・後楽園ホールで開催される今年最後のビッグマッチ『聖地集結 2025〜俺たちの夢島〜』のメインイベントで3度目の防衛戦を迎える。
挑戦者は過去に苦杯をなめた因縁の相手、“プロレスリング紫焔の怪物”ボンバー奥野。
リベンジマッチであり、王者の真価が問われる大一番。重圧、葛藤、そして未来への希望。若き王者が語る等身大の現在地と、HEAT-UPの新たな景色とは。
【聖地集結 2025〜俺たちの夢島〜】
日時:12月15日(月) 開場17:30/開始18:30
会場:後楽園ホール
▼第6試合
Yu_style presents
HEAT-UPユニバーサル選手権試合
60分1本勝負
【王者】秦野友貴 vs ボンバー奥野【挑戦者】
※王者秦野は、3度目の防衛戦。
■王者としての自覚「急に来たビッグマッチ」への心構え
――秦野選手へのインタビューは今回で2回目となります。まずは12.15後楽園ホール大会というビッグマッチを控えた現在の心境からお聞かせください。
秦野: よろしくお願いします。そうですね……今年はこれまで中心だった後楽園や等々力アリーナだけでなく、地方でのビッグマッチも増えました。以前は一つの大きな興行に向けて全ての照準を合わせるという感じだったんですが、今はそれが分散しているというか。だから今回の後楽園も「だんだん近づいてきたな」というよりは、「急に現れて、急に来た」という感覚に近いですね。
――王者として団体を引っ張る立場になりました。前回お話しした時よりも、その覚悟がより具体的になってきたのではないでしょうか。
秦野: はい。ありがたいことに、ベルトを獲ってから「やってみたかったこと」を色々と経験させてもらっています。その中で王者としての責任感やメインイベンターとしての自覚みたいなものは、少しずつですが自分の中で形になってきているような気がします。

■因縁の相手、ボンバー奥野「完敗した悔しさの象徴」
――今回の防衛戦の相手はボンバー奥野選手です。秦野選手にとっては特別な意味を持つ相手だと伺いました。
秦野: 僕にとって3度目の防衛戦になるんですが、過去2回の防衛戦の相手とは違って過去にシングルで負けている相手なんです。だからチャンピオンとして受けて立つという気持ちと同時に、リベンジしたいという強い思いがあります。ここで彼に勝って過去の自分を超えたい。そうして初めて来年さらに堂々としたチャンピオンになっていけるのかなと思っています。
――ボンバー奥野選手とはどのような関係性なのでしょうか。
秦野: 彼とは名古屋の若手育成企画「若鯱プロレス」で出会いました。僕がデビューした直後のことです。彼は僕より3年ほど先輩で、当時からパワフルで元気で熱くて……まさに「プロレスラーらしいプロレスラー」だなというのが第一印象でした。その若鯱プロレスの中でボンバーさんは圧倒的に抜きん出た実力を持っていて、「ストップ・ザ・ボンバー」が合言葉になるくらい絶対的な存在だったんです。僕は当時、彼と戦うことすら叶わなかった。
――それが今年の夏、ついに対戦が実現したと。
秦野: 若鯱プロレスのリーグ戦で対戦しました。でもその時は……完敗でした。ちょうど僕がタッグのベルトを落とした直後で、HEAT-UPのリーグ戦でも勝てず負けが込んでいた時期だったこともあって、精神的にも追い詰められていた。そこで彼にトドメを刺されたような形になりました。だから僕にとってボンバー奥野という選手は「デビュー直後から憧れていた存在」であり、同時に「完敗した悔しさの象徴」でもあるんです。僕とはタイプも違いますし、正直苦手意識というか……ああいう直線的で強くて太い、勢いのある選手に飲まれてしまうという課題を突きつけられた相手でもあります。
――今回はそれを克服する戦いでもあるわけですね。
秦野: そうです。王者として彼の勢いを全て受け止めた上で、勝つ。そこが一番の見どころですね。それと前回戦ったのは小さな会場でしたが、今回はプロレスの聖地・後楽園ホールのメインイベントです。世界的な有名選手も参戦する中で、決して知名度が高いわけではない僕ら二人がメインに立つ。その緊張感と面白さをぜひ見てほしいです。

■聖地集結。埋もれた原石たちが輝く場所
――今大会には鈴木みのる選手やマーティ・スカル選手といったビッグネームも参戦します。彼らを抑えてメインを張ることへのプレッシャーはありますか?
秦野: プレッシャーはありますが、それ以上に意義を感じています。僕がチャンピオンになった時に掲げた「若手を活性化させたい」というテーマにも合致していますし、今回の大会名『聖地集結』の通り、僕らが今年一年かけて全国各地で出会ってきた選手たちがこの後楽園に集まるわけですから。大阪、名古屋、山口……各地で出会った「まだ世間に見つかっていない」才能ある選手たちが聖地を目指してやってくる。まさに「プロレス界の宝石箱」みたいな大会だと思うんです。その原石たちがこの日、一斉に輝きを放つ。僕ら自身もその中から何かを見つけ出しにいく。そういう大会になると思います。
――その頂点に立つ王者として、秦野選手が描く理想像とは?
秦野: もちろん最終的には「堂々とした、チャンピオンらしいチャンピオン」になりたいです。でも僕はまだキャリアも浅いですし、特別なバックボーンがあるわけでもない。だから「チャンピオンっぽくなっていく過程」そのものを楽しんでもらえる選手になりたいんです。最初はちょっと頼りないかもしれない。でもいろんな経験を経て強くなっていく。そのストーリーをお客さんと一緒に共有したい。いわば「推し活チャンピオン」ですね(笑)。応援して育ててもらえるような、そんな王者でありたいです。

■推し活の輪、そして意外な癒やし
――ファンの皆さんからの応援は力になっていますか?
秦野: すごくなっています。特に今年に入ってから活動範囲が広がったこともあって、他団体を主に応援していた方がHEAT-UPにも来てくれたり、地方で出会った方が応援してくれたり。ファン層が広がっているのを実感します。他の団体の「いいノリ」を持ってきてくれるファンの方もいて、会場の熱量がどんどん上がっている気がしますね。
――まさに「推し活」の真っ最中ですね。ちなみにファンの方からの差し入れで嬉しいものはありますか?
秦野: えっと……「蒸気が出るホットアイマスク」ですね(笑)。
――ホットアイマスクですか(笑)。
秦野: あれ、めっちゃいいんですよ! バスの移動中とか明るさを防げるし、温かくて気持ちいいし、よく眠れるんです。いろんな香りもありますし。
――意外な癒やしグッズですね。お菓子とかでは?
秦野: お菓子ならいちご系の味のものが好きです。
――いちご系。イメージ通りというかベビーフェイスらしいですね(笑)。
秦野: (照笑)。でも一番はアイマスクです。あれは発明ですよ。














