【新日本】IWGPタッグ王者K.O.BがTMDKを粉砕! Yuto-Iceが新弟子時代を共にした大岩陵平を“モブレスラー”と酷評し完全決別「覚悟のねえ、弱えヤツに興味無ぇんだよ」
新日本プロレスは12月3日、静岡・ツインメッセ静岡 北館にて『WORLD TAG LEAGUE 2025』第10戦を開催した。
大会のセミファイナルとなる第7試合では、Bブロック公式戦として、現IWGPタッグ王者チームである“Knock Out Brothers(K.O.B)”Yuto-Ice&OSKAR組と、TMDKのザック・セイバーJr.&大岩陵平組が激突した。
共に2勝2敗の勝ち点4で並ぶ両チームにとって、決勝トーナメント進出へ向けた正念場となる一戦は、試合前から遺恨が渦巻く不穏な空気に包まれていた。
事の発端は前日、12月2日山梨大会での前哨戦後にYuto-Iceが大岩陵平に向けて放った挑発的な言動であった。「ザック、どこ行った?こんなモブキャラ、つまんねえよ!」と大岩を“モブ(群衆の中の一人)”呼ばわりし、その存在感を否定。
かつて道場で同じ釜の飯を食った間柄でありながら、現在は王者として君臨するIceと、ザックのパートナーとしてリーグ戦に臨む大岩。立場の違いと強烈なライバル心が交錯する中、ゴングが打ち鳴らされた。

入場直後からK.O.Bの二人は大岩を完全に無視し、ザック・セイバーJr.のみを睨みつけるという挑発行動に出る。
試合はOSKARと大岩の先発で始まった。OSKARは体格差を利してハンマースルーやボディスラムを狙うが、大岩は機動力を活かしたエルボーやドロップキックで応戦。
しかし、OSKARの怪力によるカウンターのボディスラムで形勢は逆転した。
ここでIceが狡猾な動きを見せる。控えのザックを場外へ引きずり下ろすと、鉄柵攻撃などでダメージを与え、リング上の大岩を孤立させたのだ。

リング内ではOSKARが強烈な逆水平チョップや踏みつけ攻撃で大岩を蹂躙。
代わったIceもサッカーボールキックやソバットで大岩を追い詰め、「モブ」扱いを体現するかのような余裕の振る舞いを見せた。
TMDKも黙ってはいない。ザックが登場すると、OSKARの巨体に対し関節技と打撃を織り交ぜたテクニックで対抗。
OSKARの右腕を破壊しにかかり、Iceの介入も蹴散らすなど、元世界ヘビー級王者の実力をいかんなく発揮した。

大岩も息を吹き返し、Iceとの激しいエルボー合戦を展開。
ドロップキック、スリーパーホールドと畳み掛け、投げっぱなしジャーマンを放つなど、意地と闘志を爆発させた。
試合終盤、リング上は混戦模様となった。ザックと大岩は連携攻撃でOSKARを攻め立て、ダブルのブレーンバスターに成功。
さらに大岩がコーナー最上段からのボディプレスを見舞うが、OSKARは驚異的なタフネスでキックアウト。

勝負を焦った大岩はドクターボムを狙うも不発に終わり、ショートレンジラリアットから得意のTHE GRIPへ移行しようとした瞬間であった。
OSKARはこの動きを怪力で封じ込めると、ツームストンパイルドライバーの体勢で大岩を捕獲。そこへIceが飛び込み、合体技「K.O.B」が完璧に炸裂した。
この一撃で大岩は万事休す。OSKARがガッチリと抑え込み、3カウントを奪取した。

これによりK.O.Bは勝ち点を6に伸ばし、TMDKは勝ち点4のまま足踏みとなった。
試合後、IceとOSKARは勝ち誇りながらIWGPタッグのベルトをザックに見せつけ、ふてぶてしく退場した。
■試合後コメント:Iceが大岩を痛烈批判「お前はずっとモブだ」

バックステージに戻ったIceは、リング上の勝利だけでは飽き足らず、大岩に対して辛辣な言葉を浴びせ続けた。
Ice「オイ、“モブレスラー”!? テメー、つまんねーんだよ。ふざけんなテメー。テメーよ、Bブロック初日で俺の名前バックステージコメントで出しとったよな、オイ?なんや、お前!?『個性を出します』?クソかテメー。個性ってよ、なんだ?ビジュアルのことか、オイ?アイツ、ビジュアル変わったか?個性ってよ、自分から考えて出すようなもんなのか、オイ?そんなのよ、俺からしたらよ、作りもんのフェイクなんだよ。個性ってのはよ、なんだ……そいつのそれまでの生き様とかよ、今まで感じた感情とか喜怒哀楽全てから勝手ににじみ出るようなもんなんだよ。高橋ヒロム見てみろよ。HEAT STORMも見てみろよ。テメーはよ、いつまでやってもモブだ」
Iceの舌鋒はさらに鋭さを増し、大岩の出自や覚悟にまで及んだ。
Ice「どっかの誰かがよ、テメーは『やさしいから』とか言っとったけどな、違えよ。ただ覚悟が無ぇんだよ。テメー、イイとこの、育ちの良いボンボンだろ?今までテメーずっと与えられてきた人生なんだよ。だからよ、この業界で成り上がるとか、メシ食っていこうとか、そういう感覚が無ぇんだよ。だからテメーはずっとモブなんだよ。覚悟のねえ、弱えヤツに興味無ぇんだよ。俺は強ぇヤツとケンカして大金稼ぎてえんだ。テメー、この団体から去れ。新日本プロレスはよ、強ぇヤツしかいらねえんだよ」

パートナーのOSKARもまた、かつて自身が受けてきた屈辱を晴らすかのように勝利を噛みしめた。
OSKAR「前世界ヘビー級王者のヒットはこんな感じか。毎日味わってみたいところだ。ザックはクソ強かった。オーイワはクソ弱かった。サラリーマン。ちょっとオーイワの小話をしてやる。アイツはドージョーのゴールデンボーイだった。ナンバーワン。最もポテンシャルが高かった。……(※ベルトを指して)今ゴールデンボーイなのは誰だ?そういうことだ」
さらにOSKARは、次戦で対戦する“モンスターソース”ランス・アーチャーへの特別な思い入れを語り、次なる標的を定めた。
OSKAR「さて、このブロックで最も重要な試合のことを話そう。モンスターソース、とくにランス・アーチャー。(中略)俺はまだつまらない、ヤングライオン生活を送っていた。お前とゼインは赤いバンダナをくれた。大した意味はなかったけれど。俺を信じてくれるヤツがいる、俺が強くなるように助けてくれるヤツがいる、という象徴だった。そしてようやく、お前を手に掛けることができる。あれから2年、今やIWGPタッグ王者だ。Yutoが俺を支えてくれる。巨人狩りだ。(※自分を指して)この巨人が、今のニュージャパンを支配してるんだからな」

一方、敗れたTMDK陣営。ザックは自身のカットが間に合わなかったことを悔やみつつ、大岩を気遣った。
ザック「オレノモンダイ。アンクルを組んでて、間に合わず、ゴメン。タッグチーム、タッグチームプロレスハ、タイヘン。ヒトリダケジャナイヨ、ザックノバカ」
しかし、当の大岩は屈辱にまみれながらも、Iceからの批判に対して真っ向から反論する姿勢を見せた。
大岩「今日だけは……今日だけは負けちゃいけなかった。昨日あんだけボロクソ言われて……試合中にやり返さなくて、なにがプロレスラーだよ!クソ……。オイ、テメー、Yuto-Ice!Xでもバックステージでもテメーの正解を押し付けるんじゃねえよ!『プロレスラーはこうであるべき』とか、そんなの関係ねえんだよ。俺がなりてえレスラーになるべきなんだよ。テメーが口出すな。次やるときは、俺がとにかくスリーカウント取ってやるから」
ザックは次戦を見据え、K.O.Bへのリベンジを誓うとともに、タイトル戦での再戦を要求した。
ザック「これがKnock Out Brothersの最初の洗礼か。12月、クリスマスのコーラクエン。『パラッパラッパー』とデル・トロの『フランケンシュタイン』に登場するモンスター、OSKAR。両方アホだな。わかれよ。俺を舐めないほうがいいぞ。(中略)スリーカウントなんてどうでもいい。俺たちがぶっ壊してやる。スリーカウントはいらない、サブミッションだ。ギブアップを取りたい。タッグタイトルを懸けて勝負だ。お前らはタップアウトすることになる」
両チームの因縁は、この一戦で終わるどころか、さらに深く刻まれることとなった。
<写真提供:新日本プロレス>
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