【新日本】棚橋弘至、最後の地方巡業で託した未来!海野&上村と魅せた“継承”のトリオ勝利!海野翔太、涙の誓い「俺が本隊を守り抜いて闘う!」

新日本プロレスは12月14日、熊本・グランメッセ熊本で『WORLD TAG LEAGUE 2025』最終戦を開催した。

第5試合では、2026年1月4日の東京ドーム大会での引退を控える棚橋弘至が、海野翔太、上村優也と組み、Yuto-Ice&OSKAR&永井大貴のBC WAR DOGS&無所属連合と対戦。

これが現役最後の地方巡業となる“エース”の勇姿を見届けようと、会場は万雷の拍手と歓声に包まれた。

試合はIWGPタッグ王者のIce&OSKARを中心とした荒々しい攻撃に対し、海野と上村が意地で食らいつく展開。

特に海野は、Iceからの執拗な挑発と顔面を踏みつける拷問攻撃に苦しみながらも、気迫のこもったエルボーやドロップキックで応戦した。

上村もIceとのエルボー合戦やトリプルドロップキックの起点となるなど躍動。

そして最後は、棚橋がスリングブレイドからコーナー最上段へ駆け上がり、伝家の宝刀・ハイフライフローを永井に炸裂させて3カウントを奪取。

自らの勝利で最後の巡業を締めくくった。

試合後、棚橋はマイクを握り、「みなさん、僕は今日、熊本大会が最後になります。いままで応援、ありがとうございました!」と感謝を述べると、「これから新日本を背負う、若い選手たちにたくさんの応援、よろしくお願いします!」と、未来を託すメッセージを残した。

バックステージでの海野翔太の姿は、あまりにも感動的であった。

「正直、メチャクチャ寂しいです。こうやって今日みたいな試合して、来年も今の棚橋さん、今以上の棚橋さんを、絶対に見せれると思います。でも棚橋さんが覚悟を決めて、引退をする。その東京ドームまで、今日が最後の巡業でした」  

海野は溢れ出る涙を拭いながら、自身のプロレス人生の原点である棚橋への想いを吐露した。

「俺は棚橋弘至になりたいわけじゃなくて、棚橋弘至を超えて、新しい新日本プロレスを、本隊を守り抜いて、もっともっとみんなを笑顔に(中略)これから先ずっと、全力を注ぎます」  

そして、「これから先の新日本プロレスは、本隊は……俺が守り抜いて!闘っていきます!」と、涙ながらに決意を宣言した。

その言葉を聞いた棚橋は、「よろしくな」と短く声をかけ、右手を差し出した。固く握り返し、胸に飛び込むように抱きつく海野。その背中を見送った棚橋は、「うれしいですね。ね……。ハイ。もう俺から言うことなくなっちゃった……」と、安堵と喜びが入り混じった笑顔を見せた。

もう一人のパートナー、上村優也もまた、「今、新日本プロレスには2つの太陽があって。棚橋弘至、そして上村優也。(中略)来年からはね、僕が新日本プロレス全体……いや、プロレス界全体を明るく照らして、そのためには僕が、熱くて、まぶしくて、誰よりもホットな、そんな存在にならなきゃいけない」と、自らが新たな“太陽”となる覚悟を語った。

一方、対戦相手のYuto-Iceは、引退を控える棚橋に対し、独特の表現でメッセージを送った。「棚橋弘至……。前も言ったが、テメエは強えし凄いしカッケエんだ。引退試合よ、なんか“感動的な”とか、エモい感じの試合なんかいらねえんだよな。徹底的によ、敵、潰せ。ただ、それだけだ」と、感傷を否定し、“強者”としての最後を求めた。

北は青森から南は鹿児島まで、全国を駆け抜けた最後のツアー。そのフィナーレで棚橋が見せたのは、自身の勝利以上に輝く、次世代への確かなバトンパスであった。

海野翔太の涙と決意、上村優也の太陽宣言。棚橋弘至の魂は、間違いなく彼らに受け継がれている。

<写真提供:新日本プロレス>

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