【大日本】神谷英慶が格闘技イベントひしめく大晦日に放つカリスマ・葛西純との“デスマッチ対決”「俺は開き直って、歴史を変えてきた」

■格闘技への対抗心「長いものに巻かれるな」
――神谷選手の発言で印象的だったのが、同日にさいたまスーパーアリーナで行われる格闘技イベントを強く意識した言葉です。「大晦日にプロレスで勝負する」意味を、どう考えていますか?
神谷: 最近のプロレスラーって、ちょっと「長いものに巻かれすぎ」じゃないかなって思うんですよ。格闘技との共存とか、そういうのを考えすぎているというか。いや、良くないなと。やっぱり反骨心でガツガツいかないと。僕も格闘技世代で、PRIDEやK-1を見て育ったから、その面白さは分かります。でも、「プロレスだってすげぇんだぞ!」「プロレスは面白いんだぞ!」って、胸を張って言いたいじゃないですか。

――保守的になるな、と。
神谷: そうです。団体の垣根を越えるのもそうですけど、もっと攻めていかないと。鈴木健.txtさんとの対談でも言われたんです。「プロレスラーが一番前に出て、デカいことを言わなきゃダメだ」と。僕らが一歩引いていたら、プロレスに関わる裏方さんやスタッフさんも困るわけですよ。SNSで叩かれるリスクもあるかもしれない。でも誰かが矢面に立って「俺たちのプロレスを見ろ!」って叫ばないと。天龍さんもそういう気持ちで戦ってこられたと思うし、僕も責任を持って前に出ていこうと思っています。

■究極の「開き直り力」。重圧との戦い方
――神谷選手のその強靭なメンタルは、どこから来ているのでしょうか。
神谷: 僕、プレッシャーとの戦い方がちょっと特殊なんですよ。「このカードを組んだ奴が悪い」「この状況にした奴が悪い」って思うようにしてるんです(笑)。
――えっ?(笑)
神谷: 「俺は何も悪くない。選ばれたんだから、やるしかない。文句があるならお前がやってみろ」って、完全に開き直って試合をしてます。
――それは斬新ですね……。
神谷: 若い選手とか、責任感が強すぎて潰れちゃう子もいるじゃないですか。でも、そんな時こそ「他人のせい」にしちゃえばいいんですよ。「他の奴が頑張らないから、俺が頑張ってるんだ」ぐらいの気持ちで(笑)。

――なるほど。それが、思い切りの良さに繋がっていると。
神谷: はい。岡林選手に初めてシングルで勝った時も、実はめちゃくちゃ自信がなかったんです。周りの選手が怪我や引退でいなくなって、消去法で僕にチャンスが回ってきたと思っていたから。でも、「もう誰もいないんだから、やるしかない」「知ったこっちゃねえよ」って開き直って戦ったら、勝てた。ストロングとデスマッチの同時戴冠の時もそうです。当時のチャンピオンたちが、怪我やプレッシャーでボロボロになっていた。「試合中に涙を流すくらい追い詰められてるなら、開き直ってる俺が獲ってやった方がいいだろ」って。そうやって開き直り続けていたら、いつの間にか歴史を変えていました。
――その「開き直り力」こそが、神谷英慶の真の強さなのかもしれませんね。
神谷: 幼少期、家庭環境が複雑で大変だったんですけど、その時も「現実は変わらないんだから、受け入れるしかない」って、妙にドライだったんですよね。そういう経験が、今のメンタルに繋がっているのかもしれません。

■2026年へ「点を線にする作業」
――今年、ご結婚もされました。おめでとうございます。心境の変化はありましたか?
神谷: ありがとうございます。充実してますね。体がデカくなったのも、奥さんの料理のおかげかもしれません(笑)心境としては、視野が広がった気がします。物事を俯瞰で見られるようになったというか。あと、やっぱり責任感は増しましたね。家庭を持った責任と、団体を背負う責任。守るものができたからこそ、より強くなれたと思います。
――2026年に向けてのビジョンは?
神谷: これまで打ってきた「点」を、さらに大きな「線」にしていきたいですね。それを形にする作業を、こまめにやっていきたい。プロレスラーって、それをないがしろにしがちなんですけど、エル・デスペラード選手とかを見ていると、やっぱり発信力や繋げる力がすごい。そこは見習って、情報を発信して、夢のあるカードを実現させていきたいですね。

――具体的に戦いたい相手は?
神谷: 石川(修司)選手とは久しぶりにやれましたけど、やっぱり大型選手との戦いは楽しいですね。天龍プロジェクトの控室で話題になったんですけど、納谷幸男選手(DDT)とか、KONOSUKE TAKESHITA選手(新日本プロレス/DDT/AEW)とか。そういう、脂の乗った同世代のデカい選手と、バチバチにやり合いたいですね。
――夢が広がりますね。では最後に、大晦日の決戦に向けて、ファンへメッセージをお願いします。
神谷: 12月31日、後楽園ホール。神谷英慶のすべて、今持っているものの全てを、皆さんにお見せします。葛西純とのデスマッチ、そして大日本プロレスの底力を、その目で確かめてください。行くぜ、後楽園!GO、GO、GOだぜ!!
――ありがとうございました!

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)
【大会名】「キング・オブ・デスマッチ・ワールドGPⅡ~Light Tube Crusaders~」東京・後楽園ホール大会
【日時】2025年12月31日(水)開場16:30 開始17:15
【会場】後楽園ホール
<全対戦カード>
▼メインイベント キング・オブ・デスマッチ・ワールドGP Ⅱ決勝戦 時間無制限1本勝負
第7試合の勝者 VS 第8試合の勝者
▼セミファイナル 狂猿vs妖怪超人 蛍光灯+凶器持ち込みデスマッチ 30分1本勝負
葛西純 VS神谷英慶
▼第8試合 キング・オブ・デスマッチ・ワールドGP Ⅱ準決勝 30分1本勝負
第1試合の勝者 VS第3試合の勝者
▼第7試合 キング・オブ・デスマッチ・ワールドGP Ⅱ準決勝 30分1本勝負
第2試合の勝者 VS第4試合の勝者
▼第6試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負
中之上靖文 橋本大地 青木優也 吉田和正 VS星野勘九郎 高橋匡哉 菊田一美 髙西翔太
▼第5試合 タッグマッチ 20分1本勝負
阿部史典 関茂隆真 VS大谷譲二 ジェイコブ・クレイン
▼第4試合 キング・オブ・デスマッチ・ワールドGP Ⅱ1回戦 30分1本勝負
伊東竜二 宮崎有妃 VS【Booty & the Beast】ビーストマン ミッキー・ナックルズ
▼第3試合 キング・オブ・デスマッチ・ワールドGP Ⅱ1回戦 30分1本勝負
伊東優作 櫻井匠 VS MASADA 山下りな
▼第2試合 キング・オブ・デスマッチ・ワールドGP Ⅱ1回戦 30分1本勝負
【800pounders】アブドーラ・小林 マイケル・ウィーバー VS宮本裕向 ジミー・チョンド・リヨン
▼第1試合 キング・オブ・デスマッチ・ワールドGP Ⅱ1回戦 30分1本勝負
【クレイジーラバーズ】竹田誠志 塚本拓海 VS【HEAVEN’S GATE】アイアムザプロヴァイダー ディミトリ・アレクサンドロフ















