【ノア】OZAWA、年内最終戦を“オザワ色”に染め上げる! 電撃復帰で遠藤哲哉を粉砕「大悪党Yoshiki Inamuraを倒し、またこのノアを引っ張っていきます」
プロレスリング・ノアは12月23日、東京・後楽園ホールにて年内最終興行を開催した。
聖地・後楽園がどよめきに包まれたのは、第1試合開始前のことだった。
9月に左足リスフラン靱帯を損傷し、来年1月1日の日本武道館大会でのGHCヘビー級王座挑戦で復帰予定だったOZAWAが、突如としてリングに姿を現したのである。

リング上からマイクを握ったOZAWAは「稲村に言いたいことがある」と、GHCヘビー級王者・Yoshiki Inamuraを呼び出した。
当初のメインイベントはInamuraとマサ北宮が組み、清宮海斗&遠藤哲哉と対戦するタッグマッチが予定されていたが、OZAWAはこれを一刀両断した。
「年内最終試合だというのにもかかわらずなんだろうあのメイン。北宮以外しょうもないメンバーしかいないぞ。こんなカードじゃ年内最後を締められない。メインイベント、俺も参加してやる」
この独断専行により、メインイベントは急遽、OZAWA&マサ北宮&タダスケ対Yoshiki Inamura&清宮海斗&遠藤哲哉の6人タッグマッチへと変更された。
迎えたメインイベント、OZAWA率いる「TEAM 2000 X」は、開始早々からラフファイトを展開しペースを掌握する。
しかし、正規軍も黙ってはいない。終盤、遠藤哲哉が猛攻を仕掛け、強烈なジャンピングニーをOZAWAの顔面に突き刺す。
さらに遠藤は必殺のバーニングスタープレスを狙ったが、ここでセコンドのヨシ・タツがレフェリーの足を引いてカウントを阻止。
リング上が無法地帯と化した隙に、北宮が遠藤へサイトースープレックスを見舞い、Inamuraにはタダスケらがパイプイス攻撃を加えた。
最後は、お膳立てを受けたOZAWAが、トップコーナーからワンステップで飛び乗って繰り出すフェニックス・スプラッシュ「Real Rebel」を遠藤に炸裂させ、18分13秒、復帰戦を自らの勝利で飾った。

試合終了のゴングが鳴った後も、OZAWAの暴走は止まらなかった。
リング下に用意させていた文明堂の特製「OZAWAカステラ」を取り出すと、あろうことか倒れている遠藤の顔面にそれをなすりつけ、さらに自らも顔を近づけてむしゃぶりつくという奇行に及んだ。
これに対し、食べ物を粗末にすることを嫌うInamuraが激高。OZAWAに掴みかかり乱闘騒ぎとなったが、セコンド陣によって引き離され、怒号を上げながら退場させられた。

リングを独占したOZAWAは、Inamuraの怒りを逆手に取り、マイクでこう嘯いた。
「あの最後、非道な行為がありまして、クリーンなファイトができず申し訳ありませんでした」
王者を“悪党”に仕立て上げると、続けて高らかに宣言した。
「改めまして、2025で一番いい試合をした男OZAWAでーす。改めまして2025年の最優秀試合賞、2025年で1番良い試合をした男、OZAWAでーす」
さらにOZAWAは、自身の復帰と勝利で締めた2025年を総括し、団体名の改称すら示唆するような言葉で観客を煽った。
「2025年は私OZAWAで始まり、OZAWAで終わる。これがプロレスリング・ノアもといプロレスリング〝オザ〟のあるべき姿なのではないでしょうか」
そして、視線はすでに来る元日決戦へと向けられていた。
「2026年1月1日、日本武道館、あの大悪党Yoshiki Inamuraを倒し、またこのノアを引っ張っていきますので応援よろしくお願いします。すべてはノアのために!The Real Rebel」
■試合後バックステージコメント
試合後、バックステージに戻ったOZAWAは、改めて王者への敵意を剥き出しにし、さらにはプロレス界の現状やメディアに対しても噛みついた。
【OZAWA】「Inamuraおい! 汚い手を使いやがって、おい。試合は終わってるのに手を出したら反則だろ? あんな悪党にプロレスリング・ノアを引っ張らせるわけにいかない。日本武道館で俺がベルトを獲って、プロレスリング・ノアをもう一度引っ張っていく。そして、おい! 今年2025年、最優秀試合賞…おい! MVPはどうしたんだ? MVPは。おいおいおいおい、テレビに出ただけのヤツに獲られる。情けない! プロレス界で僕は…いや私は! とっても恥ずかしいです。おい東スポ! 東スポ、週プロおい! どこいった? 権力持ってるヤツどこだ? どこですか? カステラを絶対回収しに行くからな。カステラ返せ!」
一方、王者のInamuraは怒りを鎮めつつも、OZAWAの行動に対し静かなる憤りを口にした。
【Inamura】「テイク・タイムして、だいぶ冷静にもなったけど、さすがに今日の試合のミスターOZAWA、許容できないことがあって。何度も言ってるけど、食べ物、フード無駄にするなよ。あと、あの頃のお前、ヤングボーイだったころの、そして、その前のプロレスリングファンだったころのミスターOZAWA。そのピュアなミスターOZAWAを俺はまだ信じているぞ。何度だって、アゲイン、何度だってお前がピュアな心を取り戻すまで、何度だって戦って、お前をビートアップしてやるよ。ミスターOZAWA、シー・ユー・スーン。バイバイ」
また、TEAM 2000 Xに翻弄され続けた1年を振り返り、清宮海斗とアレハンドロ(晴斗希)も感情を吐露。衝突しながらも、元日に向けた結束を固めた。
【試合後の清宮、晴斗希】
清宮「ああチクショー! 今年1年、元日の日本武道館大会から始まって、年内最後の後楽園まで、あいつらTEAM 2000Xに振り回されっぱなしたチクショー! なんて年だ! ああクソー!」
晴斗希「清宮さん。清宮さんの自分勝手なところ! イライラするんです。でもね、清宮さん。それも清宮さんがメンバーのことを思って言ってくれた言葉、言動。僕、しっかり伝わりました。ALL REBELLIONが来年、NOAHの中心に行くために1・1の武道館大会。僕も全力でサポートさせてください。だから1・1の清宮さん、ジャック・モリス。そのタッグのセコンドに僕、晴斗希もつかせてください。お願いします!」
晴斗希の直訴に対し、清宮は右手を差し出し握手に応じた。
清宮「晴斗希、俺たち元日の日本武道館があるっていうのに、こんなにもチマチマしたことで言い合いしててもしょうがねえよな?」
晴斗希「そうですよ」
清宮「あとは日本武道館だ。カール・アンダーソン、ドク・ギャローズ、あいつらをぶっ倒して、返り討ちにして、日本武道館から、このNOAHのど真ん中、俺たちが日本武道館から突っ走ってやりますよ!」
晴斗希「いきましょう。清宮さん、いきましょう!」
清宮「よし!」
負傷欠場中とは思えぬ軽快な動きと、会場を支配するマイクパフォーマンス。OZAWAが予告した通り、2026年は「プロレスリング・オザ」の時代となるのか。
元日の日本武道館、GHCヘビー級王座戦は、単なるタイトルマッチを超えたイデオロギー闘争の色彩を帯びてきた。
<写真提供:プロレスリング・ノア>
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