デスマッチのカリスマと年齢を言い訳にしない51歳の60分戦。“占い師レスラー”チェリーが読む2026年は?

【WEEKEND女子プロレス#96】

 “占い師レスラー”として唯一無二の存在感を誇るチェリー。彼女の占いは、「数秘術」という名前や生年月日を数字に置き換えて見るやり方だ。基本的に悪い数字は存在しないそうで、すべての数字にその人が持つ「才能」があらわれてくるとのこと。この数字をもとにシンクロニシティーカードを組み合わせ、その人の目標や夢を実現させるためのアドバイスを送る占い方だ。

彼女の占いは、基本的に「かなう」「かなわない」など、はっきりした答えは明示されない。チェリーによれば、未来には「やる未来」もあれば「やらない未来」もあり、どちらを選択するかは本人しだい。たとえば、「アナタは結婚できますよ」と断言してしまえば、その人が努力を怠り、できるものもできない結果になってしまいかねないというのだ。たとえ「未来はこうなります」と占われたとしても、それは可能性のひとつというのが彼女の考え方。より良い方向に向かうために背中を押してくれるのが、チェリー流「数秘術占い」なのである。


写真:本人提供

チェリーも自分で自分を占い、日々の行動の参考にしているという。昨年はデビューから21年、実年齢を公表して13年が経ち51歳になった。しかもコンスタントに年間100試合前後をこなしている。2025年も多分に漏れず、さまざまな団体でリングに上がってきた。

「昨年はいまいちど原点に立ち返るというか、自分がこれからどうしたいかとか、なにをするべきかとか、いままでホントにがむしゃらにずっと突っ走ってきたので、一度立ち止まっていろいろ考えてみることをしてきた一年だったかもしれないです」

 そんななかで実行に移したのが、60分フルに闘うアイアンマンマッチだった。勝敗はどちらの選手がより多くのフォールやギブアップを取ったかで決し、たとえ何度フォールされてもギブアップを奪われても60分闘い抜かなければならない過酷な形式だ。しかも彼女は昨年、アイアンマンマッチを2度もおこなっている。最初は、自主興行5・10新木場での宮崎有妃戦だった。

「最初は普通のシングルだったんですけど、試合前の挨拶で宮崎さんが『いまから60分やるぞ!』と言ってくださって、当日リング上で決まったんですよ。というのも、宮崎さんがNEO所属で前に引退するときに、私の興行でアイアンマンマッチをやっているんですね。そのことがあって、再戦の形になりました。思い出深い試合だったのでもう一度試合をしたいと思っていたら、引退ロードの宮崎さんが私の思いをくんでくれて。しかも試合は、60分で決着つかずにサドンデスに突入。結局負けましたけど、あらためて宮崎さんのすごさがわかりました」

アイアンマッチは、これだけにとどまらなかった。こちらも自主興行の8・18板橋では、なんとデスマッチのカリスマ、葛西純と男女の垣根を超えたフルタイム戦を敢行。ではなぜここで、葛西だったのか?

「私も51歳になって、いろいろ考えるわけですよ。はあ…もう51歳かあ、と。でもそのとき、年齢を言い訳にしないでまだまだやれるところを見せたいと思ったんですね。だったら同い年の選手と60分の試合をしようと閃いちゃって(笑)。そこで思い浮かんだのが、葛西さん。葛西さん、同い年だし、もうこれは葛西さんしかないと思いました。同い年でカリスマとして大活躍されてる葛西さんに挑みたい。しかも、葛西さんと60分闘うことが重要でした。普通にやったら秒殺で終わっちゃうかもしれない。それじゃあ意味がなくて、何本取られても絶対に60分間闘い抜こうと思って」

 男性で、しかもデスマッチのカリスマだ。勝敗度外視とはいえ、それでもリングに上がる限りは、爪跡を残したい、勝ちたい。そこでチェリーが考えた作戦とは…。

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