【全日本】青柳亮生が世界ジュニアV4! マスクを脱いだKURAMA=矢野安崇が涙の再出発、「ノア契約解除」の過去を乗り越え練習生から出直し
全日本プロレスは1月3日、新春恒例となる後楽園ホール2連戦「ニューイヤーウォーズ2026」の2日目を開催した。
新春2連戦の締めくくりとなるメインイベントでは、世界ジュニアヘビー級王者・青柳亮生が、メキシコを主戦場としていた謎のマスクマン・KURAMAを迎え撃ち、4度目の防衛に成功した。
試合途中、KURAMAが自らマスクを脱ぎ捨てるという衝撃の展開から、試合後は素顔の「矢野安崇」として練習生からの再起を志願。
その背景には、かつてプロレスリング・ノアを契約解除となった過去と、それでも断ち切れなかったリングへの思いがあった。

■マスクを脱ぎ捨てた覚悟、王者に迫る
昨年8月の戴冠以来、防衛ロードを突き進む亮生に対し、挑戦者に名乗りを上げたのはKURAMA。
前日の前哨戦で敗れ「メキシコに返してやる」と通告されていたが、この日は序盤から王者を挑発し、ラフファイトで肉薄した。
場外戦ではエプロンからのギロチンドロップを投下するなど、なりふり構わぬ攻撃を見せた。
試合が動いたのは中盤だった。亮生の厳しい攻めに防戦一方となったKURAMAは、何かが吹っ切れたように自らマスクを脱ぎ捨て、素顔を晒したのである。
感情をむき出しにしてエルボーを乱打し、フィッシャーマンズ・スープレックス、ランニング・ネックブリーカーと畳み掛け、王者・亮生をあと一歩のところまで追い詰めた。
しかし、王者の牙城は崩せなかった。亮生はトラースキック連発からロコモーション式フィッシャーマンズ・スープレックスで形勢逆転。最後は必殺のファイアーバード・スプラッシュで3カウントを奪った。

■涙の直訴と衝撃の告白
激闘を制しV4を達成した亮生は、試合後、リング上でうずくまるKURAMAにマイクを渡した。
「KURAMA、とんでもない、しょうもないヤツを呼んでしまったと後悔しました。しかし、やればできるじゃん。俺の貴重なマイクの時間を少ーしだけ、分けてあげましょう」
マイクを受け取ったKURAMAは、涙ながらに絶叫した。
「こんなどうしようもない俺を救ってくれた全日本プロレス、そして青柳亮生さん、本当にありがとうございました!こんな俺ですが、メキシコに行かず、この日本のプロレス界で、全日本プロレスのリングで練習生からやり直した形でよろしくお願いします!」
この「どうしようもない俺」という言葉には、重い過去が秘められていた。

矢野は2020年10月にプロレスリング・ノアからデビューしたが、2023年に不祥事により契約解除となり、その後逮捕・不起訴処分となった経緯がある。
同年8月にメキシコへ渡り、KURAMAとして活動していたが、日本マット復帰への思いは消えていなかった。

■王者のエール、そして次なる挑戦者
過去を背負い、どん底からの再出発を懇願する矢野に対し、亮生は観客に問いかけた。
「面を上げい。皆さん、矢野安崇の願いを受け入れますか?」
場内からは温かい「ヤノ」コールが沸き起こる。
亮生は「矢野、俺はオマエと闘って、オマエが熱い思いをもってプロレスをやってることが、重々分かったよ。頑張ってさ、またこのベルトに挑戦できる位置まで来いよ」と語りかけ、かつてのライバルを抱き起こして握手を交わした。
矢野が退場すると、入れ替わるように立花誠吾が現れ、「俺がもっと上に行くために、その世界ジュニアのベルト取らせてもらうぞ」と挑戦を表明。亮生はこれを即諾し、「アニキ!1月25日で決定だ、あ~ん?」と、次期防衛戦の舞台を1.25幕張メッセ大会に指定した。
最後は亮生が「2026年は青柳亮生がずーーっとベルトを持ち続けます」と絶対王者の誓いを立て、「全日本プロレス、さらに向こうへ! プルス・ウルトラ!」の大合唱で大会を締めくくった。
■試合後バックステージコメント

青柳亮生 「KURAMA…改め矢野安崇。まさかこんな形になるとは思ってなかったですけど、これも一つチャンピオンのいい仕事ができたのではないでしょうか。このあとは自分で頑張れ。俺はこのベルトを持ち続けて、ゼンニチジュニアをさらに向こうへ連れていくだけですから。そこにアイツが付いてこれるかこれないか、楽しみに待ちたいと思います」

KURAMA(矢野安崇) 「本当にこんなどうしようもない自分を呼んでくださった全日本プロレス、そして青柳亮生さん、そして支えてくれたファンの皆さん、ありがとうございました。これから支えてくれた、チャンスをくれた全日本プロレスでイチから、矢野安崇として練習生として頑張っていきます。必ずこの全日本プロレスで、ファンの皆さまに恩返しをします。ありがとうございました」
<写真提供:全日本プロレス>














