マリーゴールド瀬戸レアは“農業”きっかけでプロレスラー。ヒール転向で真価発揮へ!

【WEEKEND女子プロレス♯100】 

「きっかけは、農業でした」

マリーゴールドの瀬戸レアは、意外なところからプロレスを知り、プロレスラーになりたいと思い、現在プロレスのリングで闘っている。そのきっかけとなったのが、意外すぎる冒頭の言葉、「農業」だった。もちろん、プロレスを知るまではプロレスとはまったく無縁の生活を送っていた。

「幼少期から高校入学までは、パティシエになりたかったんですよ。それで、農業高校の食品科学科に入ったんです。そのとき、(パティシエになるための勉強よりも)農業に目覚めてしまったんです。そこから農業関連の就職先を探しているとき、偶然、“農姫米”の記事を見つけたんですよね」

 農姫米とは、センダイガールズプロレスリング(仙女)が始めたプロレスラーによる米生産プロジェクト。仙女の選手たちが実際に米作りをする姿を見て、彼女は衝撃を受けた。そこでほぼ初めて、プロレスに興味を抱くようになる。いや、それ以上のものがあったのだ。

「それまでプロレスって見たことなかったんですけど、プロレスと農業ってすごい組み合わせだなと興味が出て、仙女の後楽園大会を見に行ったんですね。そのとき、自分もプロレスラーになろうと思ったんです。初めて見たプロレスで、プロレスラーになろうと思いました。農業、米がきっかけで(笑)」

 農業への興味からプロレスラーにつながるとは、おそらく前代未聞。彼女はもちろん、仙女でプロレスラーになることをめざした。農業きっかけで新人が入ってきたのだから、仙女には米作り以外の成果もあったプロジェクトになるのだろう。

「お金をちょっと貯めてからプロテストを受けて入門しました。スポーツですか? 小学5年生から高校1年まで習い事で剣道をしていましたけど、それくらいですね。格闘技はやってないです。それもあってか、練習はきつかったですね。初めの頃はもうホントに携帯電話が持てないくらいの筋肉痛になりました。あまりの痛さで机に置いてスピーカーで通話するみたいな。これがプロレスラーになるための最初の試練なんだなと思いました」

 きつい練習のなか、彼女はケガもしてしまう。鎖骨を骨折したというのだ。

「練習中に受け身を失敗してしまったんです。実際には肩鎖関節脱臼というもので、肩鎖関節の靭帯が損傷したそうなんですね。それに鎖骨が少し後ろに下がってしまって。結果的にデビューまで1年半くらいかかってしまいました」

 それでも負傷を乗り越え、2023年8月9日、デビューにこぎ着けた。当時のリングネームは丸森レア。晴れて仙女の一員となったのだが…。


写真提供:マリーゴールド

「デビューはうれしかったんですけど、同時に悔しいこともありました。というのも、同期のYUNA選手が対戦相手だったんですね。YUNAちゃんもその日がデビュー戦。同期とはいえあとから入ってきたので、越されたみたいな感じで。試合には勝ってうれしかった半面、悔しい思いもありました。その後も私たち2人が闘う機会がほとんど。なかにはエボ女のZONESさん、ChiChiさんと対抗戦みたいな感じで闘うこともあり、そのたびにプロレスって難しいなと感じながら試合をしていました」

 彼女のなかには、ハードコア&デスマッチ志向もあった。だから、DASH・チサコはあこがれの存在だった。自分も激しいハードコアの闘いに臨みたいと考えていたのだ。

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