スターダム梨杏、ユニット解散で無所属も、「女子力つけてチャンピオンになる!」


※写真提供:スターダム

 この経験で度胸がついたか、翌月スタートのタッグリーグ戦では月山和香とのコンビで連勝スタートのサプライズ。直接フォールを取ったのは月山ながら、デビュー当時から磨いてきた丸め込み技に磨きがかかってきた。そして時間こそかかったものの、昨年6・8後楽園で後輩の鉄アキラを破り、自力初勝利。2週間後には妃南のフューチャー・オブ・スターダム王座に挑み、初めてのタイトルマッチを実現させた。また、この年には仙女ジュニア王座、アーティスト・オブ・スターダム(6人タッグ)王座、さらに年末にはHANAKOとの同門対決でもう一度フューチャー王座に挑んでいる。全敗こそしたものの、シングルリーグ戦「5★STAR GP」にもエントリーされ、経験を積んだ。

 そして梨杏が所属するEXVは、舞華の復帰と年末の流れから鈴季すず率いるミ・ヴィダ・ロカとの全面戦争に突入。全面戦争だけに、梨杏にも責任のかかる状況がやってきた。そのなかで突然、同士討ちをきっかけに舞華とHANAKOが仲間割れ、大事なときにEXVが分裂の危機を迎えてしまう。どうしたらいいのか? 困ったのは、梨杏だ。

「正直、どうしてこのタイミングで?と思いました。舞華さんの欠場中、HANAKOさんにも思っていたところがあるだろうし、舞華さんが戻ってきたのに私たちが期待に添えられなかったという気持ちもあったと思います。私は対抗戦が始まってホントにEXVで頑張ろうとしていたんですけど、ケンカみたいな雰囲気になってしまって…」

 そんなEXVの危機を救ったのが、末っ子・梨杏だった。試合後も乱闘を繰り広げた舞華とHANAKOを一喝。ふだん自己主張の少ない梨杏の決起に2人が目を覚ましたか、再びEXVは一致団結。そして、2・7大阪でのシングル勝ち抜き戦の大将に梨杏を大抜擢。対するMVLもアキラを大将に選ぶ奇策で勝負に出た。試合は大将同士がまっさらな状況で闘うこととなり、最後はアキラが勝利。梨杏は借りを返された形だ。

 そしてEXVは、舞華の一声で解散が決定。これは決して分裂危機の結果ではない。舞華はそれぞれの成長を託して、お互いの道を尊重する方法を選択したのである。

 試合後のバックステージで、首にコルセットを巻く舞華のとなりにいたのが梨杏だった。「今日で解散でいいかな、みんな?」舞華の問いに真っ先に答えたのが梨杏で、「また成長して対角に立ちます!」と宣言。これを聞いた舞華は試合で大ダメージを負いながらも「いいぞ、いいぞ!」と梨杏にたくましささえ感じていた様子だった。

 EXV解散により、梨杏を含むメンバーがユニット無所属となった。ビッグマッチで貴重な経験を得た梨杏は2・13後楽園でなつぽいと一騎打ちをおこない。2・15富士では伊藤麻希とタッグを組んだ。これから彼女がどんな道を選ぶのかはまだわからない。が、「強くなりたい」との思いはより一層大きくなったはずである。


※写真提供:スターダム

 では、今後の目標は何なのか、聞いてみると…。

「フューチャー・オブ・スターダムのベルトを巻くのが、21歳になったいまの目標ですね。タイトルマッチって緊張のレベルを超えて、おかしくなりそうなくらいなんですけど、やっぱりベルトはほしい。チャンピオン側の気持ちを早く味わってみたいんです」

 さらに、プライベートでの目標もあるようで…。

「ふたつあります。ひとつめが貯金する。すぐ使っちゃうので貯金できないんですよ。あと、女子力を上げる。私ってメチャずぼらで、化粧落とさずに寝ちゃうとかあるんですね。そういうところを直していつもティッシュを持ち歩くとか、部屋をきれいにするとか自炊するとか、マジで女子力を上げたいです。女の子らしい生活をしたい。なので、まずは貯金を頑張ります。やろうと思えば貯金はできる。女子力は…ちょっと、あの…自信はないですけど、これから頑張ります。リングでの私が大人になったように見えたら、女子力がついたと思ってください(笑)」

 女子力をアップさせてチャンピオンに。“がむしゃらジャリガール”は、これからがおもしろい。

インタビュアー:新井宏

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