【新日本】1000日超の長期政権に終止符! アベルノが熟練の技でアトランティス・ジュニアから王座奪取、試合後はノーサイドで互いを称える
新日本プロレスが開催するルチャ・リブレの祭典『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2026』は、いよいよ最終局面である東京・後楽園ホールでの2連戦へと突入した。
セミファイナル(第6試合)では、世界ヒストリック・ライトヘビー級選手権試合が行われ、挑戦者のアベルノが王者アトランティス・ジュニアを破り、新王者に輝いた。
この王座戦は、直前の2月22日大阪大会におけるタッグトーナメント準決勝の結果を受けて急遽決定したものである。

同試合でアトランティス・ジュニアから勝利を収めたアベルノがタイトルマッチを要求し、王者がそれを受諾したことで実現の運びとなった。
アトランティス・ジュニアにとっては、2023年2月の戴冠から1000日以上も守り続けてきた由緒あるベルトを懸けた、予期せぬ大一番となった。

試合は、マグヌスをセコンドにつけたアベルノの老獪なインサイドワークと、イホ・デ・アトランティスを伴って入場した若き王者の意地が真っ向からぶつかり合う展開となった。

マグヌスの介入や急所攻撃など、ルード(悪役)特有の無法戦法でペースを乱されるアトランティス・ジュニアであったが、トペ・スイシーダや大技への切り返しで必死に応戦する。

しかし、百戦錬磨の挑戦者の壁は厚かった。
勝負所の空中技をことごとく回避したアベルノは、大技デビルズウィングスを立て続けに決行。

最後は変型裏足4の字固めで王者の下半身を完璧に捕獲し、長期政権に終止符を打つギブアップを奪い取った。
死闘の直後、リング上では予想外の光景が広がった。
非情な攻撃を貫いたアベルノが、敗れたアトランティス・ジュニアに向かって深々と頭を下げ、惜しみない拍手を送ったのである。

さらには立ち上がった若きルチャドールの腕を高く掲げ、その健闘を称えた。
対するアトランティス・ジュニアも、潔く敗北を認め、自らの手でアベルノの腰に輝かしいベルトを巻きつけた。

ルードとテクニコという立場を超え、互いの実力を認め合うルチャ・リブレの気高い精神が、後楽園ホールを温かい歓声で包み込んだ。

バックステージに戻った新王者アベルノは、長年マット界を生き抜いてきたベテランとしての強烈な矜持を言葉にした。
アベルノ「アトランティスよ、CMLLの誰でもいい。これが、俺たちが新日本にまで来た理由だ。誰がムイ・セニョールか。誰がより熟練者であるか、今日この日の夜、俺の方が上だと見せてやった。これからも、より強いルードであり、より強いルチャドールであるかを示し続ける。軽量級同士の対決でも、どんなにヘビーだろうと関係ない!」

一方、3年以上保持した至宝を失ったアトランティス・ジュニアは、深い喪失感を滲ませながらも、敗北を糧にさらなる飛躍を誓った。
アトランティス・ジュニア「アベルノ。この敗戦は凄く痛い。3年以上もこのベルトを防衛してきたから凄く辛いよ。でも認めるよ。俺より強かったと認めるよ。今日は経験が勝った。先輩と対戦して負けたことを甘んじて受け入れるよ。俺は立ち上がり、また強くなるよ。今晩、多くのことを学んだ。でもお前に立ち向かうぞ、アベルノ。このタイトルの最初の挑戦者として、俺にチャンスをくれ。おめでとうアベルノ、メキシコでまた会おう。(※セコンドのイホ・デ・アトランティスに向かって)ありがとう」
兄の戦いを一番近くで見守った弟のイホ・デ・アトランティスも、前を向いて力強いメッセージを残した。
イホ・デ・アトランティス「ルチャの動きは良かったよ。どうってことないよ。ここにアトランティスの選手たちがいるし、俺たちはやり続ける。俺たちから目を離さないでくれ」
1000日超の長期政権は終わりを告げたが、ベテランの意地と若き王者の誇りが交差したタイトルマッチは、ファンに深い感動を呼び起こした。
王座を奪われたアトランティス・ジュニアの逆襲のシナリオは、すでにこの日から始まっている。
<写真提供:新日本プロレス>















