【2AW】笹村あやめが挑む、デスマッチのカリスマ・葛西純とのハードコアマッチ!“真霜拳號討伐”に向けた結婚観とは!?「心が折れないことだけは、誰にも負けない」

千葉を拠点に、熱く激しい闘いを全国へ発信し続けるプロレス団体「2AW」。

そのリングにおいて、ひときわ眩い光を放ち、団体の垣根を越えて日本中のプロレスファンから愛されている女子プロレスラーがいる。笹村あやめだ。

身長154cmという小柄な体格ながら、男子レスラーにも引けを取らない真っ向勝負のファイトスタイルで観客を魅了し続ける彼女が、2026年3月29日の後楽園ホール大会で、とんでもない相手と激突する。

対戦相手はプロレスリングFREEDOMS所属、デスマッチのカリスマとして世界中にその名を轟かせる「狂猿」葛西純。しかも、ルールは凶器使用が認められるハードコアマッチだ。

なぜ彼女は、自らこの危険すぎる相手とルールを選んだのか。圧倒的な体格差と狂気を前に、彼女は何を武器に立ち向かうのか。

決戦を控えた笹村あやめに、葛西純戦への並々ならぬ覚悟から、他のタイトルマッチへの見解、ウナギ・サヤカ率いる「ぱぱぱ令和パーティー」の裏側、そして30歳を迎えてのリアルな恋愛観・結婚観まで、余すところなく語り尽くしてもらった。

株式会社コムエルプレゼンツ GRAND SLAM in 後楽園ホール
【日程】2026年3月29日(日)
【開場】10:30【試合開始】11:30
【場所】東京・後楽園ホール

▼ハードコアマッチ
葛西純(FREEDOMS) vs 笹村あやめ

■「無心」から始まった狂気への招待状〜葛西純との遭遇〜

 

――:今回とんでもないカードが決定してしまいました。3月29日の『GRAND SLAM in 後楽園ホール』で、まさかの葛西純選手とのハードコアマッチです。私たちもこのカードを聞いた時は、思わず耳を疑いました。

笹村:はい、そうですよね(笑)。

――:デスマッチのカリスマであり、日本のみならず世界を代表するデスマッチファイターである葛西純選手。男性レスラーであっても対戦となれば尻込みしてしまうような存在ですが、笹村選手はなぜ葛西選手と交わろうと思ったのでしょうか? その経緯から教えていただけますか。

笹村:まず、今回の『GRAND SLAM in 後楽園ホール』という大会に向けて、2AWのテーマとして「覚悟」というワードがあったんです。そこで私は、覚悟を持って「今までシングルマッチで戦ったことがない他団体の選手」と戦って、しっかり2AWの熱を世間に届けたいなという思いがありました。何名かリストアップしてオファーを出していただいたんですが、スケジュールの都合などでなかなか決まらなくて。その中で、自分の中の切り札というか、「プロレスラー人生のどこかで絶対にやらなきゃいけない」とずっと思っていた選手が、葛西純選手だったんです。

――:リストアップされていたのは、通常であれば女子選手ですよね?

笹村:最初は女子選手の予定だったんです。でもスケジュールの問題もあり、「じゃあもう、この人しかいないな」と思って。本当はプロレス人生の最後の最後くらいに取っておきたい相手だったんですけど、「これもタイミングで、運命だろう」ということで、会社にお願いしてオファーしてもらいました。

――:実際に「葛西純戦が決まった」と聞いた時、笹村選手の頭に最初に浮かんだ感情はどんなものでしたか?

笹村:なんか、「わー……」って感じでした(笑)。

――:驚きでもなく?

笹村:驚きとかそういう感情すら湧かなくて、「決まったんだ……」って、ただその事実を見つめることしかできなくて。もちろん、決まったカードには全力で取り組みたいし、何が何でもやってやるっていう気持ちは常に持っているんですけど、さすがに「ハードコアで葛西純」って聞いた時は、本当に何の感情も湧かなかったというか。恐怖でも歓喜でもなく、ただその文字を読むことしかできなくて。

――:ある意味、無心になってしまったと。

笹村:そうですね。本当に「わー……」って感じでした。

――:「覚悟」というテーマの中で、まさに最上級の覚悟が試される一戦になりますね。しかし、自ら葛西選手を指名するその度胸には感服します。

笹村:やっぱり、やるからにはやりきらないとダメだなって思っていて。2AWって、良くも悪くも少し保守的な部分があったり、なあなあにしちゃう部分があると感じる時があるんです。私はそこを飛び抜けていきたいから。やるならハードコアで、やるならその世界のトップと、という思いです。

――:今回は通常のプロレスルールではなく、凶器使用が認められるハードコアマッチです。これも笹村選手ご自身の希望だったのでしょうか?

笹村:それはもう、自然な流れというか雰囲気で決まってました。「葛西さんとやるなら、そりゃあハードコアでしょ!」みたいな空気があって、「はい」って言って決まりました(笑)。

――:笹村選手は過去にも総合格闘技ルールの試合に挑んだりと、常に前向きで強心臓なイメージがありますが、見ている側としては心配になってしまいます。

笹村:でもそこは昔と変わらず、「プロレスラーだからできる」じゃないですか、ハードコアルールなんて。思いっきり楽しみたいなって気持ちは変わらずに持っています。

――:これまでのハードコアマッチの経験について教えてください。

笹村:2AWのタッグタイトルマッチで一回ハードコアをやったことがあります。その時は最上(九)さんと組んで、真霜拳號&ナカ・シュウマ組という、自分以外が全員ハードコア経験者という中でやりました。隣が最上さんだったというのもあって心強かったですし、「何されても、とりあえず最後は最上さんがなんとかしてくれるだろう」っていう甘えのもとでやったんですけど(笑)。その時はボコボコに殴られながらブレーンバスターされたりとか、椅子やら机やらの上にポーンと投げられたりとかしましたね。

――:過酷な状況ですね……。

笹村:でも、意外と自分、それでも笑えてたんですよ。あとはSEAdLINNNGさんで世志琥さんと組んでいた頃にハードコアをやったりとか。今までトータルで3回くらいハードコアマッチをやってきたんですけど、経験として全部がいい思い出というか、悪い印象が全く残っていないんです。ハードコアも通常のプロレスも同じで、我慢すればいつか必ず自分のターンがやってくる。だから、耐え忍んで、耐え忍んで、最後にかましてやりたいなって思ってます。

――:段階を踏んできた中での、最大の覚悟の一戦ということですね。試合が近づいてきた現在の心境はいかがですか?

笹村:楽しみの方が強いですね。もちろん、お互い人間ですから恐怖はあります。ただ、その「人間」という枠をちょっと超えつつあるのが葛西純だと思っていて。私もこの試合を通じて「人外」になれるようにレベルアップできたらいいなという気持ちと、純粋に楽しみな気持ちが入り混じっています。試合中、自分がどういう感情になるのか、どんな思いが湧き上がってくるのか、どんな表情をするのか……自分自身の反応すらもすごく楽しみで、ワクワクしてます。

――:普段のプロレスルールとは違う極限状態、そして強大な対戦相手。レスラーとしての最高の刺激を自ら味わいに行こうとしているのですね。

笹村:そうですね。人生のターニングポイントになるような一戦になると思います。私が初めて「人生が変わったな」と思ったのは、真霜拳號とタイトルマッチで戦った時なんです。あの時、プロレス観がガラッと変わって。そういう「本当に強すぎる相手」と対戦した時の自分って、新しい扉が開かれるというか、確実にレベルアップしたなって思えるんです。だから今回も、新しい扉が開くのが本当に楽しみすぎます。

――:ただ、その扉を開けすぎた結果、ハードコアやデスマッチの世界にどっぷりハマってしまうのではないかという、恐怖心もあります(笑)。

笹村:リッキー(リッキー・フジ)さんと話していると、「一回くらい、あやめは電流爆破やった方がいいよ」って言われるんですよ(笑)。「そうですよね、一回くらいやってみたいですね」みたいな話はたまにします。

――:リッキー選手は大仁田厚選手と長年電流爆破を経験されていますからね。でも、爆破は本当に危険ですから気をつけてくださいね。

笹村:そうですね、気をつけます(笑)。

――:それにしても、なぜ笹村選手はどんな過酷な状況でも、ワクワクしながら乗り越えようとするポジティブなマインドを保ち続けられるのでしょうか。

笹村:何なんですかね……。普通に生きてきて、小・中・高校と通って、保育士になった時に、「このまま普通に人生が終わったらちょっと嫌だな、面白くないな」って思っていたんです。そんな時にプロレスと出会って、人生が180度変わりました。せっかくこんなに素晴らしい「プロレス」というものに出会えたからには、楽しまないともったいなくない?って。やるなら限界までやりきりたいし、全てを味わいたい、全てを経験したい。私、自分の目で見たもの、体感したものしか信じられないタイプなので、プロレスの全部を体感したいんです。その思いがベースにあるんだと思います。

――:しかし、頭では分かっていても、なかなかそこまでマインドチェンジできる人は多くありません。恐怖をポジティブに変換するスイッチのようなものはあるのでしょうか?

笹村:試合になるとスイッチが入りやすいというのはありますね。「殴られるとスイッチが入る」というか。闘争心に火がつくんです。試合前までは「お腹すいたな」とか「今日コンディション悪いな」とか普通に思ってるんですけど、いざリングに上がって、お客さんの顔が見えて、「あやめー!」って呼んでもらえて、そして相手に手を出されたら……「よっしゃ、やってやろうじゃねえか!」って、バチッとスイッチが入っちゃうんです。

――:相手がどんなに実績のある先輩女子レスラーでも、男性レスラーでも、カリスマでも関係なく?

笹村:関係ないですね。同じ人間なので。

――:その「同じ人間だから」というプロフェッショナリズムは、誰かに教わったものですか?

笹村:いえ、自分で気づいたんだと思います。私、最初は本当に真霜拳號が怖かったんですよ。シングルマッチをするまでは恐怖しかなかった。でも、実際に戦ってみた結果、「なんだ、真霜拳號も同じ人間じゃん」って思えるようになって。そこから「絶対に私が真霜拳號を倒すぞ!」っていうマインドに変わったんです。だから、あそこが原点ですね。あそこからガンガンいけるようになりました。

――:笹村選手はデビュー間もない頃から、様々な団体から引っ張りだこで、常に高い評価を得てきました。そんな笹村選手にとっても、今回の葛西戦は大きな飛躍のきっかけになりそうですね。

笹村:いけると思います!

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