【新日本】大岩陵平が宿敵Yuto-Iceを撃破「オレも“プロレスハイ”になったよ!」『NJC』2回戦は同門ザックと“バチバチ”宣言
新日本プロレスの“春の最強戦士決定トーナメント”『NEW JAPAN CUP 2026』(以下、NJC)第3戦が3月8日、兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)で開催された。
メインイベント(第8試合)で行われたトーナメント1回戦では、ヤングライオン時代からの宿敵である大岩陵平とYuto-Iceが激突。
死闘の末、大岩陵平が一瞬の隙を突いた丸め込みで3カウントを奪い、見事に2回戦進出を決めた。
今年1月の大田区大会におけるIWGPタッグ王座戦でYuto-Iceに直接ピンフォール負けを喫していた大岩陵平にとって、この一戦は絶対に負けられない雪辱戦であった。

ゴング直後から、リング上は2人の若武者が意地を剥き出しにする空間となった。

Iceが場外での非情な蹴りや張り手、そして必殺のIce HIGHやAMBITIONなど「喧嘩」を彷彿とさせる荒々しい打撃で攻め立てれば、大岩陵平は天山スープレックスやTHE GRIPといった正統派の「レスリング(スポーツ)」の技術で対抗する。

水と油のようなファイトスタイルが激しく交錯する中、勝負を決したのは大岩陵平の底知れぬ執念であった。

終盤、Iceが放った必殺のCruellaの蹴り足を空中でキャッチすると、そのまま足をフックして強引に押さえ込み、意表を突く形で3カウントを奪取した。
試合決着後、リングに大の字となった大岩陵平を見下ろし、氷のうを叩きつけて悔しさを露わにするIce。
やがて立ち上がった大岩陵平はマイクを握り、自らを極限まで追い込んだ最大のライバルへ向けて、愛憎入り混じる強烈なメッセージを放った。

■大岩のマイクアピール
「おい、Ice!Ice!ちょっと待て、Ice!ずっと、オメーの言いたかった“プロレスハイ”っていうのが、今日わかったよ。オレも、“プロレスハイ”になったよ!でもな、でもな、今日戦ってあらためて思ったけど、Ice、テメーのことは大っ嫌いだよ!これから先も、命削って、バチバチやりあおうぜ!Ice!尼崎にお越しの新日本プロレスファンのみなさん、今日はたくさんの応援、ありがとうございました!いま、オレがこのリングで見せた、最後まであきらめない、やられても立ち上がる。前を向いて、顔を上げて、しっかり上を見て戦う。なぜなら、新日本プロレスが世界一の団体だからだ!『NEW JAPAN CUP』、今年優勝をつかむのは、このオレ!大岩陵平だー!!」

バックステージに戻った大岩陵平は、興奮冷めやらぬ様子でプロレスの麻薬的な魅力を語りつつ、次戦(3月14日名古屋大会)で対戦が決定した同門のザック・セイバーJr.との決戦に向けて気を引き締めた。そこに、当のザック・セイバーJr.が姿を見せ、和やかでありながらも緊迫感のある言葉の応酬が繰り広げられた。
大岩「これか、これか、プロレスハイってのは。楽しかったよ。楽しかったけど、でも、やっぱ俺はYuto-Ice大嫌いだ。これから先も……キャリアも近いんだろう。これから先、ずっとやり合おうぜ。で、次はザック・セイバーJr.。俺、今まで2回『NEW JAPAN CUP』に出て、2回ともザックにやられてるんだよ。今年こそ、今年こそザックを超える年だと、俺はそう自分で信じてる」
ザック「(※コメントスペースにやって来て日本語で)良かったネ、オーイワくん」
大岩「オー! ザック!」
ザック「(※日本語で)見ました」
大岩「見た?」
ザック「(※日本語で)見ました」
大岩「勝ったよ。勝ったよ。次、ザック、シングルだね(※と言って、ザックと握手)」
ザック「(※英語で)よくやった。(※日本語で)最後の技いいネ」
大岩「本当に? いや、俺はもう油断してないから。本気で潰しに行くから、ザック」
ザック「(※英語に戻して)まぁ分かるさ。三度目の正直もあるかもな。(※日本語で)じゃ、来週の今頃ネ」
大岩「うん、楽しみですね」
ザック「(※日本語で)楽しみ。どっちでも」
大岩「どっちでも?」
ザック「(※日本語で)テクニック? バチバチ?」
大岩「バチバチ。バチバチ、お願いします」
ザック「(※日本語で)バチバチでお願いしますか」
大岩「楽しみだね」
ザック「(※日本語で)全部ダイジョーブ。OK」
大岩「OK」
ザック「(※日本語で)おめでとネ」
大岩「ありがとう!ありがとう、ザック。まぁ同じチームだけど、このシリーズは何も関係ねぇよな。シングルで勝った方が次に勝ち上がるんだよ。ザック、楽しみにしてるよ」
一方、丸め込みという結果で敗北を喫したYuto-Iceは、怒りとプライドを爆発させた。
自らのスタイルを「喧嘩」と定義し、大岩陵平の「スポーツ」としてのプロレスとは決して相容れないことを強調。最後には、大岩陵平への「大嫌い」という言葉をきっちりと投げ返した。
Ice「やっちまった……っていうより、やられたな。オイ、最後リング上、立ってたのは誰だ、オイ? リング上、寝とったの誰だ、オイ? 現によ、こうやって今、俺、お喋りできとるよな、オイ。油断なんてもんはよ、これっぽっちもなかった。要するにあいつのテクニック、パワー、あいつのスタイルにやられた。完敗やな、完全に。クソッ! 本来ならあそこでよ、丸め込みか、3カウント狙うような考えは俺には毛頭ねぇんだ。ぶん殴って蹴る。俺があそこならよ、思いっきり立ち上がって、行かれる覚悟でよ、ぶん殴りに行っとった。でも、あいつはそうしなかった。なんでか分かるか?あいつはよ、プロレスをスポーツだと思っとるからだ。今回の負けでよ、俺、なんか変える気ねぇよ。このまま殴る蹴る。それが俺のプロレスだ。プロレスラーはよ、喧嘩が一番強ぇんだ。プロの喧嘩師なんだ。それがよ、あいつとの差だ。差?いや違いだな。まぁよ、負けたヤツの発言、願望なんてよ、クソだけどよ、もっとやりたかったわ。サシでよ、タイマン張ってよ、他のヤツとプロレスハイになりたかった。ザック、カラムもぶっ飛ばさないといけないしな、オイ。毘沙門、ジェイク・リー、タイチ、石井、成田、ボルチン、チッ! 弱ぇヤツがよ、何言っても無意味なのは分かっとるが、このクソみてぇな思いはよ、さらにこっから這い上がってよ、また帰ってくるからよ。シングルプレイヤーとしてもな、オイ。お前らはよ、何も考えなくていい。ただよ、妄想はしとけ。俺と誰がシングルやったら面白ぇとかよ。それをプロレスハイの今後のスパイスになる。Big up!(※引き上げかけたが立ち止まって、思い出したかのように)あっ、オイ、大岩、俺はよ、今日やって思った。やっぱオメーみてぇなよ、温室育ちのボンボン、いいとこの子はよ、やっぱ嫌いだ。いや大嫌いだ。これからもよ、それは変わんない。ヘン!」
スタイルも信念も全く異なる2人が、リングという極限の空間で交わり、互いに「大嫌い」と公言し合う。
これほどまでに純粋で熱いライバル関係があるだろうか。
勝者となった大岩陵平は、この熱量のまま、同門の強敵ザック・セイバーJr.越えに挑む。
<写真提供:新日本プロレス>
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