6人に絞られた新日本プロレス「NJC」 過酷なサバイバルを勝ち抜くのは誰だ!?
辻陽太がIWGPヘビー級王座に君臨し、新時代の先頭に立っている新日本プロレス。辻への挑戦権(4月4日、東京・両国国技館大会)をかけた「NEW JAPAN CUP(NJC)2026」が佳境を迎えた。
3・15山梨・甲府市アイメッセ大会で「上村優也vsボルチン・オレッグ」の準決勝(3月20日、新潟・アオーレ長岡大会)が決定。もう一つの準決勝は3月17日、福島・郡山市ビッグパレットふくしま大会の準々決勝2試合「後藤洋央紀vsカラム・ニューマン、海野翔太vsザック・セイバーJr.」で決まる。
結果がすべてのトーナメント戦だが、上村、海野翔太、成田蓮、大岩陵平、Yuto-Iceら次世代のエース候補たちは、それぞれの想いをNJCで爆発させた。

上村は3・15山梨・甲府大会のメインイベントで、地元・山梨の大声援を受けた鷹木信悟を退け「鷹木さん、初めて勝ちました」と絶叫。実は2年前のNJCの対戦では、この日と同じ会場で、上村は鷹木に敗れていた。
激しい攻防の末のカンヌキスープレックスでの勝利。涙声の上村は「鷹木さんは5年前のシングル初対決から、すごく思い入れのある選手だった。今日やっと勝てたから俺は決勝に行く」と先輩越えの勝利の味をかみしめた。なおも「トップをつかみとる。ど真ん中に立つために、この春、最強になる」と堂々の天下取り宣言だった。

この日のセミファイナルの準々決勝では、NEVER無差別級王者の成田が、STRONG無差別級とNEVER6人タッグの2冠王・オレッグと争った。成田のH.O.Tとオレッグの本隊・矢野通、ウルフアロンらの番外戦も展開される混戦となったが、最後はオレッグのカミカゼに成田が沈んだ。H.O.Tはこの時点でトーナメント表から姿を消した。

海野は3・14名古屋大会で、H.O.Tの高橋裕二郎を破った勢いに乗って、3・17準々決勝・郡山大会でザック・セイバーJr.を一気呵成に料理といきたいところだ。
1回戦(3・8兵庫・尼崎大会)の大岩とIceの激突は、壮絶なしばきあいだった。互いに「大嫌い」と公言してやまない2人。生き方に加え、プロレス観がまるで違っている。
学生レスリングを経て、一時期、ノアに留学していた大岩。レスリング・エリートであるが「努力してきた。決して平坦な道ではなかった」とキッパリ。何度も入門テストに落ちたのはIceの自己責任であり「温室育ちのボンボン」呼ばわりされるのは許せない。
「ケンカがすべて」のIceにしてみれば、大岩のファイトスタイルは別物。強さを求めているのは共通しているが、方法論がまるで違っている。
3・8尼崎大会では大岩のテクニックがIceのケンカ殺法を上回ったが、もちろんまだまだ2人の抗争は続いていく。テクニックもケンカもプロレスの土台そのもの。2人のこだわり、そして意地の張り合いは、両者がさらにスケールアップするために欠かせない。

大岩は3・14愛知・名古屋大会で師匠のザックに挑み何度も追い込んだ。だが、ザックはIWGP世界ヘビー級王座に2度君臨し、G1 CLIMAX2024覇者、NJC2回優勝の実力者であり、大岩の師である。4回目の師匠越えのチャレンジだったが、まだまだ手が届かなかった。「今、勝たなくて、いつ勝つんだよ」と、悔しさを爆発させる大岩だった。
時計の針を進めたい新時代の旗手たちと、まだまだ譲らない現世代。世代闘争はエンドレスと言っていい。

何とも過酷なトーナメントを制した勇者は、IWGPヘビー級王者・辻にチャレンジする男にふさわしい。誰が勝ち上がるのか。いずれに決まっても、4・4両国大会が新日本のナンバー1を決するバトルになることは間違いない。
<写真提供:新日本プロレス>
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