アイドル荒井優希推しからプロレスラーに。東京女子・小夏れん

 その約2カ月後、小夏は地元・浜松に凱旋。このとき、小夏は鈴芽とタッグを組んだ。

「すごいうれしかったですし、一緒に勝ちたい気持ちがすごくありました。でも、鈴木志乃さんに私が負けてしまって。静岡を背負っての静岡出身者対決。鈴芽さんのとなりで勝てず、う~んって感じでしたね(苦笑)」

 鈴芽とは、9・20大田区でのビッグマッチでもタッグを組んだ。そして、今年の2・14後楽園で待望の初勝利。相手は、後輩の神嵜志音だった。

「私にはレフェリー、リングアナ以外に同期がいないんですね。25年組と言えるのはひとりなんです。なので、デビューからずっと先輩しかいない状況で、先輩から勝ちたい気持ちがすごくありました。そんななかで2月の後楽園を迎えて、後輩とのシングル。そうなると、まわりからも私が勝たないとヤバいよねみたいな見られ方をするじゃないですか。なので、勝ちたいよりも負けられないプレッシャーの試合でしたね。終わったあとは、勝ててうれしいじゃなくて、勝ててよかった、安心できたとの気持ちです」

 小夏はその後、2・28刈谷でも自力勝利を挙げる。相手は同じながら、こんどは鈴芽とのタッグだった。

「刈谷も愛知県なのでうれしかったですし、なによりも、鈴芽さんと一緒で勝てたのがよかったです!」

 鈴芽が小夏の正規パートナーではないものの、なにかと縁のあるチームなのだろう。では、小夏のプロレス入りに多大な影響を与えたもうひとりの選手、荒井とはどうなのか。なぜか不思議と、これまで一度もリング上で絡んだことがないという。

「そうなんですよね。どうなんでしょう? 正直、デビュー当時は闘いたくない気持ちがすごくありました。でも、タッグトーナメントでマックス・ジ・インペイラーと闘ってから怖いものがなくなったというか(笑)。半年経ったくらいから怖い気持ちよりもプロレスラーの荒井さんってどんな感じなんだろう? 自分の知らない荒井さんへの好奇心の方がまさってきたんですよね。なので、いまは闘ってみたい気持ちが大きいです」

タッグよりも肌を合わせて闘ってみたい。いずれは組まれると思われる、推しの荒井との対戦カード。来るべき日に備え、彼女は心の準備を整えていくのだろう。まずはその前に、3月29日に東京・両国国技館で開催される東京女子のビッグマッチ。ここで小夏は、純血タッグマッチに臨む。HIMAWARI&鈴木志乃組vs凍雅&小夏れん。

「今回の両国はゲスト選手の方がたくさんいらっしゃるので、所属選手だけで闘うカードって第1試合、自分の第3試合とメインだけなんですね。なので、自分はこの試合で東京女子らしさをメチャ出していきたいと思っています。また、個人的には自分以外の3人が23年組なんですよ。これまでずっと先輩の背中を追いかけてきているなか、23年組は比較的キャリアが近いので、そこに食い込んでいきたい思いがあります。相手がタッグチームで、こちらは正規のチームではないという部分があるので、タッグ力では正直及ばないですけど、私は凍雅さんも応援している推しなので(笑)。大好きな気持ちを持って、一緒にがんばりたいです!」

 3・29両国は、小夏があこがれた2人の選手がともにシングルのタイトルマッチに挑む。メインで荒井が渡辺未詩のプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦。また、鈴芽がMIRAIに渡ったインターナショナルプリンセス王座奪回をめざす。そしていずれは大舞台で荒井、鈴芽に挑む小夏の姿を見てみたい。3・29両国を、そのスタートとしたいところだ。

インタビュアー:新井宏
写真提供:東京女子プロレス

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