【Fortune Dream 11】上谷沙弥、Sareee&橋本との30分激闘ドローにもスターダム王者のプライド爆発「個人も団体としても負ける気は一切しない」

プロレスリング界の鉄人・小橋建太が完全プロデュースする興行「Fortune Dream 11」。

株式会社東京ドームとの連携により、後楽園ホール創業記念日である4月16日に開催された同大会において、現在の女子プロレス界の最高地点を示す歴史的な一戦が実現した。

昨年のプロレス大賞で女子史上初となるMVPを獲得したスターダムのワールド王者・上谷沙弥。

センダイガールズプロレスリングのエースとして圧倒的な力で君臨する「怪物」橋本千紘。

そして、フリーランスの「太陽神」として絶大なカリスマ性を放つSareee

各団体の威信と個人のプライドが複雑に絡み合う3WAYマッチである。

当初、この頂上決戦はメインイベントとして予定されていた。

しかし、Sareeeが同日(日本時間17日)に米国ネバダ州ラスベガスで行われる大会へ強行出場するという弾丸スケジュールの影響を受け、第5試合(セミメイン)へと変更された背景がある。

特別立会人に里村明衣子を迎えたリングは、試合前から異常な緊張感に包まれていた。

試合は上谷沙弥があえてリングインを拒否し、最前列の客席に陣取って対戦相手の攻防を傍観するという波乱の幕開けとなる。

しかし、リング上でSareeeと橋本千紘による壮絶な打撃戦が火花を散らすと、上谷沙弥もたまらず戦いの渦へと身を投じた。

そこからは、3人が互いの持ち技を容赦なくぶつけ合う大乱戦へと発展する。

橋本千紘の突進が西永秀一レフェリーに誤爆して失神させるアクシデントが発生すると、上谷沙弥のセコンドである渡辺桃も介入して戦場は場外へと拡大。

実況席の眼前でSareeeと激しい打撃戦を繰り広げた上谷沙弥は、頭突き合戦を制した直後、小橋建太のペットボトルの水を奪い取って飲み干すという不敵な挑発行動に出た。

狂騒の中、試合は瞬く間に規定時間の終盤を迎える。

互いのフィニッシュホールドを巡る攻防の果て、橋本千紘がマットに横たわるSareeeの上へ上谷沙弥を投げつけ、そのままフォールを奪いにかかった瞬間に無情のタイムアップ。

30分という長尺をもってしても決着はつかず、引き分けを告げるゴングが鳴り響いた。

試合終了後も3人は髪を掴み合い、決して消えることのない闘争心を剥き出しにしていた。

試合直後、Sareeeは深夜便で米国へと向かうため、言葉を残すことなくそのまま空港へと直行した。

残された2人はバックステージで激しい息を整えながら、交わったことのない異質の強敵と肌を合わせた心境を口にした。

団体の顔としての誇りを見せた上谷沙弥は、強敵たちへの驚きと次なる決着への意欲を語った。

上谷沙弥「30分があっという間に終わって、気がついたらゴングが鳴っていた。なんだ、あの怪物みたいな奴らは…。こんなん初めてだわ。今日はそれぞれが団体を背負って、橋本は仙女、Sareeeはフリーとして、沙弥様はスターダムも背負った。でも、個人も団体としても負ける気は一切しないし、次があるなら今度は決着をつけるわ」

一方、圧倒的なパワーで戦場を支配しながらも勝利を逃した橋本千紘は、初対決の相手を評価しつつも、1対1での完全決着を力強く誓った。

橋本千紘「上谷沙弥、あいつと初めて戦ったけど、さすが女子プロレスの顔を張ってメディアに出てやっているだけあると思ったが、1対1でやらないとわからない。Sareeeも。不完全燃焼なので、必ずこの借りは今年2026年のうちに返したい」

女子プロレスの頂点を決する戦いは、30分という時間では足りないほどの途方もない熱量を生み出した。

決着がつかなかったという事実こそが、この3人の実力が拮抗する真の最高峰であることを証明している。

小橋建太のリングで交わったこの強烈な因縁が、今後の女子プロレス界の勢力図にどのような波紋を広げていくのか、決して目を離すことはできない。

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