【Fortune Dream 11】棚橋社長が引退後初エアギター&憧れの小橋建太への愛を熱弁「ポスターを部屋に貼って、憧れだった」

プロレスリング界の「鉄人」こと小橋建太が完全プロデュースを手掛ける興行「Fortune Dream 11」が、株式会社東京ドームとの連携のもと、聖地・後楽園ホールの創業記念日である4月16日に開催された。

熱戦が繰り広げられるなか、ひときわ大きな注目を集めたのが、主催者の小橋建太と、同年1月4日の東京ドーム大会をもって惜しまれつつ現役生活に幕を下ろした新日本プロレス・棚橋弘至社長によるスペシャルトークバトルであった。

リング上で相見えた両名であるが、交わされた言葉の数々は、単なるレジェンド同士の回顧録には留まらなかった。

そこにあったのは、一人の熱狂的なプロレス少年と、少年の人生を変えた憧れのヒーローによる、世代を超えた深いプロレス愛の交歓であった。

まず、小橋建太は現役を退いたばかりの棚橋弘至に対し、直近の活躍に最大の賛辞を送った。

小橋「今年引退したけど、昨年活躍して引退の前の年に敢闘賞。本当に実力を持った選手」

これを受け、棚橋弘至は自身の原点である高校時代のエピソードを披露。1993年8月31日、全日本プロレス豊橋大会で行われた小橋建太対スティーブ・ウィリアムスの一戦に衝撃を受け、自室にポスターを飾るほど心酔していたことを明かした。

棚橋「プロレスラーが凄いと尊敬の対象になった。小橋さんのポスターを部屋に貼って、憧れだった。小橋さんのファンでアイドルだった」

小橋「棚橋くんはプロになってからもアイドルだったと言ってくれた」

殺人バックドロップと呼ばれる凄惨な技を受けた当時の回顧として、小橋建太は鉄人ゆえのすさまじい自負を口にしている。

小橋「頭のテッペンで受け身をとった。当時は2階から落とされても受け身をとる自信があった」

現役時代、両者がリング上で対峙したのは2003年11月30日の札幌大会(小橋建太・本田多聞組対棚橋弘至・永田裕志組)のたった一度のみ。その貴重な遭遇を振り返り、両者は戦いの最中に抱いていた内心を明かし合った。

棚橋「小橋さんの逆水平チョップに一発で吹っ飛んだ。僕の中に高校生の自分がいて『小橋のチョップをくらった』と」

小橋「だから笑っていたのか…」「棚橋くんは受け身がうまいなと。全日本(プロレス)的な感じがした」

棚橋「小橋さんから言われると、まんざらでもない」

和やかな雰囲気のなか、会話は互いの肉体美や引退に関する話題へと移り、絶妙な掛け合いで観衆の笑いを誘う場面も見られた。

小橋「棚橋くんの体は群を抜いていたよ。お世辞じゃなくてね。あの頃、ね」

棚橋「あの頃…」

小橋「引退試合に呼んでくれなかった…」

棚橋「小橋さん、呼んでよかったんですか」

終盤には、小橋建太の引退試合に棚橋弘至が参戦し、その際に披露したパフォーマンスの話題から、引退後初となる棚橋弘至のエアギターが炸裂。さらには小橋建太までもが要請に応えてエアギターに初挑戦し、リング上で奇跡のダブル演奏が実現した。そこから、お笑いコンビを彷彿とさせるような見事なコント的展開も繰り広げられた。

棚橋「この件について、オオハシさんはどう考えてますか?」

小橋「コバシだよ!」

笑顔と大歓声に包まれるなか、最後は新日本プロレスの社長として、プロレス界全体の発展を力強く誓う言葉で、あっという間の30分間は幕を閉じたのである。

棚橋「小橋さんが好きになってプロレスが好きになって人生が楽しくなった。プロレスからしか得られない栄養素があると信じていますからこれからも新日本プロレス、プロレス界盛り上げてがんばっていきます」

プロレスへの憧憬から始まり、自らも一時代を築き上げたエース。

そして、その道標となった鉄人。

両者の対話は、プロレスが持つ夢とエネルギーの連鎖を、満員の観衆の胸に深く刻み込んだのである。

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