【新日本】蛍光灯割り“血染めのキス”で結束も… デスペラード&葛西組は米国の雄に屈す「まだまだ終わらねぇよ、俺らの旅はよ」
新日本プロレスが現地時間4月16日(木)、米国ラスベガスのTHE HORSESHOEにて開催した『DEATH VEGAS INVITACIONAL』。
大会のプロデューサーであるエル・デスペラードが、自らの身を投じたメインイベントは、日米の狂気が交錯する凄惨なデスマッチとなった。
デスペラードは、“カリスマ”葛西純とタッグを結成。このコンビは、葛西純のデビュー25周年を記念した2023年8月のプロレスリングFREEDOMS横浜大会以来の復活となる。
対するは、その横浜大会で敗北を喫しリベンジに燃える竹田誠志&山下りな組。
そして、そこに割って入る形で参戦したのが、世界的に名を轟かせる米国のデスマッチファイター、ニック・ゲージ&マット・トレモント組である。
リング上と場外に蛍光灯、有刺鉄線ボード、ガラスボードが所狭しと配置され、3WAYタッグ形式の予測不能な死闘が幕を開けた。

試合は序盤から血みどろの展開となる。
竹田誠志が蛍光灯で奇襲をかければ、ニック・ゲージはガラスボードへ葛西純を激突させる。

マット・トレモントの巨体がデスペラードと山下りなをまとめて押し潰し、隠し持っていたフォークや大型ハサミを用いた凄惨な額への攻撃が次々と繰り広げられた。

中盤には、葛西純と竹田誠志、デスペラードと山下りなが互いに竹串を突き刺し合い、さらには葛西純とデスペラードが同時にパールハーバースプラッシュを敢行。

血まみれの顔面で自らの頭部で蛍光灯を叩き割り、熱いキスを交わして結束をアピールする狂気の場面も生まれた。
試合が佳境を迎えると、ガラスボードが次々と粉砕される大乱戦に発展。

デスペラードが自らの血で十字架を描いたガラスボードへ向けて突進するも、マット・トレモントのチョークスラムによって逆に叩きつけられてしまう。
孤立したデスペラードに対し、米国の両雄が波状攻撃を仕掛け、最後はニック・ゲージがパイルドライバーの連発からパワーボムで押し潰し、壮絶な3カウントを奪取した。
決着後もリング上の熱は冷めやらない。
エキサイトした葛西純がニック・ゲージに再戦を要求すると、一触即発の空気に。
マイクを握ったニック・ゲージは、自身のシマを荒らされた怒りと、デスマッチの神としての誇りを大観衆に向けて咆哮した。
ニック「お前ら、帰る前に、いまここで起きていることをしっかりと見ておけ。そして、俺のクソみたいな口から出る言葉を理解しろ。俺はこの地球上で最高のデスマッチレスラーだ! 俺とGCW(Game Changer Wrestling)が、このクソみたいなスタイルを再び世に知らしめたんだ! もし俺がやらなかったとしても、カメラを俺に向けろ。CW、“MDK”(Murder・Death・Kill)、そして俺の本物の仲間たちが、デスマッチレスリングを再び広める。お前ら2人、葛西。俺のシマでこれ以上ナメたマネしてみろ。ブッ飛ばしてやるのに、何の問題もねぇ。よく聞け、クソ野郎。俺は自分が世界一だと思ってる。お前も自分が世界一だと思ってるかもしれないな。俺はお前なんか怖くねぇ。1対1でやってやるよ。そしてお前をブッ潰してやる」
この痛烈なアピールに対し、葛西純は「オイ、ニック・ゲージ。…くたばれ!」と短くも力強く応戦。
大歓声を浴びながら、深手を負ったデスペラードを支えてリングを後にした。

バックステージに戻ったデスペラードは、プロデューサーとしての責任を感じて謝罪の言葉を口にしたが、葛西純は不敵な笑みを浮かべてそれを遮った。
デスペラード「アァ、クソッ! せっかく用意してアメリカまでわざわざ来ていただいたのにすいませんね。クソッ!」
葛西「いやいやいや、デスペ氏よ、飛行機嫌いの俺っちが8時間10分……トータル14時間のフライトをかけてアメリカに来たかいがあったってもんだよ。どういう意味かわかるか? 今日の試合で負けた。これでまた借りができた。そして、またアメリカに来なきゃいけない理由ができたってことだよな」
デスペラード「フハハハ! ありがとうございます。そう言っていただけたら。アァ、誰がつけたか知らねぇが、この試合のサブタイっちゅうかタイトルは『旅の終わり(At Journey’s End)』ってついてたんすよ、英語でね」
葛西「終わらねぇよ。まだまだ終わらねぇよ、俺らの旅はよ」
デスペラード「こっからっすね。(※葛西と握手をしながら)また始まりました」
葛西「アァ」
デスペラード「また来っからな。待ってろよ、トレモント、ゲージ。日本で竹田、山下、まだいますからね、凄ぇヤツらも。アァ、ダムズ(FREEDOMS)の方々だっておもしれぇからな。アメリカ、日本人のデスマッチファイターがこれで終わると思うなよ」
葛西「俺たちはしつこいぜ」
デスペラード「ハハハハ!」

一方、勝利の余韻に浸るニック・ゲージとマット・トレモントは、世界の頂点に立つ者としての絶対的な自信を改めて語った。
ゲージ「俺の名前はニック・ゲージ。“MURDER DEATH KILL GANG EASTERN BLOCK H8 CLUB”を背負ってここにいる。新日本のヤツらがコメントをくれというからこれが俺のコメントだ。俺の邪魔をするんじゃねぇぞ。この団体に乗り込んで、あのカサイってクソ野郎を狙って全部乗っ取ってやる。俺のシマに入り込んでナメた真似しやがって。教えてやろうじゃないか、この世界の神が誰かって。俺がどうするかわかるか、カサイ? 俺はこの言葉を現実にする。それはなぜか? 俺は自分のやってることを愛してるからだ。俺はデスマッチレスラーになるためにこの世に生を授かった。死ぬまで続けるつもりだ。だからお前ら、覚悟しておけ。そして仲間たちへ……愛してる。お前らがいるから、俺はこの肉体を地獄に投げ込める。そして、そんな過酷な闘いが好きなんだ。マット・トレモント……ニック・ゲージ……デスマッチ界の頂点に立つ2人だ。MDK……」
トレモント「ハッ!ハッ!!ハッ!!!(※不敵な笑みを浮かべて引き上げる)」
『旅の終わり』と名付けられた狂宴は、新たな復讐と抗争の幕開けに過ぎなかった。
日米のデスマッチファイターたちが残した生々しい傷跡は、次なる死闘への強烈な導火線として燃え続けている。
<写真提供:新日本プロレス>
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