チャンピオン・カーニバル優勝を目指す潮﨑豪の決め台詞は「アイアム全日本」?

【柴田惣一のプロレス現在過去未来】

「出たり入ったり、出たり入ったり」潮﨑豪が王道マットで躍動している。

46回目の全日本プロレス「春の祭典」チャンピオン・カーニバル(C・C)2026が開戦。11年ぶりに出場した潮﨑が大暴れ。期待以上のファイトを披露し、台風の目に浮上した。

4・12東京・後楽園ホール大会で開幕し、5月17日、東京・大田区総合体育館大会でフィナーレを迎える今年のC・C。A、Bブロック各8名、計16選手がエントリーされている。5・17大田大会でAブロック1位とBブロック2位、Aブロック2位とBブロック1位が準決勝を争い同日、勝者による優勝決勝戦のゴングが鳴る。

過酷なサバイバルレースだが、35日間で10大会。5月5日、後楽園ホール大会の最終公式戦でブロック上位2名に勝ち残れば、11日間のインターバルを挟んで、5・17大田大会の決勝トーナメントとなる。

比較的、緩やかな日程で、コンディション調整はしやすい今大会。体力の回復が図れるのでベテラン勢には有利な材料かも知れない。

そこで注目されるのがキャリア22年で44歳の潮﨑。ノアと全日本で移籍を繰り返し、昨秋から全日本に舞い戻って来た。経験豊富でリングへの集中力には定評があり、HAVOCの一員となったことで、闘いを楽しんでいる。

ただしC・Cは個人闘争。潮﨑も「HAVOCではなく全日本の潮﨑豪として参戦している」と不退転の覚悟で臨んでいる。

いきなり開幕戦4・12後楽園大会でやってのけた。メインイベントで安齊勇馬との公式戦。安齊は今の全日本そのもの。デビュー1年半で三冠王座を獲得。24歳10か月の最年少戴冠記録を打ち立てている。現在は無冠だが、5・17優勝決定戦の二日前に27歳になる若きエース。大人気恋愛リアリティ番組「バテェロレッテ・ジャパン」最新シリーズに参加するなど、注目度も爆上がりしている。

全日本に再び入団した潮﨑と安齊の一戦は「新旧イケメン世代対決」との見方もあった。

時の流れにあらがうのは大変。残酷な世代交代が繰り広げられるかと思いきや、潮﨑は踏ん張った。安齊の猛攻を耐え忍び、自身の持ち味を繰り出し、剛腕ラリアートで見事に勝利をもぎ取った。

「きつい、きつかった」と現在の全日本を実感した潮﨑だが、手ごたえもつかみ取った。まだまだいける。自信を取り戻した。

4・18名古屋大会で三冠王者・宮原健斗に挑んだ。昨年10月には敗れていたが、剛腕ラリアートで快勝。「全日本プロレス、素晴らしい」とキッパリ。王道マットでのど真ん中に立ったことを実感した

翌4・19大阪大会では213センチのタロースと対戦。潮﨑のキャリア史上、最長身の相手にチョップを叩き込むなど何度も追い込んだが、超ハイアングルのチョークスラムに敗れた。

「強いしデカイ」と悔しさ爆発も「あのタロース、なぎ倒さなければいけない。楽しみだ」と気持ちを切り替えている。

序盤戦を2勝1敗で終えた。次の公式戦は4月23日、東京・新宿FACE大会の斉藤レイ戦。ダメージを回復し、態勢を立て直すことは十分に可能だ。

安齊も宮原も蹴散らしたのだ。決勝トーナメントに進出する資格は十分。それどころか優勝も狙える。C・C初Vの暁には何とコメントするのだろうか。

「アイアム全日本」か、はたまた素敵な決めゼリフが飛び出すのだろうか。潮﨑豪が今の王道を制覇するのか。今後の全日マットから目が離せない。

<写真提供:全日本プロレス>

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