【ガンプロ】大家健代表が語る団体13周年のリアルと、デビュー25周年の熱き信念「1万5千円から始まった嘘みたいな団体」が紡ぐ奇跡
2026年4月29日(水・祝)、東京・後楽園ホール。ガンバレ☆プロレスが旗揚げ13周年記念大会「マッド・マックス2026」を開催する。
親会社からの完全独立というプロレス界でも類を見ない過酷な道を歩み始め、現在3年目に突入したガンプロ。
その屋台骨を背負い、誰よりも泥水にまみれ、誰よりも熱くリングで涙を流してきた男がいる。ガンバレ☆プロレス代表・大家健だ。
本大会でデビュー25周年という大きな節目を迎える大家は、盟友・ガッツ石島とタッグを組み、因縁の望月成晃&中津良太組との記念試合に挑む。
「プロレスをメジャースポーツにする」「なりたい自分になる」——泥臭くも純粋なスローガンを掲げ、不器用に前へ進み続ける大家健。
13年の歩み、独立後の過酷な現実、若手の台頭に対する経営者と一選手としてのジレンマ、そして覚醒を遂げた愛弟子への想いまで。
プロレスに人生を捧げた男の“今”に迫る、魂のインタビュー!
■ 大会情報
ガンバレ☆プロレス旗揚げ13周年記念大会「マッド・マックス2026」
日程:2026年4月29日(水・祝)
時間:開場 10:30 / 開始 11:30
会場:東京・後楽園ホール
【対戦カード】
▼大家健デビュー25周年記念試合
大家健&ガッツ石島 vs 望月成晃&中津良太

■1万5千円で旗揚げした「嘘みたいな団体」の13年と、完全独立の重圧
――:大家代表、ガンバレ☆プロレスもいよいよ旗揚げ13周年です。振り返ってみていかがですか? 13年という月日は、あっという間でしたか?
大家:ちょっとね、所属している選手からしたら怒られるかもしれないですけど……本当に「嘘みたいな団体」ですよね、ウチは(笑)。一番最初は、髙木(三四郎)さんから「お前、この1万5千円で団体を立ち上げろ」って言われて始まったんですよ。しかもその1万5千円って、今林(久弥)GMの定期代だったんですからね! 人の定期代をなぜか俺に渡して、それで旗揚げさせてもらうような、吹けば飛ぶような団体だったんです。
――:プロレス史に残る、とんでもないスタートでしたよね(笑)。そこから様々な困難を乗り越え、親会社からの独立という大きな決断も挟みました。そして今、独立後もしっかりとこの後楽園ホールという大きな舞台に立ち続けています。13周年で迎える後楽園ホールという舞台には、やはり特別な感慨がありますか?
大家:もちろん特別な場所ですし、特別な思いはあります。でも……やっぱり「大変」ですよね。
――:大変、ですか。やはり興行を打つ、客席を埋めるという現実的な部分での苦労でしょうか。
大家:そうです。みんなの給料も払っていかないといけない。全選手の責任でもあるんですけど、やっぱり代表としての重圧は常にあります。その心労という意味では、僕と一緒にやってくれている三島社長が一番大変だとは思うんですけど。でも、そういう苦労をひっくるめても、本当によく13年も頑張ってこられたなとは思いますね。
――:たった一人で始まった団体が、今や多くの選手と熱狂的なファンに支えられています。
大家:そうなんですよ。最初は僕一人で、僕が「ガンバレ☆プロレスっていうのはこういうもんだよ!」って必死に叫んで雰囲気を作ってきました。でも、その僕の思いに賛同してくれて、「ガンプロでプロレスがしたい」と言ってくれる選手たちが少しずつ増えてくれた。だから13年続いたんだと思います。人間の本質って、結局は「自分本位」だと思うんです。自分が生きていくために一生懸命で、他人のことなんて本当はそこまで興味がないはずなんです。でも、ガンプロに関わってくれた人たち、応援してくれるファンの人たちは、他人の集まりであるこの団体を本気で気にかけてくれている。俺一人でやっているわけじゃない。所属してくれている選手たち、スタッフ、そしてファンの皆さんがいる。関わってくれる人がどんどん増えていくことで、「ああ、ガンバレ☆プロレスを立ち上げて良かったな、続けてきて本当に良かったな」という気持ちが、今、非常に強くあるんですよ。
――:13年という月日は、大家代表ご自身の人生とも深く重なっていますよね。
大家:この13年の間に、僕は結婚して、子供が3人生まれましたからね(笑)。まさに人生の縮図です。
――:完全独立から今年で3年目に入ります。バックボーンがなくなった状態での団体経営は、やはりシビアな世界ですか?
大家:大変ですよ! 結局、チケットの売上がすべてに直結するんです。お客さんが入るか入らないかで、団体が良い状態なのか悪い状態なのかがダイレクトに数字で突きつけられる。親会社という後ろ盾があった頃は、どこか安心してやれていた部分があったと思います。でも今は、自分たちの力でお客さんを呼ばなければ続けられない。代表としての責任感は昔からありましたけど、独立してからは、さらにその責任の重さを肌で感じていますね。
■デビュー25周年の節目。盟友・ガッツ石島と共に、因縁の望月&中津へ挑む

――:そして今大会では、大家選手ご自身の「デビュー25周年記念試合」が組まれました。対戦相手は望月成晃選手と中津良太選手です。このカードにはどのような意図が込められているのでしょうか?
大家:この二人には、僕自身の「リベンジ」の思いが強く込められています。中津には昨年の11月に彼が持つユニオンMAXのベルトに挑戦して負けているんです。そして望月さんにも、去年の11月にSOGのベルトを懸けて戦い、負けている。つまり、僕は直近でこの二人に負けているんですよ! だから、25周年記念試合という舞台で、絶対にこの二人からリベンジを果たしたいと思って、このタッグマッチを組ませてもらいました。
――:ただの記念試合ではなく、「現在進行形の闘い」であり、借りを返すための実戦なのですね。そしてパートナーは、ガッツ石島選手です。
大家:ガッツとは今年の2月に、彼が率いるTTTプロレスリングのインディー統一無差別級ベルトを懸けてタイトルマッチをやって、僕が勝ったんです。だからというわけではないですが、年末年始にかけて僕がタイトルマッチで激闘を繰り広げた「3人」と、この25周年の節目で同じリングに立ちたいという思いがありました。
――:ガッツ選手とは、お互いインディープロレス界を泥臭く生き抜いてきた古くからの付き合いですよね。
大家:ガッツとは25年以上の付き合いになりますね。僕が大学4年生で学生プロレスをやっていた時、彼は1年生で。その後、僕がDDTの練習生になった時、なぜか一緒にJDスター(女子プロレス団体)の興行を見に行っていたんですよ(笑)。X(旧Twitter)でも書いたんですけど、当時観戦しにいったJDスターの大会で「おうかゆみ」選手のプロテストがあって名前を聞いた時にビックリしたんです。私のいとこの名前が「ゆみ」なんで俺に内緒でプロレスはじめてたんだ!ってビックリしたんです。でも、でてきたのは全く別の人でした。そりゃそうですよね。「おおかゆみ」じゃなくて「桜花由美」ですからね。そんな小さな記憶も鮮明に残ってますね。
――:青春時代を共に過ごした仲間なのですね(笑)。
大家:そうやって付かず離れずの関係でやってきたんですけど、彼も大学を卒業して就職したと思ったら、気づけば自分で「ガッツワールド」というプロレス団体を立ち上げていて。どこでもデビューせずに自分で団体を作るなんて、こいつも相当突拍子もねえなと驚きましたよ。それからガンプロが独立した近年、僕がTTTに参戦させてもらう機会も増えて、さらに親交が深まりました。
――:インディー界を生き抜き、自ら団体を率いるトップ同士がタッグを組む。相手も同じく団体を背負う中津選手、そしてレジェンドの望月選手です。
大家:そうなんです。中津はBASARAという団体を引っ張り、ガッツもTTTを背負っている。インディープロレス界で団体を背負って戦う人間たちの「背負っているものの重み」を、このタッグマッチで見せられたらいいなと思っています。中津なんて、本当に寝る間も惜しんで働いていて、そういう苦労も痛いほど分かるからこそ、リングの上ではバチバチにやり合いたい。そして望月さん。去年の4月に初めて当たってから、今回で3回目です。前回はタッグパートナーとして僕が指名したのに、結局シングルマッチになっちゃって(笑)。でも、ここで望月さんを倒したら、それこそ俺がDRAGON GATEに乗り込んでいくのもありだなと密かに企んでいます。
――:まだまだ野望は尽きませんね!
大家:僕は今年で49歳になりますけど、40歳だろうが50歳だろうが60歳だろうが、「プロレスをやろう」という熱い気持ちは絶対に止められないと思っています。














