【ガンプロ】大家健代表が語る団体13周年のリアルと、デビュー25周年の熱き信念「1万5千円から始まった嘘みたいな団体」が紡ぐ奇跡
■「なりたい自分になる」ガンプロが掲げる選手ファーストの理念

――:大家代表は常に「なりたい自分になる」という言葉をスローガンとして発信されています。ガンプロの選手たちを見ていると、他団体への参戦も含めて、本当に自由に活き活きとプロレスを楽しんでいるように見えます。
大家:僕は選手たちに「ガンプロで叶えられない夢があるなら、どこへ行ってもいいんだよ」と伝えています。別にガンプロから出て行けと言っているわけじゃなくて、ガンプロの仲間であるという絆を持ったまま、外の世界で夢を叶えてこいと。「団体のための選手」になる必要はないんです。「選手のための団体」でなければならない。自分が「これをやりたい」「あそこで戦いたい」という夢があるなら、それを全力で叶えていくべきなんです。
――:本当に「選手ファースト」の理念ですね。
大家:そういう意味では、三島社長は本当にすごいですよ。渡瀬(瑞基)が「葛西純とやりたい」と言った時、それを10周年の大会で実現させたのは俺じゃなくて三島社長ですから。社長も僕が思っていることを深く理解してくれている。だからこそ、今のガンバレ☆プロレスは本当に風通しが良くて、魅力的な団体になっていると胸を張って言えます。
――:選手たちが「ガンプロを大きくしたい、広めたい」と口を揃えて言うのは、そういった代表と社長の深い愛情や理念が根底にあるからなのですね。
大家:本当にありがたいことですし、すごいことだなと僕自身も思っています。
■若手の台頭とYuuRIの覚醒。経営者とレスラーの狭間で揺れるジレンマ

――:ガンプロのこれからの方向性について伺います。若い選手も増えてきましたが、今後のビジョンはどのように描いていますか?
大家:僕は昔から「プロレスをメジャースポーツにする」という目標をずっと言い続けています。10年以上前、プロレスアカデミーで指導していた時に、子供たちに「今度プロレスの大会をやるんだよ」と話したんです。当時IGFが話題になっていた時期で、「アントニオ猪木って知ってる?」って聞いたら、「知ってる!」と。でも「あの人、プロレスラーなんだよ」と言ったら、「えっ!?」って驚かれたんです。つまり、10年前の時点で、子供たちはアントニオ猪木は知っていても、彼がプロレスラーだということは知らなかった。プロレスという競技自体の知名度が、世間一般ではそこまで高くないという現実を突きつけられました。
――:ショッキングなエピソードですね。
大家:だからこそ、誰でも知っているメジャースポーツにするためには、とにかく広めていくしかない。僕自身がプロレスラーとして様々な場に出て、「プロレスという素晴らしいものがあるんですよ」ということを、世間の人たちに伝えていきたいんです。
――:その上で、中村宗達選手をはじめ、川上翔大選手や元島仙多郎選手といった20代の若手選手がガンプロに入団し、底上げができてきています。
大家:プロレスの知名度が決して高くないこの時代に、20代の若い選手が3人もガンプロを選んで入ってきてくれたことは、本当に素晴らしいことだと思っています。彼らには大いに期待していますし、チャンスがあればこれからも若い選手を増やしていきたいです。
――:ただ、若手が台頭してくるということは、経営者としては嬉しくても、一人の現役プロレスラー・大家健としては複雑な感情もあるのではないですか?
大家:……そうなんですよ。そこが本当に大きなジレンマで(苦笑)。経営者としては、世代交代をして若い人がどんどん前に出てきてほしい。でも、プロレスラーとしては「自分の人生」じゃないですか。「俺が、俺が!」という気持ちは絶対に消えないし、体が動くうちはトップでいたい。渡瀬が「若手にも先輩にも嫉妬してほしい」と言っていましたが、俺だって嫉妬しますよ! 「俺だってメインイベントに立ちたい! チャンピオンになりたい!」って、若手に対しても牙を剥いて挑んでいく気持ちは常にあります。
――:その葛藤こそが、大家代表の人間臭さであり、魅力だと思います。
大家:「譲る」という感覚ではないんです。チャンピオンになったことがないから譲るも何もないんですけど(笑)、ポジションを譲りたくないという気持ちはめちゃくちゃあります。でも、その葛藤の中でも、やっぱり「なりたい自分になる」というガンプロの根幹のテーマが一番大切なんです。俺自身も、なりたい自分(チャンピオン)になるために、もがき続ける姿を見せていきたい。

――:若手で言えば、女子選手のYuuRI選手の成長も著しいですね。
大家:YuuRIはね……本当に入団してきた時は、「これはとんでもない問題児が来たな、大丈夫かしら?」って心配していたんです(笑)。でも今は、ものすごくプロとしての「自覚」を持っています。まなせ(ゆうな)が欠場して、女子の層が手薄になってしまったピンチの状況で、「私がガンプロの女子を盛り上げてやる! 私が矢面に立ってやる!」という気持ちが前面に出ている。
――:アイスリボンのICE×∞王座を獲得するなど、実績も伴ってきました。
大家:あの時、本当に変わったなと思いました。大舞台を経験するごとに自信がつき、それに伴って自覚が芽生えてきた。今回の林下詩美選手との対戦も、世間では「8:2で林下が有利」と思われているかもしれません。でも、僕は絶対に五分五分以上の戦いをするし、YuuRIが勝つチャンスは十分にあると信じています。ぜひYuuRIの戦いにも注目してほしいですね。
■明日への活力を届けるために。後楽園ホールでプロレスの熱を体感してほしい

――:いよいよ4月29日の後楽園ホール大会が目前に迫ってきました。最後に、ファンの皆様へ熱いメッセージをお願いします!
大家:ガンバレ☆プロレスがやっているプロレスは、本当に、めちゃくちゃ面白いです! 俺自身が「ウチのプロレスは最高に面白いな」と心の底から思っているからこそ、13年も続けてこられたんです。そのためには、厳しい練習や準備も必要ですし、リングの上では痛い思いもいっぱいしています。でも、その痛みや努力の成果を、試合という短い時間の中にすべて凝縮して、皆さんに「熱」として伝えていく。それが俺たちプロレスラーの仕事です。生きていれば、辛いこと、悲しいこと、苦しいことがいっぱいあると思います。でも、4月29日は後楽園ホールに来て、俺たちのプロレスを見て、一緒に大声を出して盛り上がって……「よし、明日からまた頑張ろうぜ!」っていう気持ちになりましょう!後楽園ホールで、皆様のご来場を心よりお待ちしています。よろしくお願いします!
――:大家代表の熱い思い、そしてデビュー25周年記念試合の激闘を楽しみにしております。本日はありがとうございました!
大家:ありがとうございました!

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)
ガンバレ☆プロレス旗揚げ13周年記念大会「マッド・マックス2026」
日時:2026年4月29日(水)開場 10:30/開始11:30
会場:東京・後楽園ホール
【全対戦カード】
▼スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権試合
<王者>渡瀬瑞基 vs <挑戦者> 石井慧介
▼スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ選手権試合
<王者>今成夢人&冨永真一郎
vs
<挑戦者>和田拓也&前口太尊
▼タッグマッチ
鈴木みのる&勝村周一朗
vs
関根”シュレック”秀樹&小路晃
▼大家健デビュー25周年記念試合
大家健&ガッツ石島(TTTプロレスリング)
vs
望月成晃(DRAGONGATE)&中津良太(プロレスリングBASARA)
▼シングルマッチ
林下詩美(マリーゴールド)vs YuuRI
▼シングルマッチ
春日萌花 vs ラム会長(暗黒プロレス組織666)
▼6人タッグマッチ
趙雲子龍&PSYCHO&進祐哉
vs
中村宗達&川上翔大&元島仙多郎
















