【全日本】菊田円の挑発でザイオンが激高! 感情の暴走が招いた不毛な両者リングアウト決着「なんだアイツは?クソが。なに勝手にキレてんだ?」

全日本プロレスが主催する春の祭典「チャンピオン・カーニバル2026」。

その新宿大会が4月23日に開催され、Bブロック公式戦の第3試合において、菊田円(ドラゴンゲート)とザイオンによるシングル初対決が組まれた。

しかし、試合は両者の感情が制御不能となる泥沼の乱闘へと発展し、両者リングアウトという後味の悪い結末を迎えた。

この一戦は、リーグ戦の中盤における重要な星取り争いであった。不戦勝を含めていまだ無敗をキープしている菊田円と、同じく不戦勝を含め白星を先行させているザイオン。

ともに勝ち点4で並ぶ両者にとって、ここで勝ち点2を上積みすることは、優勝争いへ向けた大きなアドバンテージとなるはずであった。

しかし、リング上の空気は開始直後から不穏なものとなる。

静かな立ち上がりからスポーツマンシップに則り握手を求めたザイオンに対し、菊田円は顔面をかきむしるという非情な手段で返答。この一撃が、試合の歯車を大きく狂わせた。

序盤から場外での荒々しい攻防が繰り広げられる。

ザイオンも報復とばかりにエプロンへの強烈な叩きつけを敢行し、リング内でも串刺しスピアやデスバレーボムなどの大技で菊田円を追い込んでいく。

終盤、ザイオンが勝負を決めるべくコーナーへ登ったところで、菊田円がロープを揺らして阻止し、ヒップアタックで場外へ転落させる。

決定的な場面はその直後に訪れた。エプロンに立つ菊田円が、口に含んだ水をザイオンへ向けて噴射したのである。

この屈辱的な挑発により、ザイオンの怒りは頂点に達した。激高したザイオンが菊田円を無理やり場外へ引きずり込むと、もはやプロレスの枠を超えた凄惨な喧嘩へと発展。

両者ともにリングへ戻る意思を完全に放棄し、無情にも場外カウントの終わりを告げるゴングが新宿の会場に鳴り響いた。

勝利への執念よりも怒りの感情が上回ってしまった結果、両者ともに痛恨の勝ち点0という不毛な結末となった。

試合後、貴重な勝ち点をふいにしてしまった菊田円は、自らの挑発が引き金であるにもかかわらず、不満を爆発させながら自身の肩書きを強烈にアピールした。

菊田「なんだアイツは?クソが。ザイオンだ?知らねえぞ、あんなヤツ。なに勝手にキレてんだ?オマエに一つだけ言っといてやる。アイム・ドリームゲートチャンピオン、菊田円だ」

一方、理性を失うほどに激怒させられたザイオンは、バックステージに戻ってもなお興奮状態が収まらず、言葉にならない咆哮を上げるのみであった。

ザイオン「(荒い息を吐きながら落ち着きなく歩き回り)ハァー!」

リーグ戦という過酷な舞台において、感情のコントロールがいかに重要であるかを浮き彫りにした一戦。

勝ち点を得るという本来の目的を見失い、不毛なドロー決着に終わったこの結果が、今後のBブロックの覇権争いにどのような影響を及ぼすのか、予断を許さない状況となっている。

<写真提供:全日本プロレス>

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