【ノア】“因縁のファン投票”で揺さぶるOZAWAに、内藤は「勝手にしてくれ」と大人の余裕!

2026年4月24日、東京・後楽園ホールで開催されたプロレスリング・ノア「LEGACY RISE 2026」は、1,021人の観衆が見守るなか、リング外での心理戦が大きく動く一日となった。

第6試合に組まれた6人タッグマッチ(内藤哲也&BUSHI&RYUSEI対OZAWA&杉浦貴&政岡純)は、荒れ模様の展開の末、BUSHIの放った毒霧攻撃により、11分02秒、反則負けによる決着となった。

だが、この日の真のハイライトは、試合終了後のバックステージおよびリング外での激しい舌戦に潜んでいた。

5月2日の両国国技館大会にて内藤哲也とのシングルマッチが決定しているOZAWAは、狡猾な盤外戦術を仕掛けた。標的にしたのは、両国大会の試合順である。

現在、同大会ではGHCヘビー級王座戦(王者Yoshiki Inamura対挑戦者シェイン・ヘイスト)が予定されているが、OZAWAは「メインイベントはタイトルマッチ『稲村VSシェイトン・ヘイスト』で本当にいいのか?」と疑問を呈した。

そして、かつて内藤哲也が苦杯をなめた「ファン投票」という劇薬を持ち出したのである。

OZAWA「なあーいとう。内藤、内藤。内藤がだーい好きなファン投票、行うことが決定いたしました。いやあ内藤のためだよ。内藤、ファン投票大好きだもんね。本日、X(旧・Twitter)NOAH公式のやつで、あのう、ファン投票を行う。ぜひみんな、皆さん、お客様、投票してください」

この要求に対し、プロレスリング・ノア運営側も即座に反応した。

両国大会の全カードおよび試合順の発表において、メインとセミファイナルの配置を「現在調整中」と保留。

X(旧ツイッター)での投票企画を実施することを公式に認めつつも、「皆様の投票結果を重要な判断材料といたしますが、総合的な判断により最終的に決定させていただきます」との声明を出した。

過去の苦い因縁を突きつけられた内藤哲也であったが、その反応は予想を裏切るほどに落ち着き払ったものであった。

精神的な揺さぶりを狙ったOZAWAの策を一笑に付し、最高峰の王座戦を尊重するプロレスラーとしての成熟と、絶対的な自信を漂わせた。

内藤「OZAWA、元気か? 何日ぶりだろうね。OZAWAの顔を見たらさ、ちょっとホッとした。安心してしまう自分がいるよ。それが今の俺には、OZAWAっていう存在が非常に大きいんだろうね。だからこそ俺はOZAWAとのシングルが楽しみでしょうがないよ。今日マイクで言ってたね。試合順がどうのこうの。それで俺にゆさぶりをかけてるつもり? もしかして俺の10数年前の出来事をもじって揺さぶりをかけてるつもりかな? でも、もうあの時の俺じゃないからさ。あの時の俺だったら(右腕を震わせながら)もう動揺してしょうがなかったかもしれないよ。OZAWA、余計なこと言うなよって思ってたかもしれないよ。でも、もう今の俺はあまりこだわらないかな。確かに俺の試合はメインではないかもしれない。でも、それで当然でしょう。やっぱり、このプロレスリング・ノアのリングにおいて、一番見せなきゃいけない試合は最高峰王座戦だと俺は思ってるからね。だからやればいいんじゃない? OZAWA、俺は俺の立っている試合こそがメインイベントだと思ってるからね。今日もこの試合がメインイベントだと思って俺はリングに立ってるから。だからファン投票するなら勝手にしてくれ。揺さぶりをかけたいなら勝手に揺さぶりをかけてくれ。俺には何も関係ないかな。そんなことよりさ、明日、1年4ヵ月ぶりに山形で試合ができることの方が興奮してるよ。明日も来るんでしょ? 皆様、来るんでしょ? じゃあ、明日は山形ビッグウィングでまたお会いしましょう。アディオス」

また、バックステージでは別の遺恨も激しさを増していた。

敗戦の弁を述べていたBUSHIのもとへ政岡純が急襲を仕掛け、大切な覆面を剥ぎ取るという暴挙に出た。

BUSHI「あーあ。やれやれ、今日はまいったな。散々だったよ」

マスクを投げつけられた直後、政岡純は次のように罵倒した。

政岡「おい、BUSHI。お前はこのマスクがなかったら何もないんじゃ。両国では俺に負けて、内藤の陰、いや内藤の足元でせいぜい頑張れ、BUSHI。あんまり調子乗るな!」

だが、素顔を晒される屈辱を味わったはずのBUSHIもまた、大一番を前にして不敵な余裕を見せていた。

BUSHI「よーし、政岡。お前、面白くなってきたな。今日は熱くなる政岡、そんな一面が見れてラッキーだったよ。これから両国まで楽しくなりそうだな」

さらに、同じく両国での決戦を控えるRYUSEIも、手段を問わない冷徹な決意を言葉にした。

RYUSEI「今日あらためて、いい子ちゃんでいない、手段を選ばずに両国では勝ちにこだわって向かい合おうと覚悟が決まりました。TEAM 2000Xもプロレスリング・ノアファンも言いたいこと言ってもらって構わないので。TEAM 2000Xをいっぱい応援してやってください。僕は何も気にしないで全力でぶつかって、勝ちにこだわりたいと思います」

リング上の勝敗にとどまらず、それぞれのプライドと過去の記憶が複雑に絡み合う盤外戦。

ファン投票の行方、そして各選手の思惑が交差するなか、5月2日の両国国技館大会に向けた熱は、限界点へ向けて確実に高まっている。

<写真提供:プロレスリング・ノア>

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