【マリーゴールド】林下詩美が電撃退団を発表!宿敵への敗北とMVP獲得を逃した挫折が闘志を再点火
女子プロレス団体マリーゴールドは4月25日、後楽園ホールで大会を開催した。
メインイベントのワールド選手権試合では、王者の青野未来(35)に挑戦したエースの林下詩美(27)が敗北し、王座奪還を逃した。
そして試合直後、林下詩美の口から語られたのは、5月23日の大田区総合体育館大会を最後に団体を去るという衝撃の決断であった。
林下詩美は、古巣であるスターダム退団後の2024年5月にマリーゴールドの旗揚げに参加。最高峰のワールド王者にも君臨し、約2年間にわたり団体の顔としてリングを牽引してきた。
ジュリア、MIRAI、高橋奈七永らに続く主力の離脱劇に、ロッシー小川代表も見守る会場は大きな騒然と動揺に包まれ、涙を浮かべる選手もいた。
しかし、この決断は決して敗北の絶望や後ろ向きな理由から生じたものではない。
むしろ、盤石の壁として後輩の成長を見守る役割から、飽くなき向上心を持つ「いちチャレンジャー」としての牙を取り戻した結果であった。
昨年10月の両国大会で青野未来に敗れ、ワールド王座から陥落した林下詩美。
それから半年を経て、王者からの逆指名を受けて臨んだ本日のリベンジマッチであった。

試合は互いの意地がぶつかり合う一進一退の激戦となったが、終盤にスタイルズクラッシュ、バズソーキックと王者の猛攻を浴び、最後はレッドセンセーションの前に力尽きた。
敗戦後、リング上でマイクを握った林下詩美は、対戦相手への思いと自身の去就について淡々と語り始めた。
「今の青野未来からベルトを取ることがプロレスラー林下詩美の使命だと思っていたけど、今日も勝てなかったね」
「このタイトルマッチとは別で、もう一つ。このマリーゴールドを退団します。別に今、負けたからとかじゃないよ。そんなにカッコ悪いやつではない。ずっと前から決めていて、会社と話をしたこと」
さらに、ともに旗揚げから団体を創り上げてきた仲間たちと、駆けつけたファンへ向けてメッセージを送った。
「マリーゴールドの旗揚げに参加することができて、数々の選手と出会えた。リング上でこんなにカッコよくてすごいのに、裏では私はちょっと人見知りだけど、みんなたくさん話してくれるから、たくさん友達ができました」
「悲しいお別れとかはあまり好きではない。皆さんは最後までマリーゴールドの林下詩美と一緒に過ごしてください。他の選手は残りの期間に楽しい思い出をつくるとか入らないので、少しでも林下詩美に食ってかかってください」
バックステージに戻った林下詩美の表情は、すがすがしさにあふれていた。
報道陣の取材に対し、退団の真意がライバルへの「悔しさ」と、さらなる高みへの「渇望」であったことを率直に明かしている。
マリーゴールドのリングで若手の育成に充実感を得る一方で、青野未来の飛躍が眠っていた闘争心を呼び覚ましたのである。
「ネガティブな気持ちではなく、前向きな気持ち。いろんな人と試合する中で、下の子の成長が喜びだったが、まだまだ自分も頑張りたい。もっともっと上に行きたい。プロレスラー林下詩美を足したいという気持ちがあって決めました」
昨年末にはすでに決断を下していたという。
その決定的な引き金となったのは、年末の表彰であった。
「マリーゴールド内で青野未来がMVPで自分が敢闘賞で悔しくて、まだまだ自分がという気持ちがあるんだなと気付いた」
退団後の進路については、今は明言を避けている。目前の戦いにすべてを注ぐためである。
「描いてないこともないが、自分は考えると一直線になってしまうので、今はマリーゴールドでの残りの時間しか考えないようにしている」
「ファンの方には裏切られたと感じる方もいるかもしれないが、自分の道を行きたい」
ライバルの存在によって再び己の限界に挑む覚悟を決めた林下詩美。
残された約1か月の期間、マリーゴールドのリングで自身のすべてをぶつける。
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