【新日本】Knock Out Brothersが毘沙門を撃破し初戴冠から最多防衛記録となるV6達成! Iceが魂のマイク「生きとる実感がほしいときこそ、プロレスを見ろ!」
新日本プロレスは4月25日、広島サンプラザホールにて『WRESTLING REDZONE in HIROSHIMA』を開催した。
メインイベントの第7試合では、IWGPタッグ王者のKnock out brothers(Yuto-Ice&OSKAR)が、同王座を過去4度戴冠している名タッグ・毘沙門(後藤洋央紀&YOSHI-HASHI)を激闘の末に下し、初戴冠チームとしての最多防衛記録となる6度目の防衛に成功した。
この一戦は、単なるタイトルマッチの枠を超え、新日本プロレスにおけるタッグ戦線の「世代交代」を決定づける歴史的な意味合いを含んでいた。
長年にわたりタッグ戦線の屋台骨を支え、数々の記録を打ち立ててきた毘沙門に対し、若き王者組がどのように立ち向かい、引導を渡すのかに大きな注目が集まっていた。

試合の口火を切ったのはYuto-Iceと後藤洋央紀。序盤から無骨なエルボーの打ち合いとなり、意地と意地が真正面から衝突する。

挑戦者組は百戦錬磨の連携を駆使し、「ざんまい」や「隠し狭間ラリアット」、そして必殺の「消灯」や「後藤ごとハント」など、怒涛の猛攻で若き王者を幾度も土俵際まで追い詰めた。

しかし、Knock out brothersの強靭な肉体と勝利への執念は、歴戦の猛者の想像を凌駕していた。OSKARの規格外のパワーと、Yuto-Iceの研ぎ澄まされた打撃が毘沙門の連携を寸断していく。

壮絶な死闘の最終盤、YOSHI-HASHIの猛攻を凌いだ王者組は、Yuto-Iceが強烈なAMBITIONを突き刺し、最後は合体奥義のK.O.Bを完璧なタイミングで炸裂。粘るYOSHI-HASHIから完全な3カウントを奪い取り、王座死守を果たした。

試合後、極限の死闘を終えたリング上で、Yuto-Iceはマイクを握り、対戦相手への最大級の敬意と、会場のファンへ向けた独自のプロレス観を感情剥き出しで叫んだ。

■Iceのマイクアピール
「オイ、毘沙門、待てよ!オイ、後藤、テメー待てや!こういうときしかよ、オメら毘沙門とは話すこともねえからよ。ちょっと耳貸せ。オレはよ、毘沙門の試合を見とるとよ、一生懸命によ、あきらめずに魂こめて、やり続けとったらよ、何かがひっくり返っちまうんじゃねえかって思っちまう。これはよ、本心だ。オレがよ、黒パン履いて下っ端やってたときからよ、YOSHI-HASHI、後藤、オレはオマエらのことを、いつもどこか温けえ、まっすぐなスゲー強いヤツやって思っとるよ。
もしよ、プロレスハイを感じてくれたのであれば、また胸貸してくれよ!また、やろうぜ!身体中に痛んできしむが、いま生きとってプロレスやってるときが一番楽しい。オレが生きるためによ、プロレスがあるんじゃねえかって思っちまうくれえだ。もしかして、プロレス大好きなオマエらも、オレと同じような感覚か、オイ?オレとよ、オマエら、ラッキーなんだよ。プロレスっていう逃げ場があるからな。何かあればよ、またここに帰ってくればいい。オレ自身も、プロレス大好きなテメーらも、画面越しで見てるオメーらも、スタッフもよ、この会社も、なんならこの業界もだ。安心しろ、クソみたいな現実、出来事から、プロレスハイが救ってくれる!
プロレスを見とるときだけは、何も考えなくていいんだよ。偽りの自分なんかクソだ!生の感情、本当の自分をよ、さらけだしてよ、素直に感じろ!生きとる実感がほしいときこそ、プロレスを見ろ!オメーらはよ、黙ってオレとOSKARに時間とカネ使ってりゃいいんだよ!損はさせねえ!このオレがプロレスハイを!OSKARが目に見える非現実を、テメーらにブチ込んでやるからよ!人それぞれだ、仕事、学校、家庭、その他モロモロ、一生懸命生きてよ、そのご褒美として、またみんなにプロレスハイを共有しあおうか。
オレの横には、いつもOSKARがおる。そしていまのオレにはプロレスハイ中毒者どもの後押しがある。K.O.Bほどカネになるヤツらはおらんだろ?オレらがよ、世界で一番クソDOPEなタッグチームだ!オメーらはよ、これからもよ、何も考えなくていい!ただ、感じろ!Let’s Get High!Big Up!」

バックステージに戻った王者組は、記録更新の喜びに浸ることなく、さらなる高みとビジネス面での野望を口にした。

OSKAR「今夜ヒロシマの皆がプロレスハイを感じただろうな、ビシャモンも含めて。いいか、何年もの間、このタッグ戦線はビシャモンが支配してきた。だが時代は変わった。Knock Out Brothersが来たんだ。世界で一番アツいタッグチームだ。前にも言ったが、この国で一番カリスマ性があるのは誰だ? この団体でも同じだ。Yuto-Iceだ。本物の“トップガイジン”は誰だ? 誰が一番グッズの売り上げてる? 俺たちだ! そして“トップガイジン”は、この俺だ! そして俺たちは、この団体で誰よりもカネを生み出している。この団体で一番アツいのは俺たちだ。そしてそれはまだ当分の間、変わらない。記録を塗り替えたんだ、初戴冠での最多防衛記録。次は何か? わかるだろう? 次の防衛、次の記録だ。まだまだこれからだ。俺たちKnock Out Brothersが頂点に立ち続ける」

Ice「俺らが凱旋して8ヵ月か? 9ヵ月か、オイ? そんなもんだよな、オイ。今のよ、自分の立ち位置、満足しとらんぞ、オイ。なんなら自分自身にイラつく部分もある。初めの試合でタイチ&石井に俺らの存在価値をぶち上げてもらって、HEAT STORM&(海野)翔太で俺らのパーソナリティーを、TMDKで俺らのスタイル、俺らの思想をお前らにわからせたよな。今回、毘沙門で、俺たちのタッグチームとしてのブランド、さらに格段に上がったよな、オイ。そしてよ、プロレスハイ中毒者どもが、俺らがカネになるって会社にわからせたよな、オイ。でもよ、まだ足りねぇんだ。チケット、ソールドアウトしとらんよな、オイ。まだよ、毎月入る額、3桁だ。早くよ、4桁いきてぇんだ、俺は。でもよ、俺ならできる気がする。俺にはOSKARがおるしよ、プロレスハイに中毒したアイツらが俺らを求めちまうからだ。今後いったいどうなるかわからん。強ぇヤツとカネ、俺がお求めんのはプロレスハイだけだ。今後も変わらない。お前らはよ、次の対戦相手が誰か妄想して、プロレスハイになっとけ。お前らはよ、何も考えなくていい。ただ感じろ! Let’s get high! Big up!」
一方、敗れ去ったYOSHI-HASHIは、悔しさを滲ませながらも、新たな怪物チームの台頭を頼もしく受け止めていた。長年タッグ戦線の頂点に立ってきた男だからこそわかる、新陳代謝の尊さと団体の底力を熱く語った。

YOSHI-HASHI「(※松本の肩を借りてやって来て)今日はアイツらの言うプロレスハイを味わわさせてもらったよ。ただ、俺がこの前、後楽園ホールで言った“空前絶後のプロレスハイ”、アイツらに味わわさせてねぇだろう。だから終わんねぇんだ。だから俺らの“空前絶後のプロレスハイ”、アイツらに与えるまではな、まだ倒れてらんねぇかんな。オイ、いいか。まぁ正直、悔しいよ。悔しいけど、でも俺たち毘沙門としてタッグリーグ記録作って、IWGPタッグチャンピオンとしても『WORLD TAG LEAGUE』優勝して、記録を作りまくった。そして次、目ぼしいタッグ見当たんねぇなと思って、ちょっと寂しい気持ちだったんだ、俺、タッグとして。そうしたらどうだ、ザック・セイバーJr.&大岩、そして今、Yuto-Ice&OSKAR、Knock Out Brothers。ドンドン出てきたな、オイ。これが新日本プロレスだろう。誰が抜けても、また新たに新しく入ってくる。新たなヤツらがドンドン伸びてくる。それが新日本プロレスだ。いいか、新日本プロレスは絶対死なねぇからな。今日、会場、終わってから見た客入り。今日、俺たちがメインでやって任されて、まだまだ寂しい。次、来た時はもっともっと、もっともっとだ。このままじゃ、このままでは終わらねぇ。タッグとしてまた、タッグとしても『WORLD TAG LEAGUE』トロフィー掴んで、そして必ずまたタッグのベルト、俺らがいただく。そしてシングルもだ。忘れてねぇぞ、俺は」
圧倒的な力とカリスマ性で記録を塗り替えたKnock out brothersと、底知れぬ新日本プロレス愛で巻き返しを誓う毘沙門。
広島の夜は、次代のプロレス界の熱量を示すにふさわしい、重厚な結末となった。
<写真提供:新日本プロレス>
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