【全日本】因縁の地・埼玉で交錯した明暗! 三冠王者・宮原健斗がトラウマを払拭する快勝、地元凱旋の羆嵐は悪夢の『CC』開幕3連敗
全日本プロレスは4月25日(土)、埼玉・春日部ふれあいキューブにて春の祭典「チャンピオン・カーニバル2026」を開催した。
メインイベント(第8試合)は、出場選手それぞれの「埼玉」という土地への強烈な思いがぶつかり合う、感情豊かなAブロック公式戦となった。
三冠ヘビー級王座に君臨する宮原健斗と、GAORA TV王者の羆嵐による一戦。両者は3月20日の八王子大会における三冠戦で激突したばかりであり、その際は宮原健斗が勝利を収めている。
この春日部の地は、羆嵐にとって生誕の地であり、過去の所属団体でも頻繁に試合をおこなってきた絶対的なホームタウンである。開幕から苦しい2連敗を喫していた羆嵐にとって、地元での初白星はどうしても譲れない悲願であった。
一方の宮原健斗にとっても、埼玉は18歳から23歳までの若手時代(他団体所属時)を過ごした修行の地。本人の言葉を借りれば「嫌な思い出」と「ピリッとした空気」が蘇る、いわばトラウマの残る第二の故郷であった。
試合は、地元での必勝を期す羆嵐が序盤から重爆攻撃でペースを握る。アルゼンチン・バックブリーカーからのドロップや、セカンドロープからのダイビング・セントーンなど、持ち前の肉弾殺法で三冠王者を極限まで追い詰めた。
しかし、トップロープからの攻撃を雪崩式ブレーンバスターで切り返した宮原健斗が一気に形勢を逆転する。羆嵐の強烈なラリアットを浴びながらも、死角からのブラックアウトを的確に顔面へ叩き込み、最後は伝家の宝刀シャットダウン・スープレックスで完璧な3カウントを奪取した。

4月23日新宿大会でのオデッセイ戦に続く連勝で、勝ち点を5(2勝1敗1分)に伸ばした宮原健斗。
苦い記憶の残る埼玉の地でメインイベントを締めくくり、マイクを握ると、満員の観衆の前で愛憎入り混じる「埼玉回顧録」を大演説し、会場を熱狂と爆笑の渦に包み込んだ。

宮原「2勝目、GETだぜー!そして、ここ埼玉県にスーパースター・宮原健斗が帰って来たぜ。今日の埼玉県春日部市、どうやら羆嵐はここ埼玉県の出身らしい。もう一回言うぞ。もっと反応しろよ。羆嵐はここ埼玉県の出身らしいぞ。ただ、何を隠そう、この俺も第二の故郷が埼玉県だ。なぜだか知ってるか?やめとけ!その名前は禁句だ。そう、ここ埼玉県で俺も18歳から23歳、約5年間を過ごしたんだ。埼玉県在住のみなさま、プロレス界きってのスーパースターがここ埼玉県で育ったということを誇りに思うんだな。埼玉県は何もない。(ブーイングが飛ぶ)最後まで聞け。ただ俺が this埼玉県に引っ越して越谷レイクタウンができたし、三郷のららぽーともできたし、今じゃ都会だ。埼玉県、これくらいでいいか。俺には嫌な思い出しかないからな。ただ、嫌な思い出も今日を境に埼玉県が大好きになったぜ。嫌な思い出というところは、絶対書かないように。そしてチャンピオン・カーニバル、今現在、宮原健斗の得点は5点だ。5月17日、東京・大田区総合体育館の決勝まで必ず俺が進んでやるぜ。そこで埼玉県のみなさんの正直な声を聞きたーい。チャンピオン・カーニバル2026、埼玉県のみなさまは誰が優勝することを望みますかー?正直な声を聞かせてくれ!満場一致で、宮原健斗です。ここ埼玉県にまた帰って来るのを楽しみにしてるぜ。最後に埼玉県春日部市のみなさんに聞きたーい。チャンピオン・カーニバル、最高ですかー!チャンピオン・カーニバル、そして埼玉・春日部、最高」
バックステージに戻っても、宮原健斗の饒舌は止まらない。若き日のトラウマを払拭し、次なる決戦の地である新潟へと視線を向けた。

宮原「よっしゃあ。さぁさぁ2勝目だ。ここ埼玉県、何を隠そう、隠したくても隠せない俺が18歳から23歳まで過ごしたことのある地域なんだ。ここから近いかは知らんけどな。だから俺にとっては、埼玉県は第二の故郷だ。埼玉県と聞いて、足が震えて止まらないぜー。ピリッとしたねぇ。『もしもし、はい!ケントです!』ピリッとしたぜ。オイオイオイ。ピリピリしてよ。ただよ、今日このチャンピオン・カーニバル中盤戦で、あの時この埼玉県で過ごした若き日、苦い思い出もあるが、こうやってスーパースターとして帰ればすべて最高の思い出だ。そう、そのピリッとした空気を今日ここ埼玉県で感じ取れたのが俺にとっては収穫だ。さぁ2勝1分け、得点5点。明日は新潟県だ。ジャイアント馬場さんの故郷だ。そこで三冠チャンピオンが、vsタロース。馬場さんを彷彿とさせる身長だ。新潟県で必ず俺がメインイベントを締めくくる!しゃい!」
一方、地元での凱旋勝利を逃し、悪夢の開幕3連敗で勝ち点0となった羆嵐。無念の表情を浮かべながらも、残り4戦の全勝による大逆転劇を誓い、過酷なリーグ戦への執念を剥き出しにした。
羆嵐「ふぅ、3連敗か…ヤバいな。公式戦、あと4試合。絶対落とせねぇな。厳しいね、チャンピオン・カーニバル。世界最強のリーグなんじゃないのこれ。俺がまた1勝もできてないんだよ。GAORA TVチャンピオンの羆嵐がいまだに1勝もできてない、世界一過酷なリーグ戦、チャンピオン・カーニバル。ここから俺が4連勝してひっくり返したら一番面白いんじゃねぇのか。フリーのGAORAチヤンピオンの羆嵐が、チャンカンチャンピオンになってな、こっから大逆転だよ。クソー…今日は負けたくなかった。ここ知ってる?俺の地元なんですよ。前にいた団体でね、年に3回も4回も興行やってるような、地元でやっぱ勝ちたかったな。メインで締めたかったな。それよりもやっぱ宮原健斗に100倍返しできなかったのがね、無念です。まだまだ落ち込んじゃいられねぇからな。ここから4タテするぞ。明日もあんだろ。俺はあきらめねぇぞ。3連敗から不死鳥の如く、俺はな、復活してみせるぞ。やってやるぞ」
スーパースターが過去の記憶を歓喜で上書きした一方で、地元の雄はどん底からの再起を誓う。
埼玉の地でくっきりと分かれた両者の明暗が、熾烈なAブロックの星取り争いをさらに熱く燃え上がらせていく。
<写真提供:全日本プロレス>
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