【全日本】地元での絶望から這い上がった羆嵐が、潮﨑豪の豪腕を耐え抜き執念の『CC』初白星「ここから俺の連勝街道始まるぞ」
全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル2026」新潟・三条市厚生福祉会館大会が4月26日におこなわれた。
第4試合に組まれたAブロック公式戦では、開幕から白星に見放されていた羆嵐が、実力者の潮﨑豪から待望の初勝利をもぎ取った。
羆嵐にとって、この一戦は文字通り背水の後がない戦いであった。
前日の春日部大会では、愛憎入り混じる地元・埼玉の地で宮原健斗に敗北。
悪夢の開幕3連敗を喫し、一時は絶望の淵に立たされていた。
しかし、敗戦直後に「3連敗から不死鳥の如く復活してみせる」と誓った通り、その闘志の炎は微塵も消えていなかった。
一方の潮﨑豪は、開幕2連勝と絶好のスタートを切りながらも、その後2連敗と失速。
ブロック突破へ向けて、これ以上の星の取りこぼしは許されない状況であった。
試合は、両者の意地が真っ向から衝突する激しい消耗戦となった。
潮﨑豪の代名詞である強烈な逆水平チョップやマシンガンチョップが、羆嵐の分厚い胸板を無慈悲に切り裂いていく。
さらに雪崩式ブレーンバスターやゴーフラッシャーといった大技の連打を浴び、羆嵐は防戦一方へと追い込まれた。
しかし、どん底から這い上がろうとする男の執念は、肉体の限界を超えていた。
勝負を決するべく雪崩式リミットブレイクを狙ってきた潮﨑豪に対し、コーナー上でもがきながら巨体を浴びせて圧殺。
一気に形勢を逆転させると、渾身のラリアットから必殺のダイビング・セントーンを投下し、大逆転の3カウントを奪取した。

赤く無惨に腫れ上がった胸板が、死闘の激しさを物語っていた。
バックステージに姿を現した羆嵐は、その傷跡を誇らしげに誇示しながら、圧倒的な実績を持つ潮﨑豪から真っ向勝負で勝利を奪ったことへの高揚感と、奇跡の逆転優勝に向けた強烈な決意を語った。
羆嵐「オイ、やっと1勝目だ。チャンピオン・カーニバル2026。見ろ、これ(赤くなった胸)。受けきったぞ。俺は逃げないよ。どんだけ来ても真っ向勝負。それにしても、すごいな。なんだこのチョップ。潮﨑豪、半端じゃないぞ。でもその半端じゃない、実力のある、実績もある潮﨑豪から1勝したんだ。ここから俺の連勝街道始まるぞ。全部勝てばいいんだろ。全部勝ってやるよ。たとえどんな敵が現れても俺は真っ向勝負で倒す。今日のようにな。こっからだぞ、羆嵐から目を離すなよ。ハー!」
対照的に、開幕の連勝から一転して泥沼の3連敗に沈み、星取りが黒星先行(2勝3敗)となってしまった潮﨑豪。敗北のショックを隠しきれない様子で、羆嵐の規格外の体型に対する戦いにくさを率直に吐露しつつ、次戦での連敗脱出を自らに言い聞かせるように誓った。

潮﨑豪「今までもさ、重いヤツとはいくらでもやってきた。決めれなかったね。羆嵐の体というのは1番やりづらいのかもね。これで俺のチャンピオン・カーニバルは終わりか?終わりじゃないよ。もう落とせない。今日でこの連敗は終わりだ。次から見とけよ」
崖っぷちからの生還を果たした羆嵐の雄叫びと、不気味な連敗トンネルに迷い込んだ潮﨑豪の静かな焦燥。
過酷な連戦が続く春の祭典において、ひとつの白星が持つ重みと残酷さが浮き彫りとなった新潟の夜であった。
<写真提供:全日本プロレス>














