彩羽匠がSareeeとの頂上決戦への思いと、“長与イズム”の覚悟を明かす「全てを受け切って勝つ、それが女子プロレスの頂点」
【前編】では、マーベラス旗揚げ10周年の苦難の道のり、長与千種から学んだリーダー論、そして最大のライバルであるSareeeを「逆指名」した経緯について語った彩羽匠。
続く【後編】では、いよいよ5月5日の横浜BUNTAIへと話題を移す。タッグパートナーとして一番近くで見てきたからこそ分かる、Sareeeの真の恐ろしさと魅力。
さらに、伝説の「クラッシュ・ギャルズ」後継者としての重圧、長与千種からの「昭和の指導」の裏側まで、余すところなく語り尽くす。
彼女が目指す「女子プロレスの頂点」とは一体何なのか。決戦を前にした王者の深層心理に迫る。
■ 大会情報
マーベラス横浜BUNTAI大会 ~旗揚げ10周年記念~
日程:2026年5月5日(火・祝)
時間:開場 15:00 / 開始 16:00
会場:神奈川・横浜BUNTAI
【決定カード】
▼メインイベント AAAWシングル王座戦
《王者》彩羽匠 vs 《挑戦者》Sareee

©Sareee-ISM
■ タッグで知ったSareeeの凄み。王者のプライド「全てを受け切る」
――:【前編】に引き続きよろしくお願いいたします。今回のSareee選手との防衛戦ですが、「スパーク・ラッシュ」としてタッグを組み、お互いを知り尽くした上でのシングルマッチとなります。過去の対戦とは、意識の面でどのような違いがありますか?
彩羽:めちゃくちゃシミュレーションしていますよ。「今のSareeeさんとシングルをやったら、どんな展開になるんだろう?」って。この1年間、誰よりも一番近くで彼女の試合を見てきましたから、動きのクセやリズム、「このタイミングでこの技が来るな」というのは手に取るように分かります。お互いに手の内は知り尽くしている状態です。
――:手の内を知り尽くしているからこそ、裏の裏をかくような技術戦になるのでしょうか?
彩羽:いや、私は逆ですね。分かっていたとしても、Sareeeさんの強烈な攻めを「全て受け切った上で勝ちたい」んです。相手の技を真っ向から受け止めて、その痛みに耐え、はね返す。それがプロレスの最大の醍醐味じゃないですか。Sareeeさんのことを一人のレスラーとして心から尊敬しているし、最高のタッグパートナーだと認めているからこそ、小細工なしで全てを受け止めたい。王者のプライドとして、逃げずに受け切って勝ちます。

――:タッグを組んでみて、改めて気づいたSareee選手の凄さや魅力はどこにありますか?
彩羽:Sareeeさんって、プロレスに対して異常なほど真っ直ぐで、感情が全くブレないんです。タッグマッチの時、私が私なりのペースで試合を作って、やりやすい空気感のままSareeeさんにタッチするじゃないですか。そうすると、Sareeeさんはリングに入った瞬間に、一瞬でその空気を「Sareeeのバチバチのプロレス」に変えてしまうんです。
――:赤い炎と青い炎のような、見事なコントラストですよね。
彩羽:彼女は本当にガツガツ、休むことなく相手を攻め立てるタイプ。時々、コーナーで控えている私が「いやいや、Sareeeさんちょっとやりすぎでしょ! エグいって!」ってドン引きしちゃう時があるくらいです(笑)。でも、そこで「やばい、私がこんなところで引いてちゃダメだ。私もこれくらいガツガツいかなきゃ!」と火をつけられる。タッグでありながら、常に試合の中で競い合い、お互いを高め合っている強烈な刺激がありますね。

©Sareee-ISM
――:Sareee選手は海外から帰国後、各団体のベルトを総なめにする勢いです。しかし、マーベラスの至宝であるAAAWシングル王座だけは、絶対に奪われるわけにはいきませんね。
彩羽:もちろんです! 『Sareee-ISM』の大会でもマイクで言いましたが、私が「マーベラスの中心に立つ」と宣言している以上、このベルトは絶対に渡しません。このAAAWのベルトって、もともとはGAEA JAPANのベルトで、長与さん、アジャ(コング)選手、豊田(真奈美)選手といった名だたるレジェンドたちが巻いてきた、とてつもなく重みのあるベルトなんです。歴史的にも重いし、物理的にもハンパなく重いんですよ!(笑)
――:確かに、他団体のベルトと比較してもプレートの厚みや大きさが際立っています。
彩羽:一回、このベルトを巻いて入場した時、コーナーに登ってアピールして、リングにポンっと降りた瞬間に、ベルトが重すぎてそのまま後ろにひっくり返っちゃったんです。「マジかよ、ベルトの重さに負けた!」って(笑)。だから、もし華奢なSareeeさんがこれを巻いたら、重さでズドンって下に落ちちゃうと思いますよ。タオルを後ろに挟まないと巻けないんじゃないかな。まあ、試す機会は永遠に訪れませんけどね!














