【新日本】鷹木信悟が原点・福岡で44歳の誓い! カラム撃破でIWGP王座奪還へ「男ならば一生に1回、やらなきゃいけない時がある」

新日本プロレスは5月3日(日)、福岡国際センターにて『レスリングどんたく 2026』2連戦の初日大会を開催した。

第6試合では、Unbound Co.(鷹木信悟、ドリラ・モロニー、石森太二、ロビー・エックス、永井大貴)とUNITED EMPIRE(カラム・ニューマン、ジェイク・リー、フランシスコ・アキラ、ジェイコブ・オースティン・ヤング、ゼイン・ジェイ)による10人タッグマッチが実現した。

ヘビー級とジュニアヘビー級の猛者たちが入り乱れる総力戦となったが、会場の空気を最も支配していたのは、翌5.4福岡大会でIWGPヘビー級王座を懸けて激突する王者カラムと挑戦者・鷹木の、殺気に満ちた最終前哨戦であった。

闘いのゴングが鳴る前から、王者のカラムと挑戦者の鷹木は互いを射抜くような視殺戦を展開。

試合中盤でついに両者が相対すると、意地のエルボー合戦から互いの必殺技であるKiss the crownとパンピングボンバーで真っ向から相打ちに持ち込むなど、一歩も引かない肉弾戦を繰り広げた。

試合はモロニーがゼインをドリラ・キラーで沈めて決着を迎えたが、頂上決戦を翌日に控えた両者の闘争本能は、ゴングが鳴った後も全く収まる気配を見せなかった。

リング中央で至近距離の睨み合いに発展すると、カラムがIWGPのベルトを鷹木の顔面に押し当てて挑発。

怒りに火がついた鷹木は膝蹴りからプリンスズカースで報復を試みるが、カラムはなんと鷹木のオリジナル技であるMADE IN JAPANの体勢で切り返そうとする大胆不敵な動きを見せる。

鷹木がすんでのところで回避し、反撃を嫌ったカラムがリング外へ逃れると、鷹木はリングに取り残された至宝を拾い上げ「忘れもんだ!」と王者に突き返した。

カラムは憎々しげにベルトを奪い取り、両者の遺恨は最高潮に達したまま決戦前夜の幕が下りた。

この激しい番外戦の後、バックステージにおいて両雄は熱く深い決意の言葉を残している。

挑戦者の鷹木は、この福岡を「デビューの地、原点」と表現し、「長い巡業で、今年44にもなんのに、ハードスケジュールだったけど、見ての通り、元気ハツラツだぜ」と絶好調をアピールした。鷹木の脳裏には、5年前の2021年5月に同所で敗れたウィル・オスプレイの幻影があった。「あの時の悔しい気持ち、5年経っても俺は、忘れてねえからな」と語る鷹木にとって、その弟子筋にあたるカラムとの一戦は「ある意味、5年前のリベンジも兼ねてる」という。「男ならば、一生に何度か、いや一生に1回、やらなきゃいけない時があるだろ。それが俺にとっては明日だ」と不退転の覚悟をにじませると、妻の来場予告にも触れつつ「漢として、まだいいとこを見せてねぇからな。明日やってやろうじゃねえか」と魂を燃やした。

一方、迎え撃つ王者のカラムの言葉には、揺るぎない自信と残酷なまでの冷徹さが満ちていた。「次に会う時は、俺たち以外に誰もいない。俺は誰も連れて行かない。お前と俺、1対1だ。ドラゴン対プリンス」と真っ向勝負を歓迎すると、自身の故郷の伝承である「ドラゴン殺しの聖ゲオルギオスの話」を引き合いに出し、「明日、俺はまさにそれと同じことをやる。ドラゴンを倒すんだ」と完全討伐を予告した。「お前がこのベルトのために闘うのは、明日が最後になる」「お前は歳を取った。ドラゴンも冬眠に入る時だ」と世代交代を迫る若き王者は、かつての憧れを隠すことなく「シンゴ、全力をぶつけてこい。俺が憧れたRAMPAGE DRAGONを見せてくれ」と挑発。最後は「明日、お前は道を開けることになり、王冠に口づけすることになる」と、残酷なまでの結末を突きつけた。

また、この日は5月14日に開幕を控える『BEST OF THE SUPER Jr. 33』に向け、ジュニア戦士たちも激しく火花を散らした。

過酷なスケジュールによる睡眠不足を物ともせず、自身のコンディションを「最高」と断言するAブロックのロビー・エックスに対し、Bブロックの石森太二は決勝戦での直接対決を熱望し、他の試合がかすむほどの「神の恵み(グレイス)」を見せつけると豪語した。

さらに、社長への直談判により出場権をもぎ取った若武者・永井大貴が、同ブロックのフランシスコ・アキラを名指しして下克上を突きつけると、アキラは「出てきた芽を潰すのが好きだ」と一刀両断。

プロレスの過酷さを叩き込み、二度と立ち上がれなくしてやると戦慄の教訓を突きつけた。

開幕戦に出場するジェイコブ・オースティン・ヤングも、自らの手でシリーズの流れを決定づけると言い放ち、各ブロックの思惑が激しく交錯した。

血気盛んなジュニア戦士たちの野心と、IWGPヘビー級王座を巡る新旧の意地。

決戦前夜の福岡国際センターは、明日の熱狂を約束する濃密な殺気とドラマに包まれていた。

<写真提供:新日本プロレス>

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