【新日本】辻陽太が陥落し無冠に…! AEWの刺客アンドラデがGLOBAL王座奪取、次期挑戦は海野翔太とモロニーを加えた三つ巴の抗争へ
新日本プロレスは5月3日(日)、福岡・福岡国際センターにおいて『レスリングどんたく 2026』2連戦の初日大会を開催した。
メインイベントに組まれたIWGP GLOBALヘビー級選手権試合は、王者・辻陽太が挑戦者のアンドラデ・エル・イドロに敗北を喫し、4度目の防衛に失敗した。
4月4日の両国大会でカラム・ニューマンにIWGPヘビー級王座を奪われた辻は、わずか1カ月の間に手元の至宝をすべて失うという残酷な現実に直面することとなった。
そして、ベルトが他団体(AEW)の所属選手へ流出したことにより、新世代の野心が入り乱れる予測不能な覇権争いが幕を開けた。

日墨のプライドが激突した一戦は、30分を超える死闘となった。

辻は雪崩式スパニッシュフライやジーンブラスターで世界基準のルチャドールをあと一歩まで追い詰めるも、終盤の攻防で勝負の歯車が狂う。

コーナー上での攻防から、アンドラデが辻の首を捕らえたまま場外へ落下し、危険極まりない鉄柱へのDDTを敢行。

この戦慄の一撃で完全に動きを止められた辻は、リングへ戻された直後に必殺のザ・メッセージを被弾し、万事休すの3カウントを聞いた。

新IWGP GLOBALヘビー級王者となったアンドラデは、ベルトを片手にリング上で高らかに勝利を宣言した。
辻の才能を「素晴らしい才能がある」と称えつつも「しかし、アンドラデ・エル・イドロの方が上だ」と格の違いを誇示。AEW所属であることへのアウェーの空気を察しつつも、「この王座はニュージャパンのものだ。だから、今の俺は、ニュージャパンとAEWのために働いている。両方の団体の血が俺に流れている」と語りかけ、「俺に挑戦したいヤツは?」と大胆にも次なる挑戦者を募集した。
この挑発に応じ、ステージに姿を現したのはドリラ・モロニーと海野翔太の2人であった。

両者が睨み合いながらリングへ歩を進めると、新王者は「待て待て待て。どういうことだ。挑戦したいのか?」と笑みを浮かべ、前代未聞の提案を突きつける。「GLOBALヘビー級を懸けて、3人で試合だ。場所と日付、時間を決めろ」と、自ら3WAYマッチでの防衛戦をぶち上げたのだ。

バックステージに戻った新王者は、戴冠を「俺の運命。決まっていたことだ」と豪語。乱入してきた2人の名前すら「名前は忘れた」と一蹴しつつ、「真のチャンピオン、“THE REAL LATINO MAN”、エル・イドロ・アンドラデ、ラ・ソンブラが、相手だ」と絶対的な自信をみなぎらせた。

一方、挑戦権を巡ってバッティングしたモロニーと海野は、バックステージで激しい舌戦を展開した。
日本での成功にこだわるモロニーは、「いったい、何度挑戦した? だから出てこられるのか」と、過去に何度もチャンスを逃してきた海野を痛烈に批判。「俺がこれまでに何度“シングル王座戦挑戦の機会ゼロ”と名乗らなければならなかったか知っているか?」と自身の鬱憤を爆発させ、「誰もが、今は俺の時代だとわかっている」と宣言した。
さらにモロニーは、アメリカに行けば金や名声が手に入ることを認めつつも、「レジェンドになる唯一の方法は、日本でやるべきことをやるしかない。そしてニュージャパンは、この国のプロレス界の最高峰だ」と、新日本プロレスのリングで頂点に立つことへの並々ならぬ執念を語り、アンドラデの提案する3WAYマッチを真っ向から受諾した。

そんなモロニーの熱い思いに対し、海野も「チャンスがあるんだったら、どんな状況でも掴みに行きたい。獲りに行きたい」と譲らない。モロニーは海野への敬意を示しつつも、「俺は王座を獲り、名を挙げて、ここに残ることにした理由に忠実でありたいと思っている。その思いはお前への敬意よりも大事なものだ」と言い切り、「あの王座は俺のものなんだ」と足早に立ち去った。

残された海野は、報道陣に向けて改めて「どんな状況でも、チャンスがあるんであれば、俺は全力で獲りに行く」と覚悟を口にし、「AEW、アンドラデ、新日本プロレスをナメんなよ」と、流出した至宝奪還への強い決意を爆発させた。
そして、わずか1カ月で2本のベルトを失うというどん底に突き落とされた前王者・辻陽太は、自ら持ってきたイスに腰を下ろし、荒い息を吐きながら静かに敗戦を受け入れた。
「勝負ってのはな、その言葉通り、勝った者と負けた者がいる。今日は俺が負けた、ただそれだけのことだ」。残酷な現実を噛み締め、「ついに、2本失っちまったな」と自嘲気味にこぼした辻。しかし、その瞳から闘志の炎が消えることはなかった。「でもさ、俺がやることは変わらない。常に、新日本プロレスのレスラーであるのなら、IWGPを取り戻すだけだ」。
至宝の流出劇から幕を開けた、役者が揃う新時代の3WAY抗争。
ベルトの行方と若き野心家たちのプライドを懸けた戦いは、さらなる混沌と熱狂を生み出していく。
<写真提供:新日本プロレス>
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