【全日本】満身創痍の潮﨑豪が真霜拳號を下し、連敗脱出で望みをつなぐ「これを乗り越えてこそ全日本プロレスのプロレスラーだ」

全日本プロレスは5月3日、春の祭典「チャンピオン・カーニバル2026」の第8戦となる栃木・ライトキューブ宇都宮大会を開催した。

第4試合に組まれたAブロック公式戦は、共に酸いも甘いも噛み分けてきた潮﨑豪と真霜拳號による、同世代の意地と執念が交錯する死闘となった。

開幕から2連勝と好スタートを切った潮﨑豪であったが、その後はまさかの3連敗で急失速。腹部には痛々しいテーピングが施されており、手負いの状態で宇都宮のリングへ上がった。

対する真霜拳號は3勝2敗と優勝戦線に踏みとどまっており、過去にタッグ戦線で幾度も激闘を繰り広げてきた両者の対決は、序盤から互いの弱点を冷酷にえぐり合う展開となる。

潮﨑豪は真霜拳號の強烈な蹴りを封じるべく徹底したヒザ攻めを見せ、真霜拳號も潮﨑豪の負傷箇所である腹部へピンポイントでの攻撃を浴びせた。

終盤、真霜拳號のダイビング・ダブルニードロップや鬼のようなヒザ蹴り連打に苦しめられた潮﨑豪であったが、リミットブレイクをカウント2.9で返された後、最後の気力を振り絞って必殺の豪腕ラリアットを炸裂させ、意地の3カウントをもぎ取った。

この結果、両者は共に3勝3敗の勝ち点6で並び、大混戦のAブロックで生き残りを懸けることとなった。

試合後のバックステージ、激闘の代償で息も絶え絶えの潮﨑豪であったが、その表情にはどこか充実感が漂っていた。若き世代の台頭が著しい現在の全日本プロレスにおいて、年齢の近い真霜拳號との真っ向勝負は、特別な感情を呼び起こしたようである。

潮﨑豪は、「これまでね、全日本プロレス、宮原健斗以外、若い選手ができて彼らの勢いというものをね、味わったけど、今日は今日で若手、若い子じゃない。年代、年齢も近い、真霜選手とね。やり合えたよ」と、同世代との熱を帯びた戦いを回顧し、「すげぇ、すっごい楽しかった。やり合ってる内にどうなるかわかんない。お互いどう流れが転ぶのかわかんない。こんな状況の中で戦うのが全日本プロレス、そしてチャンピオン・カーニバルだ」と、ギリギリの攻防を楽しんだ真意を語った。

腹部の負傷も含め「チャンピオン・カーニバルもね、味わいましたよ。ボロボロだよ。ボロボロかもしんねぇけど」と満身創痍であることを認めつつも、「これを乗り越えてこそ全日本プロレスのプロレスラーだ」と、己の美学を力強く宣言した。

一方、手負いの相手に痛恨の星を落とした真霜拳號は、苛立ちと焦りを隠しきれなかった。

「あークソ…わけわかんねぇな。まぁでも負けたのはわかったよ」と吐き捨てた真霜拳號は、「これで3敗か。どうなんだ?3敗ってどうなんだ?まだ行けんのか、俺は。他のヤツどうなってんだよ、得点状況」と、混迷を極めるブロックの星取りに疑心暗鬼となる。それでも「次勝ちゃあまだチャンスあるのか。もう俺にはないのか?どっちだ?まぁ関係ねぇな。俺は決勝行くのも優勝するのも諦めねぇし、まだやれるって思ってるよ」と、勝利への執念を燃やし続けた。

自身が敗れた事実に対しては「クソ…あんな怪我人に、手負いのやつに勝てなかった。クソ…」と悔しさを爆発させたが、最後は「まぁ気持ち切り替えるよ。まだ行けるって信じて、まだ勝ち残れるって信じて、次やってやる。次勝ちゃあなんとかなるって信じてるよ」と、前を向いてバックステージを後にした。

連敗の泥沼から抜け出し、首の皮一枚つながった潮﨑豪は、5月5日の後楽園ホール大会における最終公式戦で、オデッセイとのHAVOC同門対決に挑む。

若手の勢いに抗い、ボロボロになりながらも立ち上がるベテランの意地は、春の祭典にどのような結末をもたらすのだろうか。

<写真提供:全日本プロレス>

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