【新日本】タイガーマスクが万雷の拍手の中で福岡ラストマッチ!「31年間ありがとうございました」と感謝の別れ

新日本プロレスは5月4日(月・祝)、福岡・福岡国際センターにおいて『レスリングどんたく 2026』2連戦の二日目を開催した。

第4試合は、ウルフアロン&矢野通&タイガーマスク&YOH&マスター・ワトの本隊と、成田蓮&ドン・ファレ&高橋裕二郎&SHO&金丸義信のHOUSE OF TORTURE(以下、H.O.T)によるヘビー&ジュニア混合の10人タッグマッチ。

前日にドン・ファレを撃破し、NEVER無差別級王者・成田蓮への挑戦をぶち上げたウルフアロンの動向に注目が集まったが、この試合はもう一つ、日本のプロレス史に刻まれる重大な意味を持っていた。

7月7日に引退を控える“黄金の虎”タイガーマスクにとって、新日本プロレスにおける福岡での最後の試合だったのである。

試合は、ウルフアロンの入場をH.O.Tが背後から襲撃する無法な幕開けとなった。

場外で本隊チームが蹂躙される中、ドン・ファレが矢野通をリングに投げ入れて拷問攻撃。

矢野が悲鳴を上げながらなんとかタイガーマスクにタッチすると、引退を目前に控えた猛虎がリングインする。

タイガーマスクは、巨獣ドン・ファレの突進をひらりと躱し、素早いキックから背後へしがみつく熟練の動きを披露。

続いて出てきたSHOと金丸義信のダブル攻撃も切り抜け、流れるようなキックのコンビネーションで蹴散らしてみせた。その姿は、長年にわたりジュニアの第一線を張ってきた誇りに満ちていた。

中盤以降は、H.O.Tの度重なる介入や場外戦により、ワトやYOHが苦しい展開を強いられる。

しかし、代わって入ったウルフアロンが成田蓮を相手にショルダータックルや串刺しラリアットで怒涛の反撃を見せ、試合の流れを引き戻す。

終盤、ウルフアロンはH.O.Tのトレイン攻撃やディック東郷の急所攻撃を耐え抜き、高橋裕二郎のフィッシャーマンズバスターもカウント2ではね返す。

最後は、高橋裕二郎のピンプジュースを肩車で切り返し、必殺のアングルスラムを完璧に決めて3カウントを奪取。前日に続いて見事な白星を飾った。

勝利の歓喜に包まれるリング上で、タイガーマスクがマイクを握った。

新日本プロレスにおける福岡でのラストマッチを終え、長年応援してくれたファンへの感謝を伝えるためである。

タイガーマスク「本日はたくさんのご来場、誠にありがとうございます!(場内拍手&歓声)。すみません、まだ試合中なんですが、自分は7月7日に引退します。新日本プロレスで福岡に来るのは、今日が最後になります。 5月31日に九州プロレスさんの試合で中間市には行くんですけども、今日が新日本プロレスで最後です。31年間、長いあいだ、本当にご声援、ありがとうございました!」

温かい拍手と大歓声に包まれながら花道を引き揚げたタイガーマスクは、バックステージでも福岡という地への特別な思いを語った。

■試合後バックステージコメント

タイガーマスク「この福岡も、みちのくプロレスの頃から来てですね、今日までほんとに、たくさんの声援をいただきました。ほんとにありがとうございました。さっきもリングで言ったんですけど、この福岡、新日本プロレスは今日が最後の試合になりました。いろんな思い出もいっぱいあるんですけどね、ほんとにあの、素晴らしい街だし、九州もほんとに好きな所です。
まああの、リングでも言ったんですけど、5月31日にですね、九州プロレスさん、中間市って所で試合するので、実質ほんとにその、タイガーマスクとしての試合は、その5月31日が福岡県で最後の試合になるんですけど、新日本プロレスで。福岡でもね、お客さんが入ってない時もあったし、今日が最後になりました。
ほんとにあの、(客が)入ってない時もあったし、今日みたいにたくさん入ってくれる時もあるし、ほんとに大変な時もつらい時も、ほんとにお客さんの声援で救われました。ほんとに長い間、ありがとうございました。まああと、ほんとに2カ月になりましたけど、しっかりとタイガーマスクとしての試合をですね、していきたいと思います。あとは6日の唐津ですか、唐津でもしっかりとした試合をしたいと思ってます、ありがとうございました」

一方、勝利したウルフアロンは、標的である成田蓮への執念をさらに燃え上がらせた。

ウルフアロン「オイ、成田蓮。確かにな、お前の技術は一級品だよ。だけどな、それ以外は気にくわねえ。そんだけの力があるんだったら、正々堂々、俺ともう1回闘ってみろ。2月にお前に負けてから、ずっと、この悔しい思い背負ってきてるんだよ。お前に勝たないと、俺は次に進めねえんだよ。次のお前との闘い、いつになるかわかんないけど、俺はお前のこと倒して、次のさらなる高みへ進ましてもらう。覚悟しとけ」

標的にされたNEVER王者・成田蓮は、ウルフアロンと藤波辰爾という2つの包囲網を前に不敵な笑みを浮かべた。

成田蓮「オイ、怪物退治が終わったと思ったら、次は狼か。獣(けもの)かコラ、この野郎。いいか、ウルフよ。俺にリベンジしたいってか? そうはいかねえんだよな。テメエもいっしょだよ、藤波よ。ウルフ、藤波、俺に挑戦したことを後悔させてやるよ。ざまあみろ」

また、開幕を控える『BEST OF THE SUPER Jr.』に向けても、ジュニア戦士たちの思いが交錯した。マスター・ワトはDOUKIのボイコット宣言に怒りを見せ、SHOとYOHはバックステージのスクリーンの裏側で奇襲と乱闘を繰り広げるカオスな空間を作り出した。

マスター・ワト「DOUKI、どういうことだ? ボイコット。『(BEST OF THE)SUPER Jr.』に出ないって。『SUPER Jr.』、なめんなよ」

SHO「オイ、ウルフ、お前なんかがよ、成田蓮に勝てるわけねえやろうが、オイ。それから、『BEST OF THE SUPER Jr.』、“やりすぎ上等”か? やるまでもねえんだよ、オラ。格が違うんだ。ジュニアの神であるDOUKI様のためにも、この狂いに狂ったよ、ジュニアのパワーバランスを、俺がよ、整えてやるよ。『BEST OF THE SUPER Jr. 33』は、この俺のもんだ。お前ら全員よ、俺が、ボコボ……」

YOH「(※インタビューバックのスクリーンの裏から、SHOのコメントを遮るように声だけ)ボコボコにしてやる!」

SHO「コラ、待て(※インタビューバックのスクリーンの裏へ駆け込んでいき、YOHに暴行を加えながら)ふざけんな、テメエ! なんなんだ、オラ、、この野郎! ええ加減にせえ、テメエは!」

YOH「(※声だけ)ごめん……ごめん……」

SHO「何からなにまで、ふざけんな、テメエ! あいつら全員、ボコボコにしてやる。クソが!(※と吐き捨てて控室へ)」

YOH「(※インタビューバックのすくりーの裏から這って出てきて、ゆっくると立ち上がる)ちょっくら、優勝してきます……」

新日本プロレスというリングが紡いできた歴史の重みと、次世代の激しい覇権争い。

猛虎の別れという感傷と闘いの熱が混ざり合った福岡のリングは、深い余韻を残したまま次の戦いへと向かっていく。

<写真提供:新日本プロレス>

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