【新日本】鷹木信悟、愛妻・なつぽいの御前で無念のIWGP奪還ならず…「カッコいいとこ見せられなくて悪いな」と夫婦の絆で雪辱を誓う
新日本プロレスは5月4日(月・祝)、福岡・福岡国際センターにて『レスリングどんたく 2026』2連戦の二日目を開催した。

メインイベントのIWGPヘビー級選手権試合は、挑戦者の鷹木信悟が王者カラム・ニューマンの無法殺法に沈み、王座返り咲きを逃した。
この日の客席には、鷹木の妻であるなつぽいが応援に駆けつけていた。「守るべき家族ができた」と公言して挑んだ大一番。鷹木は愛する家族の前で至宝を取り戻すべく、開始から気迫を全面に押し出した。

試合中、若き王者は鷹木の闘志を逆撫でするような精神攻撃に出る。場外戦のさなか、カラムはリングサイドの空席に座り込み、なつぽいに隣へ来るよう要求したのである。
戸惑いながらもなつぽいが腰を下ろすと、妻を愚弄された鷹木が激怒し、カラムへ渾身のグーパンチを叩き込んだ。

さらにリングに戻った鷹木が、場外で見守る妻へ向けて“ぽいポーズ”を披露し、なつぽいも同じポーズで応えるなど、夫婦の絆を力に変えて王者を追い詰める場面も見られた。

しかし終盤、カラムがレフェリーを盾にして急所蹴りを放ち、最後はMAKE WAYで非情の3カウントを奪い去った。

バックステージに引き揚げてきた鷹木信悟は、用意された椅子に力なく腰を下ろすと、手にしていたペットボトルを怒りとともに床へ投げ捨てた。

激闘の末に若き王者の無法殺法で敗れ去った現実に対し、「手段はどうであれ、負けは負けだ。何言い訳しても仕方ねぇ。悔しいね」と深く唇を噛む。脳裏をよぎるのは、同じく福岡の地で味わった5年前の敗北の記憶だ。「限られた時間しかないはずなのに、5年前と結果は変わらずだよ」と自嘲気味に語りつつも、猛龍の瞳から闘志の炎が消えることはなかった。「だからって5年経とうが、7年経とうが、8年経とうが、10年経とうが諦めてたまるか。諦めるかって」と、年齢や時間という壁を真っ向から否定し、不屈の魂をむき出しにする。
もちろん、すぐに再挑戦できるほど甘い状況ではないことは百も承知である。「まああんな鷹木信悟らしさ、強引なマイウェイ、いくら俺でもこんな挑戦の仕方はもうできねぇかもしれねぇな」と冷静に現状を分析した上で、「しっかり実績残して、再びチャンピオンの前に立ってやる」と一からの出直しを誓った。
「これで終わりじゃねぇからな。このまま終わってみろ。死んでも死に切れねぇよ」と吐き捨てるように言葉を紡いだ鷹木。その原動力は、もはや自身の野心だけではない。「今、俺一人だけの、一人だけの夢じゃねぇ。いろいろ背負ってんだ! このまま終わってたまるか」と、家族という守るべき存在の大きさを絶叫に変えた。
そして、怒りの矛先は自身を蹂躙したUNITED EMPIREへと向けられる。「オイ、知らねぇけど、オスプレイ、カラム、テメーらのな、オイ、ユニットのことなんてどうでもいいんだよ、コラ!オイ、俺のキャリア懸けて、テメーらEMPIRE潰してやるからな、この野郎!」と怒髪天を衝く勢いで立ち上がると、「ゼッテー許さねぇからな。オスプレイもいいとこ売ってんじゃねぇぞ、この野郎!ゼッテー許さねぇからな、EMPIRE!」と、リング上で同情するような素振りを見せたオスプレイを含め、帝国そのものの完全壊滅を宣言した。
怒りに身を震わせながら控室へと歩を進めようとしたその時、ふと視線の先に、バックステージで見守っていた最愛の妻・なつぽいの姿を見つける。

すると、先ほどまでの鬼の形相が一瞬にして和らぎ、どこか照れくさそうな、それでいて申し訳なさそうな表情を浮かべた。
「これで終わりじゃないから。なぁ、悪いな、カッコいいとこ見せられなくて、ヘヘッ……」

自虐的な笑いを交えながらも、「終わりじゃないから、終わりじゃないから。なぁ」と、愛妻へ向けて、そして自分自身に言い聞かせるように言葉を繰り返した鷹木。

最後はなつぽいと力強くグータッチを交わし、「ヨシ、頑張ろうな。ありがとうございました」と、夫婦の絆を確かな熱に替え、静かに闘いの場を後にした。
守るべき者の前で味わった屈辱。
どん底に突き落とされた猛龍は、夫婦の絆を胸に、ドミニオンへの過酷な生存競争へと再び身を投じる。
<写真提供:新日本プロレス>
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