【全日本】青柳優馬の突破を阻んだ“残酷な壁”! 『CC』敗退決定済みのザイオンが容赦なき猛威を振るい、代打出場の春に幕を引く
全日本プロレスは5月5日、春の祭典『チャンピオン・カーニバル2026』の最終公式戦を後楽園ホールにて開催した。
第5試合のBブロック公式戦は、引き分け以上の結果で優勝決定トーナメント進出へ望みをつなぐことができる勝ち点7の青柳優馬と、すでにブロック敗退が決定しているザイオンによる初シングルマッチであった。
青柳優馬にとっては絶対に星を落とせない大一番であったが、消化試合であるはずのザイオンが、自らの強さを証明するための“残酷な壁”として青柳優馬の前に立ちはだかった。
試合開始直後から、ザイオンは規格外のパワーで青柳優馬を圧倒する。場外に逃れた相手を捕獲し、保護マットの上で強烈なデスバレーボムを敢行するなど、容赦のない猛攻で青柳優馬の体力を削っていく。
なんとか突破の糸口を掴みたい青柳優馬も、ミサイルキックや丸め込みの連発、さらにはジャーマン・スープレックス・ホールドなどで決死の反撃を試みた。
しかし、ザイオンの頑強な肉体は最後まで崩れない。
カウンターのラリアットからスピアと猛追したザイオンは、最後はバックドロップの体勢から相手を反転させてマットに突き刺す変型スタナー(The Rundown)を完璧に決め、青柳優馬の野望を打ち砕く3カウントを奪い去った。

この結果、青柳優馬は勝ち点7止まりとなり、無念のブロック敗退が決定。猛威を振るったザイオンは勝ち点6で全日程を終了した。
自らの勝利で対戦相手を地獄へ突き落としたザイオンであったが、バックステージでは激闘を繰り広げた青柳優馬に対し、最大級の賛辞を贈った。全日本のリングにすべてを懸ける覚悟を、誇り高き言葉で宣言している。

ザイオン「決して楽な闘いではなかった。青柳優馬が伝説と呼ばれるのには理由がある。リングに上がったとき、これはとんでもない闘いになるだろうと思った。ただの試合ではない、血みどろの闘いになるだろうと。今日の試合はキャリアの中でも好きな試合の一つになった。全日本、よく覚えておけ。俺はリングに、ただ自分を捧げるだけではない。すべてを捧げるんだ」
一方、春の祭典から脱落することとなった青柳優馬の背中には、深い哀愁が漂っていた。本来はエントリーされていなかった身でありながら、欠場者の発生に伴う代打として急遽巡ってきたチャンス。
結果的にブロック敗退となったものの、巡ってきた運命と、闘い抜いた対戦相手、そしてファンへの深い感謝の念を口にした。

青柳「ザイオン相手に勝てるわけねえよ。まあでも本当になんと言いますか、今シリーズ、本来であれば出ることがなかったボクですが、運というか、ちょっとスピリチュアルな話になっちゃうんですけど、ちょっと運が回ってきたのかななんて思いましたし、こんなボクを応援してくれた皆さまに感謝申し上げたい。そしてこんなボクに全力で闘ってくれたBブロックの選手の皆さんに感謝申し上げたい。ありがとうございました。来年は最初からエントリーさせてもらえるように、私生活から気をつけて精進して参りたいと思います。最後にザイオンが相手で良かったです。ありがとうございました。でもやっぱり、ザイオンが最後っていうのは、あまりにもヒドすぎる」
感謝の言葉を並べつつも、最後に「ヒドすぎる」と本音の恨み節をこぼした青柳優馬。代打出場から駆け抜けた過酷な春は、容赦なき怪物の強さを身体に刻み込まれる形で、静かに幕を下ろした。
<写真提供:全日本プロレス>
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