【大日本】王者アブドーラ・小林と15年間の思いを乗せるデイル・パトリックスが「蛍光灯300本デスマッチ」で5.17札幌激突

大日本プロレスは3日、横浜武道館大会(4月29日)を終え、記者会見を行い、BJW認定デスマッチヘビー級王者のアブドーラ・小林が、次期挑戦者に米国出身のデイル・パトリックスを迎え撃つことが決定した。

横浜武道館大会のメインイベントでストロングヘビー級王座を初戴冠した吉田和正への叱咤激励、さらにはデイルの翻訳アプリを駆使した挑戦表明と、2026年という時代背景を象徴する蛍光灯問題への言及、5月17日の札幌大会における「蛍光灯300本デスマッチ」が決定した。

会見の冒頭、前日のセミファイナルで藤田ミノルを退け、初防衛に成功した小林は、藤田との一戦は「ソルト&マスタードデスマッチ」という、傷口に直接刺激物が塗り込まれる過酷なデスマッチ形式で行われたが、小林はその代償の大きさを切実に訴えた。「塩とマスタード、あれは本当に体に悪い。試合が終わった後、店を朝5時までやって、昼の14時まで一睡もできなかった。横になっても寝られないし、腹も減らない。地獄です、今後20年はやりません」と、ベテランの身を削るような防衛戦であったことを告白した。

また、同大会のメインイベントにおいて、BJW認定世界ストロングヘビー級王座を初戴冠した若き新王者・吉田和正に対しても言及。小林は「吉田は立派なメインイベンターになった」と評価しつつも、その言葉には厳しさも滲ませた。「あの熱を毎日続けられるかがポイントだ。俺はあんな過酷な試合をした後でも、明日やれと言われれば同じクオリティの試合ができる。吉田にそれができるのか。ただのレスラーではなく、チャンピオンでありメインイベンターになったのだから、どこでもクオリティを出すことがこれからの課題」と、自身の背中を見せながら王者の資質を説いた。

小林がタイトルマッチが続いており、「5月はゆっくり休ませてくれ」と今後の展望について消極的な発言を繰り返す中、会場に突如現れたのが米国人レスラーのデイル・パトリックスである。デイルは翻訳アプリの音声機能を使って「横浜武道館を王者のまま出てきたら、5月17日の札幌で挑戦すると言ったはずだ。今日、直接挑戦するために来た」と告げる。

さらに「私はこの機会を15年間待ち続けてきた。あなたはデスマッチ界のレジェンドであり、私はあなたに深い敬意を払っている。決して失礼なことをしたり発言を遮ったりするつもりはないが、札幌であなたと戦いたい」と挑戦表明。小林は、デイルが牛丼に生卵をかけて食べ、回転寿司で生魚を楽しむなど、日本文化に深く馴染もうとしている努力家であることを認め、「忍耐や空気を読むことを知っている非常に素晴らしいアメリカ人だ。日本文化の象徴とも言える私にそれほどのリスペクトを持っている」と評価した。

しかし、ひとたびリングに上がれば話は別だと、小林も翻訳アプリを使用して「タイトルマッチになったら尊敬もレジェンドも関係ない。日本文化なんて忘れて、アメリカ人らしくクレイジーな試合をやろうじゃないか」

そして「日本では、2026年をもって蛍光灯の製造が終了する。今ある日本の蛍光灯をすべて使い切って、全部割ってしまうような試合をやりたい」と述べると、デイルは200本か300本?これに小林は「300本(スリーハンドレッド)だ!」と小林が叫ぶと、デイルも「それがクレイジーなアメリカンスタイルだ。5月17日、札幌で会おう」とこれに同意。かくして札幌の地で、デスマッチの象徴である蛍光灯デスマッチが決まった。

会見の終盤、小林は北海道ツアーの過酷な移動について「青森まで700キロ移動してフェリーに乗り、函館で試合をしてからさらに300キロ移動して札幌に向かう。このキャリアでその移動はきつい。俺は、今回のトラックの運転を辞退する! 運転しない宣言をSNSで拡散しておいてくれ」と宣言した。

挑戦者デイルは「アメリカにおいて、このデスマッチヘビー級王座はデスマッチレスリングの頂点。私を信じて支えてくれたすべての人々の思いを背負い、札幌で奇跡を起こす」と悲願達成を誓った。対する小林は「台湾でのマリー・ハナ戦を思い出した。あの時以上の熱さをデイルから感じる。この一戦を経て、ベルトをよりワールドワイドなものにし、世界の小林、世界のデスマッチを見せつける」と防衛への意欲を語った。

「NEW STANDARD BIG”B” Bad to the bone」
北海道・シャトレーゼ ガトーキングダムサッポロ大会
日時:2026年5月17日(日)15:00開場15:30開始
会場:北海道・シャトレーゼ ガトーキングダムサッポロ

▼~進撃!トリプル・デスⅢ~メインイベント BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合
蛍光灯300本デスマッチ
30分1本勝負
【第54代王者】アブドーラ・小林 VS【挑戦者】 デイル・パトリックス
※4度目の防衛戦

〈写真提供:大日本プロレス〉

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