【新日本】満身創痍のティタンが因縁のマスター・ワトから奪い取った執念のタップ!『BOSJ』制覇へ向け「ツアーで訪れる全ての街に、俺の魂を捧げる」

新日本プロレスが誇る“ジュニアの祭典”『BEST OF THE SUPER Jr.33』が5月14日(木)、東京・後楽園ホールにて華々しく開幕した。

Aブロック公式戦の第7試合は、大会の歴史に深く刻まれる両雄の再戦となった。

一昨年の同大会決勝戦で死闘を繰り広げたマスター・ワトとティタンの顔合わせである。

前回はマスター・ワトが激闘を制して悲願の初優勝を果たしたが、あれから1年、互いの歩んできた道のりがリング上で再び激突する。

とりわけティタンにとって、今回のシリーズ出場はまさに奇跡であった。

母国メキシコでの試合中に足を骨折するという絶望的な状況から、驚異的な回復力で強行出場にこぎ着けたのである。

完治とは程遠い満身創痍の肉体で、過去に苦杯をなめさせられた宿敵に挑むという、あまりにも過酷な初戦となった。

試合は、互いの手札を知り尽くした両者による、一瞬の隙も許されない極限の攻防となった。

ティタンは足の負傷を感じさせないトペ・スイシーダやトルネードDDTで猛攻を仕掛けるが、マスター・ワトもノータッチ・トペ・コン・ヒーロやレシエンテメンテで徹底抗戦。

一進一退の攻防が続く中、終盤にマスター・ワトの旋風脚をドラゴンスクリューで鮮やかに切り返したティタンが、そのまま変形のジャベ・インモルタルで捕獲。

激痛に耐えかねたマスター・ワトがタップアウトし、ティタンが因縁の相手から見事な逆転勝利を収めた。

死闘を終え、バックステージへ引き揚げてきたティタン。勝利の余韻に浸る間もなく、リング上で酷使した肉体は悲鳴を上げていた。

それでも、この日本のリングへ戻ってこられた喜びと感謝が、ルチャドールの口をついて出る。

「神のご加護もあり、再び戻ってきた、多くを与えてくれたこの国に。そして、メヒコと同様、俺がキャリアを積み上げた国だ。友人も多く、食事も口に合う。文化も大好き。何より、この国で闘うのは最高だ。だからこそ、日本は素晴らしい。」

日本への愛を語った直後、隠し通していた代償が露わになる。

ティタンはその場に座り込み、顔を歪めながら骨折の事実と、大会へ懸ける凄まじい執念を吐露した。

「アァ……アァ……ケガの痛みが……。足を骨折してしまった。メヒコでの試合のことだ。骨折とわかった時、誰もが憧れる重要なリーグ戦のことが頭に浮かんだ。100パーセントの力が出せるよう、やれることはやり尽くした。」

絶望の淵から立ち上がれたのは、ファンの存在があったからだという。

満身創痍の状態で宿敵を下した誇りを胸に、ティタンは言葉を続ける。

「今回も神の助けがあり、回復は早かった。傷は少し痛むが、ファンの声援、愛情が、前を向く力を与えてくれた。そして、全てを出し切ることができた。まさに今夜がそうだった。ファンの愛とサポートを受けるにとどまらず、マスター・ワトに勝つこともできた。よく知るライバルではあるが、やはり彼との闘いは最高だ。」

今後の過酷な連戦に向け、肉体的な不安を抱えつつも、それを凌駕する精神力で戦い抜く覚悟を力強く宣言した。

「初戦を終えたが、どうしても足に違和感を感じる。だが準備は怠らず、『BEST OF THE SUPER Jr.』のツアーで訪れる全ての街に、俺の魂を捧げる。神に見守られ、メヒコを代表し、CMLLを代表し、そしてUnbound Co.を代表するビッグチャンスに、“エル・インモルタル”ティタンは姿を現した」

一方、敗れたマスター・ワトのショックは計り知れなかった。

若手である中原の肩を借りて現れたマスター・ワトは、怪我を負いながらも底知れぬ強さを発揮したルチャドールに対する純粋な恐怖を口にした。

「ティタン、怖いよ。強すぎるよ。でも、まだまだ『SUPER Jr.』は始まったばっかり。今年もう一度、ワトが『BEST OF THE SUPER Jr.』優勝します」

恐怖を味わいながらも、最後は自らを奮い立たせるようにV2を宣言したマスター・ワト。

骨折の痛みに耐えながら執念の勝利をもぎ取ったティタンと、恐怖を刻み込まれながらも前を向くマスター・ワト。

開幕戦から展開された死闘は、今年のジュニアの祭典がいかに過酷であるかを物語っている。

<写真提供:新日本プロレス>

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