【新日本】SHOが因縁のKUSHIDAから奪った非情なる初勝利「俺はよ、このジュニアを救うメシアなんだよ」
新日本プロレスが誇るジュニアの祭典『BEST OF THE SUPER Jr.33』第3戦が5月17日、東京・国立代々木競技場・第二体育館にて開催された。
Bブロック公式戦として行われた第4試合では、ヤングライオン時代から過去9度のシングルマッチで一度も勝利したことのないSHOが、手段を選ばない狂気の無法策でKUSHIDAから執念のタップアウト勝ちを収めた。

試合前のリング上、SHOは突如マイクを握り、KUSHIDAに対してシューズを脱いでの「裸足でのレスリング勝負」を要求した。
しかし、これはKUSHIDAの隙を作るための姑息な罠に過ぎなかった。

KUSHIDAがシューズを脱いだ瞬間に急襲を仕掛けると、佐藤レフェリーを盾にするなどの反則行為を連発。
互いの靴下を口に突っ込み合うなど、意地と怨念が入り混じった異様な攻防へと発展した。

最後は場外に逃れてからの凶器(鉄板)を用いた不意打ちから、KUSHIDAの口に靴下を押し込みながらのスネークバイトで捕獲。
呼吸を封じられたKUSHIDAは無念のギブアップを強いられ、SHOが悲願の初白星を強奪する形となった。

手段を問わず歴史的な初勝利を手にしたSHOは、バックステージで勝ち誇った。
KUSHIDAの代名詞でもある「タイムスプリッター(時をかける男)」という異名、そして必殺技のバックトゥザフューチャーに引っ掛けるように、映画の登場人物を引き合いに出して冷酷な言葉を放つ。
「KUSHIDAさんよ、ここ代々木でこの俺にタップアウトだ、オイ。(中略)今日起きた出来事、この俺に代々木でタップアウト負けたしたという過去はな、オメーなんかには変えられねえぞ、オラ!」
過去の連敗という屈辱の歴史を、自らの手で書き換えた優越感。SHOはさらに言葉を続け、時間を遡る術を持たない敗者を痛烈に嘲笑した。
「オイ、どうしてもよ、過去を捻じ曲げてえんだったら、オイ、エメット・ブラウン博士にでも頼め、この野郎、オラ!」
そしてSHOの口からは、同団体で闘うDOUKIを「神」と崇める特異な思想が語られ始めた。現在のジュニア戦線の在り方を完全否定し、自らを救世主と位置づける狂気を帯びた宣言である。
「この新日本のジュニアは未来、運命、もう決まってんだよ。(中略)唯一、それを変えられ、運命を握ってるのが新日ジュニアの神であるDOUKI様だ、オラ」
さらには、リーグ戦制覇の先にある独自の野望をまくし立て、不気味な高笑いとともに這いずりながら姿を消した。
「俺はよ、このジュニアを救うメシアなんだよ。今に見とけよ。狂った狂った狂いに狂いまくったジュニアのパワーバランスをよ、俺が整えまくってやる、このクソが、オラ! ハハハハハ……」

一方、姑息な罠と凶器攻撃の前に散ったKUSHIDAは、裸足の足と急所へのダメージに苦悶の表情を浮かべながら床に転がり込んだ。
格下と見ていた相手に不覚を取り、これでリーグ戦2連敗という厳しい現実が突きつけられた。
「痛え! アァ…アァ……試合で負けて勝負で負けた、そんな言葉もあるけど、負けは負けだ。言葉がない。これで2連敗か。2連敗…クソーッ!」
言い訳をせず敗北を認めたベテランであるが、その眼光は決して死んでいない。
過酷なサバイバルレースにおいて、過去の栄光を刻んできた代々木、そして決勝の舞台である大田区総合体育館への並々ならぬ執念を口にした。
「とにもかくにも、この世界一過酷な削り合い、絶対俺、最後まで生き残るから。ここ代々木にKUSHIDAの魂置いてあんだよ。そして優勝決定戦、大田区体育館、あそこにもKUSHIDAの魂置いてあんだよ」
崖っぷちに立たされたタイムスプリッターは、自らに言い聞かせるように逆襲のシナリオを描き出し、決意の言葉で締めくくった。
「優勝決定戦に進むフラグはもう立ってんだよ。これで諦めるか、クソッ!」
勝者の狂気と敗者の執念。思惑が複雑に絡み合うBブロックの戦いは、ここからさらに激しさを増していくことだろう。
<写真提供:新日本プロレス>
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