【新日本】『BOSJ』代々木のメインで熱き抱擁!勝者イーグルスがデスペラードに向け「あなたと俺はリングの中でのソウルメイトだ」

新日本プロレスは5月17日(日)、東京・国立代々木競技場・第二体育館で『BEST OF THE SUPER Jr.33』第3戦を開催した。

Bブロック公式戦のメインイベントを飾ったのは、開幕から痛恨の連敗を喫し、背水の陣で臨むロビー・イーグルスと、1勝1敗で星を五分に戻したエル・デスペラードの顔合わせである。

直近の5.4福岡大会ではジュニアタッグ王座を巡って明暗が分かれた両者。

過去の対戦成績でも後塵を拝してきたイーグルスにとって、ここ代々木は過去の苦い記憶が刻まれた因縁の地でもあった。

ゴングが鳴ると、互いを熟知する両者は高度な技術戦を展開した。

デスペラードが徹底した脚部への一点集中攻撃で機動力を削ぎにかかれば、イーグルスも腕への厳しい攻めで応戦する。

終盤、デスペラードの猛攻を紙一重で凌いだイーグルスが、死闘の末に狙いすましたハイペリオンを完璧に炸裂させ、悲願の初白星となる3カウントを奪い取った。

試合後のリング上、マイクを握った勝者は日本語でファンへ感謝を述べた後、英語で代々木に蔓延っていた「呪い」を打ち破ったことを高らかに宣言した。

さらに「ナナコロビヤオキ」ということわざを用いて、8年連続出場となる同大会への不屈の精神をアピール。

バックステージでも、その想いはとめどなく溢れ出た。

「オォ、ヨカッタ!ようやく2点だ。2年前、この会場で俺はプレッシャーを背負っていた。高橋ヒロムに対する完璧な作戦を立てていたのに、丸め込まれてしまった。そして去年は、HOUSE OF TORTUREと闘わなければならなく、SHOと裕二郎に打ち勝つことができなかった」

過去の呪縛から解放された安堵を口にした後、イーグルスの視線はリング上で激しくぶつかり合った好敵手へと向けられた。

「デスペサン、あなたと俺は、ホントニ、ホントニ、リングの中でのソウルメイトだ。(中略)どんなに殴られても、俺はまだあなたのことが大好きだ。なぜなら、あんな試合やパフォーマンスができるなら、俺は死ぬまで、毎日、毎日、毎日だってあんたを相手に闘うからだ」

激戦の代償として顎の痛みを訴えながらも、最大の敬意を表す。そして、自らのアイデンティティと新日本ジュニアへの愛を熱く語り始めた。

「ナナコロビヤオキ、何回倒されたかではなく、立ち上がることが大事なんだ。(中略)自分はオーストラリアで生まれ育ったが、翼を授かったのはここ、日本なんだ。だから、俺が飛び立つ唯一の方法は、『BEST OF THE SUPER Jr.』の覇者になることだけだ」

安易な道を選ぶことなく、ジュニアの頂点だけを見据える覚悟が言葉の端々に滲み出ていた。

一方、敗れたデスペラードは控室の床に大の字となって倒れ込み、勝者の身体能力と無尽蔵のスタミナを素直に称賛した。

「クソッ! アジリティ、テクニック、スタミナ…オワァ…もっぺんやり直しだ。素晴らしい。ロビー、今日は負けだ。次は俺だ…な~んて月並みなこと言うか。もうヤングライオンじゃねえんだ」

単なる慰めの言葉を良しとせず、互いに頂点を極めた者同士の歴史を踏まえ、この敗戦すらも次なる戦いへの布石とするような不屈のプロレス観を提示して前を向いた。

「こちとらお前とず~っとしのぎを削って、チャンピオン様になったり、二冠王になったり、二冠王になられたり、いろいろやってんだ。ロビー、楽しかったぜ。またな。オメーが言ってくれたんだ。またやろうぜ。(立ち上がって)勝つまでやりゃあよ、負けたことになんねえから!」

強き者たちの生き様が交差した代々木の夜。

呪いを解き放ったイーグルスと、負けを糧とするデスペラード。

両者の熱き魂の共鳴は、過酷なリーグ戦にさらなる熱狂を呼び込むことであろう。

<写真提供:新日本プロレス>

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